第20話 異変・2
俺達の報告を受けたエレナさんは、詳しく聞く為に別室に俺達を連れて行った。
そこで俺と主は、先程感じた事を詳しくエレナさんへと話した。
「成程ね。それが本当だとしたら、その魔物の気配に森の生態系がおかしくなっているのかしも知れないわね。ここ最近、森の中で魔物の生息地域がグチャグチャになっていて、冒険者達が騒いでいたのもそれが原因ね」
エレナさんはそう言うと、マスターに報告する為に依頼の報告手続きを終わらせ、俺と主を帰らせた。
宿に帰宅後、夕食と風呂を済ませた俺は、部屋で自身のステータスを確認した。
✤
名 前:ゴブタ
年 齢:3
種 族:鬼種・ゴブリン
身 分:従魔
性 別:男
属 性:火 無
レベル:18/20
筋 力:91
魔 力:56
敏 捷:81
運 :88
スキル:【棍術:2】 【短剣術:1】【気配察知:2】
【解体:3】 【調理:2】 【調合:2】
【忍び足:2】
固 有:【鬼狂化】
能 力
称 号:従魔
加 護:
✤
「あと、2レべか……」
「んっ、どうしたのゴブタ君?」
俺の呟きに、勉強していた主は反応した。
そして俺が、ステータスを見ている事に気が付いた。
「あっ、ゴブタ君のステータス。私確認して無かった! ゴブタ君、ステータス見てもいい?」
「良いですよ。主なんですから、従魔のステータス確認するのに許可なんて要りませんよ」
そう言って俺は、出していたステータス画面を閲覧の許可を主に出し、ステータスを見せた。
すると、主は「レベル18もあるんだ!」と驚いた反応をした。
「私まだ10しかないから、ゴブタ君より下だね。凄いねゴブタ君!」
「3年間、従魔をしていてこれですからね。全然、凄くないですよ……」
そう俺のこのステータスは、3年間の従魔生活の結果だ。
レベルは18、スキルの殆どが3以下だ。
属性の欄に〝火〟があるが、魔法の適性が無く魔法スキルは発現すらしていない。
「後、2レべ上げて進化すれば、多少真面にはなるかもしれませんが。期待はそんなにしない方が良いですよ。進化したとして〝大鬼〟ですから」
そう卑屈そうに言うと、主は俺の頭をポンッと優しく叩いた。
「ゴブタ君がそんな風に言っちゃだめだよ。ゴブタ君が博識で強いって事、私知ってるんだから、だから進化したら一気に〝鬼人〟になるかも知れないよ!」
「オーガって、ほぼ鬼種の上位存在じゃないですか。行き成り、それは無理ですよ……まあ、でもそうですね。卑屈になってたら、そんな未来も捨ててしまいます。なので俺はレベルを上げて、強い個体に進化して見せますね」
「うん、ゴブタ君の進化、楽しみにしてるね」
そう主は、笑顔で言い俺はそんな主の期待に応え、強い魔物へと進化出来るように頑張ろうと決めた。
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