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一日一詩  作者:
110/367

人間の罪

『人間の罪』


忘れ去られた町で

偽物の月は蛾を欺く

たくさん集っている中に仲間同士はいない

傷を舐めあうことすら出来ず

延々と同じ所を周ってどこにもたどり着けないでいる


大して変わらないのに

蝶は飛ぶと綺麗と言われ

蛾は飛ぶと疎まれる

可哀想とは思わない

子どもが喜んで捕まえるのは蝶だ

大抵は一度捕まればカゴの外には出られない

そのままカゴの中で死ぬか

遊ばれて死ぬかのどちらかだ

それに比べて蛾なんて興味を持たれない

自分から近づかなければ捕まえてくることはほとんどない

それでも壁に留まっていただけで殺されることはあるのだろうけど


人間の子どもの罪

許せるのは

人間の大人だから

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