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エリクサーの泉の水を飲んで育った村人  作者: ぷにちゃん
第二章 世界の異変と魔女の村
38/59

プロローグ:シーラの親友

連載再開です~

よろしくお願いします


※クラースに関して

書籍化にともない、1章ラストを少し修正してクラースが一緒に旅をすることになっております。

 世界で一番強い魔物が生息しているといわれている、『常夜の森』を一人の少女が抜けた。

 宝石のようにキラキラ輝いている黒の髪と、赤色の瞳。外見年齢は十代半ばと幼そうに見えるが、彼女から感じる強い魔力は長い時を生きていることを感じさせる。

 和風テイストの黒いドレスを見に纏い、さてどちらに行こうかなと前を見据えた。


「せっかくシーラに会いに行ったのに、旅に出てたなんて」


 ふうとため息をついて、入れ違いなんて運が悪いと少女は思う。


「……って、あれ? 精霊たちが戻ってきてる」


 少女は周囲を見渡して、あれっと首を傾げた。

 シーラに会うため村に向かっていたときは、確かにこの周囲は精霊たちがいなかったはずだ。それなのに、帰ってきた今は精霊たちが存在している。


 すぐ、原因に思い当たった。


「あ、そうか! シーラが何かやったんだ」


 間違いない。

 何十、何百年もの間、この地には精霊がいなかった。それを、この短い期間で人間が解決できるとはとてもではないが思えない。

 つまり、旅だったシーラがさっそく何かをしたということになる。


「ふふっ、シーラは相変わらずみたい! 早く会いたいなぁ~」


 思わずスキップをしてしまうほどだ。

 少女がすっと手を挙げると、突然明るかった大地に影が差す。雲が流れてきたのだろうか……なんて、みたひとは思うかもしれない。でも、実際はそうではない。


 少女の頭上には、体調10メートルほどの大きなドラゴンがいたのだ。


「いい子」


 ドラゴンが静かに降り立ったのを確認して、少女はその大きな体を優しく撫でる。


「シーラに会いたいから、捜すのを手伝ってくれる?」

『ぐるぅ……』

「ありがとう!」


 ドラゴンは頭を下げて、少女に自分の背中へ乗るように示す。シーラがいる場所を探すために、空を飛んでくれると言っているのだ。

 少女はその見た目からは考えられないようなジャンプ力で、ドラゴンの背中に飛び乗る。すると、ドラゴンは大きな翼を羽ばたかせて空へと舞う。


「シーラ、待っててね! 親友のピア様が会いに行くから!」

今月25日に書籍が発売となります。

特典SSやサイン本の情報を活動報告に載せました、よろしくお願いします。

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