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大会解説MSH

その後、細かいことをいくつか華蓮さんから確認されて、俺は1日目含めた全ての練習試合のアーカイブを見て、あっという間にダマスカス主催の第2回OPEX大会の日となった。


今日は二人がバーチャル体で出演する為オンラインでの出席となる。


プログラムをギリギリまでやっていると遅刻してしまうかもしれないので、今日は研究室に来て昼すぎまでプログラムをやって、その後はアークのSNSを見たり、最近あまり見ていなかった他の配信者さんの動画なんかを見ながら時間を潰した。


研究室にいるので、うっかり脇に重ねてある資料を手に取ってしまうが、ダメだダメだと思いパソコンに目を移す。


あまりにも資料の誘惑が強いので、遂には2時間ほどソロ配信までやってしまった。




マリンスノーの箱舟がゲスト解説で参加することは今週に入って発信されており、久しぶりに外部活動にまりんさんとゆきはさんが出るとだけあって一気に話題となった。


更にダマスカスからお願いされて、大会終了後に打ち上げとして1戦エキシビションをやるから、その時にゲストチームとして参加して欲しいとももらったようで、どうせ参加してるので他の参加者の方が大丈夫なようならこちらは問題ない旨、山城さんと華蓮さんが調整した。




なんとかプログラムに触らず待ち合わせの時間になったので、配信を一度終わらせて練習場に向かった。


暫くすると、まりんさんがやってきた。




「アークさん久しぶりー!」


「あ、まりんさんお疲れさまでーす」


「いやー、まさか今年はこっち側だとは思わなかったわー」


「あはは(笑) なんかまりんさんが出てくれないから盛り上がってないみたいですよ?」


「アークさん…いつからそんなお世辞が使えるようになったんだ?!」


「え…あ…」


「あはは! やっぱりアークさんだわ(笑)」




するとゆきはさんも飛び跳ねながらやってきた。




「遅くなりましたー!」


「ゆきはちゃんおつー! まだ時間前だから大丈夫だよー!」


「まりんさんお疲れさまでーす! アークさんも!」


「お疲れ様です」


「私解説なんてできますかね…?」


「あー、それ確かに私も自信ないんだよねぇ」


「えっと、それはいつも通りな感じで、基本は俺がオーダーするんで、まりんさんはお答えも頂きつつ、割と自己判断で喋ってもらって、ゆきはさんはオーダーにこたえてもらえれば…」


「あーね! いつも通りのMSHね(笑)」


「了解です! それならわかりやすいです!」


「それじゃあ運営のディスボに入りますんで、アカウント先方に共有しますね」


「おっけー!」

「了解です!」




そう言うと俺は運営のディスボチャンネルに、まりんさんとゆきはさんのアカウントを記載し、準備ができた旨連絡した。




「マリンスノーの箱舟の皆さんお疲れさまでーす!」




3人がログインしたことがわかると実況アナウンサーの人が話しかけてきた。




「おつかれさまでーす! 柊まりんです。よろしくお願いします!」

「アークです」

「日向ゆきはです! よろしくお願いします!」




「いやーしかし、まさかこのような形でご一緒するとは! 昨年は本当盛り上がりましたからねぇ!」


「いやー実況さん話うますぎですよ! 後で配信見返したらめちゃくちゃ的確ですし!」


「あはは! まぁ、ゲーム好き過ぎてアナウンサーやめて、でも好きが講じてこうやって仕事にありつけてよかったです! 今日は解説と最後のエキシビションに参加と聞いておりますが間違いないですか?」


「はい!」


「今年はアークさんもいらっしゃるんで、解説がお三方しかいないのでよろしくお願いしますね!」


「うまくできるかわかりませんが! 基本はアークさんがオーダーします!」


「よろしくお願いします」


「あはは! そこは前回大会と同じ采配なんですね!」


「マリンスノーの箱舟ですからね!」


「了解です! ではお時間になったら呼びかけますのでそれまではミュート頂ければ!」


「了解です!」




俺達3人は運営のディスボチャンネルをミュートにして、3人のチャンネルで喋り出した。




「なんか緊張するねー」


「参加する皆さんの方が緊張してますよー。私、もう前バクバクでしたもん。迷惑かけないかなーって…」


「あはは! ゆきはちゃんらしい!」


「アークさんは…いつも通りだね(苦笑)」


「あ、はい。以前ダマスカスの別の大会で解説もやりましたし…」


「そっか! じゃあ信頼してるよオーダー! お! オープニング始まった!」


「昨年緊張であんまり覚えてなかったんですけど、手が込んでますねー!」


「なんか始まったって感じですね」


「本当思い出すわ~」




そんなことを話していると、オープニングが終わり大会運営のスタジオが映し出された。


今回俺達は特にゲームをするわけではないので、最後のエキシビションまでは配信をしない。


そして運営の配信含め、今回も参加者全員が初戦の準備以降3分以上の遅延配信となっている。





実況:「さー始まりました! ダマスカス主催、第2回OPEX大会! 今年も実況は私が務めさせていただきます!」


実況:「そして今年の解説はー! 皆さんお待ちかね!! この方々です!!!」




実況さんがそうアナウンスすると、まりんさんとゆきはさんのバーチャル体と、アークの立ち絵が解説と書かれた札のある席に映った。




「皆さんこんばんはー! 柊まりんです!! 今年はこちら側での参加となりましたが、不慣れでつたないところがあるかもしれませんが、皆さんよろしくお願いします!」


「日向ゆきはです! 皆さんこんばんは! 解説ができるような実力ではないのですが、アークさんのオーダーに従って、皆さんと盛り上げられればと思いますのでよろしくお願いします!」


「アークです。よろしくお願いします」




実況:「アークさん相変わらずですねー! でもゲーム始まると饒舌になるんですよねぇ(笑) 今回大会解説は、前回大会総合2位のマリンスノーの箱舟の皆さんです!」




まだ遅延配信が始まっていない運営の配信画面では、




『MSHキタ!』

『なんか二人がこういうところ出てくるの久しぶりだなw』

『まりんちゃんかわいい!!』

『ゆきはちゃんMSHな感じでいい!』




と、すごい勢いでコメントが流れた。




実況:「それでは改めて大会のルールをご説明します!」




そうして実況さんが大会ルールの説明をして、ついに第1試合目の試合準備に入った。

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