表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お師匠様は私の嫁です  作者: 稲田 優
エルミニア編
3/21

【2】

2話目です、よかったら是非読んでみてください

三人が家に入ってからカミラは飲み物を出したり家事をしたりと慌ただしくしていたが30分程すると落ち着いたみたいでアリアの隣の椅子に腰を掛けた。エリーヌはアリア達とは少し離れたソファで体育座りのまま携帯端末を見つめていた。


「エリーヌさんは何をしているんですか?」


「あぁ、あれはMCTでゲームをしてるんですよ」


アリアがエリーヌの家に入ってからエリーヌは携帯用端末(MagicChargeTerminal)MCTでゲームをしている、MCTとは魔術師が愛用する昔で言う携帯のような物だ、しかし電気での充電は必要なくその持ち主の魔力で充電する事が出来る、その充電に必要な魔力も最近ではごく僅かな消費で済むようになった。魔力のない人間の家には特別に充電という昔の技術を使っている所が多い。


「ゲーム……ですか?」


「はい、エリーヌさんは起きている間は食事を取るか、ゲームをするか、依頼をこなすかだけですよ」


彼女は何が面白いのか微笑んでいた、その姿は家政婦ではなくエリーヌの母親のようだった。


「わたしも御一緒してもいいですか?」


「……ッ!?」


何気なく聞いてみただけだったがエリーヌはビクッと体を震わせ困った表情を浮かべている。

エリーヌの家に入ってから1時間くらいが過ぎても、今まで一度も会話が成立したためしはない、人見知り、カミラの言葉を思い出した、確かにカミラはそうは言っていたがここまで極端なものだと困ったものだ。


「わたしもMCT持ってるんですよ、ゲーム名は…ええと…ぇと…」


アリアはエリーヌのMCTを見るとアイコンの場所にゲーム名がMagic worldあることに気がついた、ゲーム名はラストリアでは最近の人気ゲームの中の一つだ。



----


「ダウンロード完了です」


ダウンロードにはおよそ30分ほど掛かってしまった。


「……依頼…」


エリーヌはダウンロードが終わるのを待っていたと言わんばかりのタイミングでそうポツリと呟くとMCTを折り畳み、ポケットの中にしまうと家を出て行ってしまう。


「あの、エリーヌさんは何処へ?」


「本日の依頼を済ませに行かれたんですよ」


丁度よいのでアリアはずっと疑問に思っていた事をカミラに聞いてみる事みる。


「エリーヌさんは昔からあのような方なんですか?」


「いえいえ、人見知りというよりかは普段家に引きこもっているので私以外の方と話す機会がないので慣れていないうちはいつもああいう感じなんですよ、人懐こい性格ですから暫くすれば自然に自分から話しかけてくれますよ」


「あ、安心しました、ありがとうございます」


15分程経っただろうか暫くすると依頼を終えたエリーヌが家に帰宅した。


「あの、ええと、お疲れ様です!」


アリアの言葉に戸惑いながらもエリーヌは目をそらしながら小さくうなづいた。


「エリーヌさん、先にお風呂に入ってきてください、食事の支度をしておきますので」


エリーヌはコクコクと頷きリビングを離れた。


「アリアさんもエリーヌさんと御一緒にお風呂に入ってきたらどうですか?」


カミラは名案と言わんばかりに手を合わせながらニッコリとアリアに歩み寄った、しかしこの場合は名案というよりは迷案の方が正しいだろう。


「………はい?」

読んでくださった方ありがとうございました(^^;;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ