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一日一詩  作者:
358/367

観覧車

本当は乗りたくなかった

君があんなにお願いするから

とぼとぼ観覧車に向かった


ゴンドラの中には

君の軋む音と

僕の少し荒い息づかいだけ

笑っていたかったはずなのに


話しかけてくれてる声を

聞きたいのに聞こえなくて

曖昧な返事をしてしまう


いちばん辛いのは君なのに

僕だけが泣いている


これからの君を見ていたかった

泣きたくて笑いたい

泣きながら笑えるのは

今日のためなのかな


いちばん上まで来たときにキスをした

そしたら永遠の別れがやってきて

君はシャットダウンして眠りについた

目の前で愛が消えて生まれる

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