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僕の日常
けたたましく鳴く魔物に起こされ
朝が始まる
真っ先に窓へと向かい
清々しい空気を肺の深くまで送る
目を閉じ全身で味わう
鳥のさえずり
草木の擦れ合う音
囁くように耳を掠める風
自然達が無意識に奏でるものに
僕もまた自らの心音で拍子を刻む
瞬間
僕は自然と一体化する
魔物が次は吠え出した
その声は僕を棲み家から追いやり
未知の世界へと向かわせる
毎日繰り返される流れに
身を任せていれば辿り着くが
厄介者も現れるので
楽ではない
僕の中に土足で入ってきて
思考を乱し
目的地が近づくと去っていく
今日は凶悪なやつがいた
乱していくだけでなく
鉛を付けられたみたいに
身体が重かった
力を振り絞って
やっとの思いで到着すると
魔物はいつものように去った
今日も僕は
未知の世界へ旅立つ




