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直接的なコメント

実況:「さー準備が整ったようですので1戦目のスタート!!!!!!!! 各チームキャラピックに移りました! アークさん今回のキャラピックに何か特徴はありますでしょうか?」


アーク:「そうですね。練習では、次元の代わりにこの前実装された新キャラの飛行を使うチームも結構あるのと、後は今回のマップ特性上遮蔽物が少ないところが多いので、力士の採用が多いですね」


実況:「なるほどー! 次元と飛行はどっちの方がいいんでしょうか?」


アーク:「何とも言えないところではありますが、どちらも移動系なので何より適切なタイミングでチャージなりを出せる必要があるので、慣れてる方がいいですね。ですよねまりんさん?」


まりん:「いやー私も飛行練習してるんですけど難しいんですよねー! だから、もし私が今使うなら次元って感じですねー」


実況:「なるほどなるほど! さー各チーム降下画面に入った!!! どのような試合展開になるでしょうか?」


アーク:「普通であれば様子見ですが…」


実況:「昨年マリンスノーがキルムーブしましたからねー!!! あれは盛り上がりました! ゆきはさんあの時はどうでしたか?」


ゆきは:「本当緊張しててあっという間に終わってしまったんですよー! 皆さん、肩の力抜いて頑張ってください!」




そうして試合は進んでいった。


第一回大会の初戦で俺達がキルムーブしたので、キルムーブ警戒もあったようで、基本全チーム予定通りの様子見から入った。



実況:「さー画面はgood! このチームもgoodに優先的に物資を集めているようですねー」


アーク:「そうですね。Luuさんチーム対Goodさんチームとか見てみたいところですね」


まりん:「前回1戦目は私達倒しちゃったからね! 私ダウンしちゃったけど、あの勝負が一番緊張したかもしれない!」


ゆきは:「すぐ起こせって言われたので起こしました!」


まりん:「確かに確かに!!」


実況:「おっとここで画面はリオン! あーリオンチームこれはハイドしている!!」


ゆきは:「なんか3人で銃構えてしゃがんでるの、合体したロボットみたいですね(笑)」


まりん:「まじでー! リオンさんが操縦席って感じだねー!」


実況:「いやー、今回の解説は独特で面白い!!!」




そんなことを話しつつ、試合が動くのを待ち、実況をしていく。


そして安地の最終収縮の1つ前で14チーム残っているというカオスな状況に試合が差し掛かった頃、俺はノートパソコンで開いている大会運営の配信を見ると、少し気になるコメントが流れていた。


配信は遅延が入っているので、丁度さっきハイドを解説していたあたりだ。




『yukiはやめろ』




これはゆきはさんに向けたやつかなぁ。


リアルタイムで追えないのでこちらにはわからないが、その後も、




『yukiの活動中止しろ』

『yukiいらない』




と言うコメントが流れて、ゆきはさんYukiであることを公表していることは運営さんも知っているので、暫くすると該当コメントが削除された。



ゆきはさんのこれまでの配信でも、これほど直接的なコメントは来たことなかったと思うんだけど…。




そして試合は進み、前回大会とはうって変わってgoodさんのチームが1試合目は優勝した。


そして1試合目の勝利者インタビューが終わるころに実況さんに、運営側からカンペが渡された。




実況:「えー、なになに。ご視聴いただいている皆さん! くれぐれも出場選手並びに配信者の方々の誹謗中傷はお控えくださいね! 是非皆さんで楽しく大会を見守りましょう!」


実況:「それでは第2試合の準備が整いましたのでスタートです!!」




実況さんがそうアナウンスすると、解説のディスボに運営者からメッセージが投稿された。




『ゆきはさんというかYukiさんに向けたコメントのアカウントはブロックしましたのでご安心ください』




ゆきはさんも流石にわかっていたようで、




『ご迷惑おかけしてすいません! ありがとうございます!』




とメッセージを返した。


そして2試合目、3試合目と進んでいった。


大会は大会で、あの独特な緊張感も伝わり、時折マリンスノーの箱舟の体験談なんかも踏まえて話していることもあり、同時視聴者数もどんどん増えており盛り上がりを感じる。


コメントも多く寄せられているし、皆大会を見に来ている上に、見ている人がゆきはさんファンばかりということもないので特段荒れたりすることもないのだが…。




『yuki反対』

『yukiはrinoの金魚の〇』




みたいな感じのコメントが時折混ざり、その度に運営が対応するという、いたちごっこが始まっていた。





そんないたちごっこを挟みつつ、大会は最終戦を終えて結果発表となった。






実況:「さーて結果が出たようです!!!!!!!!!!!!!!!!」


実況:「プロゲーミングチームダマスカス主催、OPEX第2回大会総合優勝は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」






実況:「彼女はOPEXチームです!!!!!!!!!!!!!!!!!」


アーク:「彼女はOPEXのチームの皆さん、おめでとうございます」


ゆきは:「おめでとうございまーす!!!!」


まりん:「バーチャルのエルスくん、昔っからやってるからねー! おめでとー!!!!!!!」


実況:「さてそれでは、今回の全チームの総合ポイントと順位を表示いたします!!!!!」




そしてその後昨年同様、全チームのポイントと順位が発表され、総合3位以上のチームインタビューを終え、実況席の画面に戻った。

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