32話 小説好きへのプレゼント
「お兄ちゃんは本がとっても好きという事で、こういうプレゼントを用意してみました」
そうして渡されたのは、小説ブックカバー、しおり、10冊入る小説の収納袋という、とても可愛いくて、小説好きにはたまらない品々だ。
「ありがとう美羽ちゃん、とっても嬉しいよ」
「本当ですか? えへへ、頑張って作った甲斐があります」
「えっ、もしかしてこれ全部手作りなの?」
「そうです! 美羽、お兄ちゃんに喜んでほしくて、とっても頑張りました!」
えっへん!と言わんばかりのポーズを見せてくる。手作りが重いなんてとんでもない。ここで感動しかなったら男じゃない。てゆーか、女の子からのプレゼント自体が初めてで、たとえそれが幼女だったとしても、本当に嬉しい。
「じゃあ次のプレゼントを」
「えっ? まだあるの?」
流石にこれ以上は申し訳ない。そう思っていたんだけど。渡されたのは、小さなフライパン・大きな鈴付きの目覚まし時計のセットでした。
「これは一体?」
「これはですね、目覚まし時計をこのプライパンの中に置いてからONにすると
ジリリリリリリリリリリリリリリッ!!!!
ガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!
「うわあああああああああああああ!!」
暴れる目覚ましが小刻みにフライパンに衝突という相乗効果で、けたたましいってもんじゃない音を慌ててシャットダウンさせる。
「どうです? これなら絶対に起きられますよね?」
「う、うん。間違いないね。でも、なんで?」
「だってお姉ちゃんがよく小説の夜更かしで全然起きてくれないので、お兄ちゃんにも必要かなって」
「へ、へぇ、お姉ちゃん。お寝坊さんなんだ」
「はい。私には夜更かし駄目って言うのに、自分はよくするし、しかも朝は中々起きてくれなくて、そういう時はこれで起こしてます」
そう聞いて小桜さんを見てみたら、とっても恥ずかしそうに顔を伏せていて、ご両親も失笑している。
「あと手作りのカーディガンと腹巻もプレゼントします。お姉ちゃん、小説に夢中で布団もかけずに寝ちゃうので。この前も寝冷えして、よく朝はとっても寒そうに……
「美羽ちゃ…、いや美羽サン!! 分かった! 分かったから! とっても嬉しいし全部ちゃーんと使うから、もうそれくらいにしてあげて!!」
お姉ちゃんが可哀想な事になってるから! とんでもない羞恥プレイになってるからね!!
そんな美羽ちゃんのプレゼントと小桜さんの以外な一面が知れて嬉しかったけど、後ろにいる小桜さんは、今はそっとしておこう。
美羽ちゃんはとってもいい子だけど、こういう毒っ気?もある感じにしました




