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第34話 エピローグ


 レイナ達が従魔に加わり、拠点を元主の私物の家へと移した俺達は、活動範囲を順調に広げて行った。

 俺やウィル、他の低ランクの魔物は上の個体への進化をする為に頑張っている。

 主は主で〝親に認めさせる〟という目標に向かって、日夜訓練に精を出している。


 あの後、元主は結局お金を支払うことが出来ずに遠くの鉱山へと送られた。

 元主か所属していたパーティーは、責任は無いのだが元主が抜けた事でレイナ達の戦力を失い今じゃ、パーティーランクはDへと落ちている。

 ギルドマスター曰く、あのパーティー自体に問題もあったから気にする必要は無いと言われた。


「ゴブタ。今日こそ勝たせてもらうぞ!」


「ああ、今日もやろうか」


 ウィルとは大分仲が深まり、最近は訓練を一緒にやっている。

 レイナ達上位個体が稼ぎ頭となり、今は主も含めて訓練期間となっている。

 レイナ達も自由に狩りが出来て嬉しいと言っているし、ギルドとしても溜まっている依頼が次々に無くなっていて助かっていると言っていた。


 それと最近、主はよくパーティーに誘われるようになった。

 まあ、レイナ達の存在が大きいのだが主自身、魔法も使える従魔使いという凄い価値を持っている事に回りが気づいた様だ。

 しかし、主はそんな誘いは全て断って、ソロ(従魔達)だけで依頼を受けている。

 俺はそんな主に、一度何でパーティーを組まないのか聞いてみた。


「パーティー組んだら揉め事とかありそうだなって思って、ゴブタ君はほら知ってるでしょ私の秘密。その世界で〝パーティー追放系〟って話が流行ってて、追放されるのも嫌だし追放するパーティーに居るのも嫌だなって思っちゃって」


 と主は言っていて、まあ確かに揉め事が嫌だからと言ってソロの冒険者も多い。

 まあ、そう言う訳で主は今の所パーティーを組むつもりは無いみたいだ。

 あれから変わったと言えば、レイナの俺に対しての態度が少し変わった。

 前だとツンツンと俺に対して、何かとツンツンした態度を取っていたが最近は一緒に狩りに行こうと言ったりと色々と誘われる。


「何を企んでるんだ?」


 そう以前からレイナと俺の事を知っている仲間達に聞くと、皆にして「鈍感」と俺に言って来た。

 主にも一応聞いてみたのだが「こればっかりは、ゴブタ君が気づかないとね~」とレイナの態度が変わった事に気づいて居るみたいだが教えてくれなかった。

 だがまあ、生活は変わっても俺は目標に向かって進むだけだし、レイナの事は追々分かればいいだろう。

 主から捨てられて色々とあったが、今は凄く楽しい日々を送れている。


「ゴブタ君、見てみてこれ可愛い花見つけたよ~」


「主、それは毒花ですッ! 早く捨ててください!」


 直前まで教えていた事を、忘れる少しポンコツな主だが。

 これからも色々と大変な事が起こりそうな予感をしつつも、楽しい日々が送れるだろう。

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