107話 伝説が枯れ落ち、新芽が芽吹く
与えられた試練。
未熟な俺たちには厳しすぎる内容だった。
けれど、俺たち一年生は心の弱さに負けずに誰も退学者を出さない道を選べたはずだった。
なのに……なのに……。
えええええええ。
あまりにも予想外。
ポイントカードを落とす人がいるとか聞いてないよぉ。
試験が終わるまであと……数時間はある。けれど、この植物が鬱蒼と生えている広すぎる試験会場にて、ポイントカード一枚を見つけ出す?
……いや、流石にきつくね?
告白してくれた生徒はみんなに迷惑をかけてしまっている自覚。そして、自身が退学の危機にいることを感じて顔が青ざめてしまっている。
以前、砂の一族戦士長と戦った時に酷い青あざを作ったことがあるのだが、彼の顔色はそれに負けず劣らず青ざめていく。血……通ってる?
彼の不安な感情が伝染したのだろう。みんなが自分のポイントカードをちゃんと所持しているか再度確認する。皆試験のルール通り、ちゃんと見える場所に身に着けているため、すぐに確認作業は終わった。
幸いというか、こんなトラブルを起こしたのは彼だけだった。
「あわわわわわ。ハチ……ハチ!」
懇願するように俺の名を呼ぶ。
俺も泣いちゃいそうだよ。
でも、ここで俺まで動揺したらダメな気がした。
彼を励ますために、まずは無理に笑っておいた。
「ん。大丈夫。さっき説明した通りだ。俺たちはもうみんな敵じゃない。試験は終わったし、みんながこうして集まってくれている。みんなで探せばあっという間に見つかるってもんよ」
「……ほ、ほんとうに?」
うーん、ほんまか?
自分でも彼の言葉と同じ感情が芽生える。
ほんまに見つかりそう?
落ちたのが金や食べ物なら、見つけ出せる自信がある。なんかね、小物ってそういうセンサー持ってんだよね。
でも、試験で臨時に渡されたポイントカード。ただの白いプレート。うわー、探す意欲出ねー。
「本当だ! 俺に、任せとけー!!」
ほとんど自分に向けた言葉だった。またもう一回笑うが、彼の不安は晴れない。
なので、俺のポイントカードを渡しておいた。
ただのプレートだが、これには大きな意味がある。
「ほい。これ、あげる。最悪、それを持って戻るんだ」
「でも、これ……!?」
そう。このポイントカードが無ければ俺が退学になる。
けれど、そうかな? とも思っている。
だって、俺の手にはディゴールのポイント、30点があるのだから。
この試験は自分のポイントさえ補填できればよいはずだから、30点で十分すぎるものになる。多分、大丈夫。
これで彼も安心できることだろう。
「ハチの分だよ!? これ」
「俺はディゴールの分があるから、それで退学にはならないはずだよ。大丈夫」
だねよ?
「そうなの? ハチ、ありがとう! 勇気を出して告白して良かったよ」
「うん、大丈夫、大丈夫」
けれど、試験はまだ時間がある。
みんなに一応探して貰うことにした。
あんまり見つかる気はしないが、それでも万全を期すために。
探している間、テオドールとギヨム王子が俺の傍に寄って来る。同じことを考えていたみたいだ。
「ハチ、本当にディゴールのポイントカードで君は退学にならないのかい?」
少し不安に駆られた問い。
正直、俺もわからない。
けれど、ああでもしないとポイントカードを落とした生徒は絶望感に苛まれていただろう。
それに、実際見つかる気もしない。
誰も退学者を出さないには、やはりこのやり方以外は……。
「うん。大丈夫だよ、きっと」
大丈夫。そっと囁くように繰り返した。
それから探すこと数時間。結局、彼が落としたポイントカードは見つからなかった。
仕方ない。
後は試験の終わりを待って、試験のルールに従うとしよう。
もしもディゴールのポイントで退学免除にならなければ、その時はその時だ。黙って受け入れる覚悟はできていた。
そんな暗いことを考えていると、精霊族を連想させる陽気な笑い声が聞こえて来る。
「あっはははは。あっはははは!」
ポルカ・メルメル。ジャングル内を駆け回り、一人楽しそうに笑っている。
俺たちが真剣に試験をしていた間、彼女は三日間、気の向くままに探検を楽しんでそー。そんな女だ、あれは。
俺は精霊王を見たことがあるが、まだ精霊と言うやつは見たことがない。精霊王よりも力が弱い存在なので、きっと人の姿にはなれないのだろう。俺の想像している精霊たちって、小人やピクシーみたいななんか愉快に宙を漂ってそうなイメージ。
ポルカ・メルメルみたいに何も考えずに、人生を楽しんでいる感じ。
「あっ、ハチ君! おーい、美味しそうなキノコ見つけたけど、食べるー?」
少し離れた場所から呼びかけて来るポルカ。本当に楽しそうだ。俺もあのくらい力を抜いたほうが良さそうだな。
「もちろんだー。貰いに行くー!」
試験会場のために用意された不思議な施設に生えた謎のキノコ?
そんなの、食べますけど。貰えるものは、なんでも食べますけど。
傍に寄って来たポルカが持っていたのは、冗談みたいな姿をしたキノコだった。
傘の部分は不自然なまでに艶やかな紫色。濡れたような光沢を帯び、その表面には黄金の斑点が散らばっている。よく見ると、点々とした斑点は星座のように並び、まるで夜空を模しているかのようだった。
毒キノコ代表って感じの顔してんぜ、こいつ……。
流石に手が震える。
く、食えるのか……俺にこいつが!
「ハチ君、これもあげるね。なんか変なもの拾っちゃったー」
キノコを見つめつつ、命の危機を感じて冷や汗をかいていると、ポルカが掌に白いものを乗せて渡してきた。
「ああっ……」
泣いちゃった。
その手の上に、なんと落としたポイントカードがあったのだ。ポルカはこのカードの大事さなんて理解していないだろう。
それでも、なんで拾っちゃったの?
この娘、本当になんなの?
でも、あなたを今だけはこう呼びたい。
「ああっ、女神様!!」
ジャンヌゥ!! 救世主!! うおおおおお。
ポルカの手を引いて、みんなに届くように声を張り上げた。
あった! あったよ! と。
ポルカが拾ってくれたんだ!!
俺たち一年生は、やはり最強だ。こんな大物が揃った世代があっただろうか? たぶんない。
それもそうだ。300人もいたら、こんな才能の持ち主がいても不思議じゃない。ずっと仲間を信じているようで、俺は信じ切れていなかったかもしれない。
自分の尺度で考えてしまっていた。この世界は、そしてこの仲間たちは、俺の想像をずっとずっと超えた存在たちなのだ。
たぶん全員が集まった。試験の終わりも近い。
そこで、俺は先ほどポイントカードを落とした彼と、ポルカの拾ってくれたポイントカードを交換する。
これでようやく、本当に退学者が出なくて済む結果になった。
「ありがとう、ハチ」
「お礼はポルカにね」
「うん。ありがとう、ポルカさん!」
「あっはははは。別にいいよー偶然だし」
確かに偶然だろう。
でも、その偶然を引き当てられるのは君しかいないんだよポルカ。
彼女に凄い不思議な何かを感じた時、空に異変が起きた。
このバトルコート内の天井付近に、かつて見たものと同じ現象。しかし、違う紋様がそこに浮かんでいる。
「忘れられた紋章……契約の紋章」
誰かがその紋様の正体を知っていた。高級貴族様の誰かだろう。家にある書物のレベルが違うからね。うちにはそんな世界の秘密系の書物はない。料理本はたくさんあった。
空に描かれたのは、羽とペン。
あれが、契約の紋章?
この現象は、かつて生命の神エルフィアと戦った時に空に浮かび上がった紋章の共鳴。あの時は、豊饒の紋章が空に浮かんだ。
将軍の言うことによれば、紋章の共鳴はもっともその場で輝いた力を持つ者が、他の人たちを巻き込んで特別な力を発揮したときに起こるものらしい。紋章の力がもっとも高まる瞬間。
俺が唯一アーティファクトを強化して、盾持ちたちを支えた戦い。思いが一つになり、魔力が共鳴し、その瞬間紋章が空に浮かんだ。とのことだ。
今回は、失われた紋章である契約の紋章。その紋章がなぜ今?
「人が初めて精霊王より紋章を貰った時、精霊王シグレリアと契約を交わした人間たちも、300人だったらしい……。僕たち1年生も300人。これはたまたまなのだろうか?」
傍に寄ってきて、高級書物から得ただろう知識を共有してくれたのはテオドールだった。やっぱり高級貴族による高級知識だったか。
精霊王シグレリア。彼女とは精霊の世界で遭遇した。巨大な蛇で、神と人を恨んだ精霊王。ぶっ殺されそうになったのを覚えている。おかげで、神の目とか腕を貰えたけど。
大罪の紋章と契約の紋章、それを司る精霊王シグレリア。
彼女は今、ひっそりと俺たちを見ているのだろうか?
こっちからはあの時見た恐ろしいシグレリア様は見えないが、どうなんだろう。
「精霊王シグレリア。最も人を愛した精霊王らしい。最も清く、最も慈愛に満ちた存在。彼女は、弱い人間が必死に生き、愛を紡いでいく姿が好きだったらしい。もしかしたら、今日の僕たちの協力を見て、何かを感じたのかもしれない」
「……ふーん。目覚めてから随分と活発に動いているじゃん」
テオドールが俺の顔を見る。
何か知っているのか? とでも訪ねたいのだろう。
残念。俺は何も知らないよ。
ただ、ジンと学長を助けに行こうとしたら、そこでシグレリア様に轢き殺されかけただけのちっぽけな存在です。
世界の秘密とか、そういうのを知るはずもない。
小物にはそういう情報は回ってこない。セール情報くらいだ、何もしなくってもやって来る情報は。
「ずっと失われていた紋章。そして、人の記憶からも消えかけていた。彼女がこのタイミングで目覚めたのか、それともずっと傍にいて気まぐれに動いているのか。僕にはわからないが、でもなんだか……世界が良い方向に動いている気がするよ」
「なんとなくだが……俺もそう思う」
知らんけど。
それよりも、腹が減った。
「帰ろ、帰ろ。試験はもうじき終わる。みんな入り口に戻るぞー。学食が恋しいや」
こうして長い長い、一年生たちを試す選抜試験ハンティングゲームが終わったのだった。
――。カイネル先生視点
教員塔、自室内にて荷物をまとめながら、カイネルは悩んでいた。
「やべ、まだ学園を去ることミンジェに伝えてなかった」
そう、職を失ったことを、大事な妻に知らせていない。
王立魔法学園の給料は低くない。それどころか、かなり高い水準にあると言えるだろう。普通の人間なら、多少贅沢な生活をしていても余裕で貯金が出来るほどに多い。
しかし、使い魔たちの育成や新しい飼育施設への投資。そして元来貯める性格でもないため、貯金なんて全くない。
つまり、今この時より無収入、貯蓄無し、無職の30代カイネル・フォーンの出来上がりである。
このタイミングで職質を受けたら悲惨な事態になってしまう。
「ミンジェになんて言うかなぁ。まっ、なんだかんだ許してくれそうだけど。あいつ優しいからなぁ」
当面の生活費を借りねば。使い魔たちの世話も任せないといけない。夫婦とはいえ、全面的に頼るのは気が引けたが、頼れるのもまた彼女だけ。
早く次の職を探さないと。
大きな荷物を担いで教員塔から出ると、ばったりと遭遇する。
自分が退学する原因となった人物である。
酷く傷を負い、疲れ切った様子。
それでも足取りはしっかりしており、眼差しも強い。
学長代理のディゴールがそこには立っていた。
「ふぇっふぇふぇ、どこへ行くのかね? カイネル先生」
「……悔しいがあんたには完敗だ。流石だな。伝説は本物だった」
「君が去る必要はなくなったよ。たった今、試験は終わった」
退学者が必ず出る試験。
理不尽すぎる内容に、自分が猛反対した試験だった。
王立魔法学園では過去にも厳しい試験はあった。しかし、これ程までに理不尽なものはなかった。そもそも突破口が見えない。だから、強く反対した。
……その試験が終わったらしい。結果を聞くのが、少し怖かった。
「怖がる必要はない。君が大事に思っている生徒たちだ。信じてあげて欲しい。……結果は誰も退学しない。ふぇっふぇふぇ、学園から追い出されるのは、この私一人だ」
驚きの発言。
なんでそんなことに? という疑問と、本当か? という疑い。
「試験には突破口があるものだ。君が今年やった入学試験の内容も見させて貰ったよ。突破口の無い試験は、教員が用意するものじゃないだろう?」
え――。
「……ははっ」
この爺さんが言うことを信じるとするなら、自分は随分と勘違いしていたのかもしれない。
1年たちがどうやったのかはわからない。もしやハチが? いや、流石にあいつでも。けれど、ディゴールははじめから正解を用意していた。今の発言はそう受け取れる。この人は始めからそのつもりだったのか?
驚きに身が固まっていると、そこにもう一人サプライズな人物がやって来る。
グラン学長である。
ずっと寝込んでいると聞いていたのに、そんな様子はない。傷も完治しており、いつもの生命力に溢れた伝説の男がもう一人いるではないか。
ディゴールにグラン。この国のレジェンドが二人同時に並ぶ。なかなか見れない光景だ。
グラン学長は少し申し訳なさそうな表情でこちらを見ていた。
「すまんな、カイネル。随分と重たいものを背負わせてしまった」
「学長……。いいえ、私が勝手に判断し、勝手に行動しただけですから」
多分決闘に負けて、退学することを知っているのだろう。
ディゴールの試験に飲み込まれていたのは、生徒たちだけでなく、教員たちもだったかと反省している。自分の未熟さに気づかせて貰えた。
「グラン、見てたかい?」
「ああ、全部見ていた」
試験のことだ。俺は見ていなかった。もう学園の関係者ではないから。
「ハチにやられたねー。まさか、この試験を突破できる者がいるとは思いもしなかった」
「ハチが!?」
一年生たちが試験を突破したと聞いたとき、なんとなくハチのことを考えた。本当に、あいつがこの出口の無さそうな試験を突破したのか? と驚愕する。
「その通りだよ、カイネル先生」
うんうんと嬉しそうに頷く。
「ところでグラン、お前さんにはこの結果が見えていたかね? 我らの同期が半数も退学したこの無慈悲な試験。ふふっ、ハチの坊やに完全に攻略されてしまったよ。おまけにトラブルもあったらしいが、そちらも解決したらしい」
「ハチか……。あの小僧、本当によくわからん。あいつだけは、よくわからん。まさか、この試験を突破できる者が本当にいるとは……」
グラン学長も一目置くハチ。
それも無理はない。入学試験のときからずっと目立っていた。
そのハチが、今回もやってのけたのだ。
まるで自分のことのように嬉しかった。拳を握り絞め、歓喜に震える。よくやったハチ!
「グランよ、あの日あの時、私が取り乱していなかったら、ハチたちみたいに答えに辿り着けたのかね?」
「……無理だな。被害は最低限に抑えられたが、お師匠様が願った結果には到底届かなかっただろう」
「ふふっ。ハンティングゲームを作ったのは、我らがお師匠様であったか。どこまでもお厳しい方だ」
「ああ、本当に……」
レジェンド二人を育てたお師匠。
二人はかなり高齢だ。
忘れそうになるが、当然二人にも若い時があって、青春があって、二人を育てた人もいる。まさか、同じ師匠を持っているとは知らなかったが。
そもそも、このレジェンド二人が知り合いだということすら今まで知らなかった。
二人の会話内容に驚いていると、今日の試験が行われているバトルコートの方角に、不思議な文様が浮かんだ。天井を突き破って何かが浮かぶ。
羽とペン。
なんだ、あれは? 紋章の共鳴?
「グラン、あれを見てみよ。本当にハチの坊やは凄いねぇ。昔よく議論したものだった。大罪の紋章は本当に精霊が人に与えたのかって。私は違うと主張する派閥にいた。その通りだっただろう? 本当の紋章が返って来たんだよ。ハチの坊やが、そうさせたのだ」
「いいや、覚えていない」
ディゴールが若き日の自分が正しかったと主張し、グランが首を振る。
この二人は、自分が思っているよりずっと近しい存在なのかも。まるで、過去の二人の姿が思い浮かぶようだ。
「けれど、つい先日あちらの世界で見て来た。貴様がずっと……精霊王シグレリア様が目覚めた。紋章が本来の形に戻るのかもしれない。まっ、貴様がそんなことを主張していた記憶も記録もないがな」
「頑固なお人だよ。新しい世代に、新しい時代。そして紋章の復活か。この世界はまだまだ楽しいことが多そうだね。……でも、私はそろそろ隠居と行くよ」
ディゴールが歩き出した。彼も少ない荷物を手にしていることに、今気づいた。
本当に去るつもりなのだ。ここを。
「どこへ行く? 貴様に隠居なんて似合わないだろう。死ぬまでワシに嫌がらせし、最前線で戦うものだと思っていたが」
「ふぇっふぇふぇ、今回の依頼主に顔向けできなくなったしの。それに、もう満足した。良い最後だった。ハチの坊やに感謝だね。ところで」
立ち止まって、振り向いた。
「グランよ。あの試験が無ければ、それか奇跡的にハチの坊やと同じように突破できていたら、我々の関係性……友情は素晴らしいまま続いていたのだろうか?」
「……いいや、無いな」
「そうかい」
「ああ、お前の性格が悪くてどうせいずれ喧嘩別れしていたさ」
「ふぇっふぇふぇ」
ディゴールが笑い飛ばし、その視線をこちらに向ける。
「ということで、私は学園を去る。カイネル先生、あなたは良い教員です。決闘のことは忘れて、学園に残るといい。では」
そう言って、気持ち良さそうに一人の伝説が去って行った。
けれど、俺もまた荷物を背負う。
「学長、ディゴールはああ言ってくれましたが、決闘の結果は受け入れなくては。私も学園を去ります」
「辞めるのか」
「はい」
「では、再雇用と行こう。一度退学の手続きをして、再雇用の手続きもする。お前は残れ、カイネル」
「しかし……」
学長が首を縦に振る。
子供を見るような優しい目つきで、微笑んだ。
「ディゴールを見て気づいた。ワシもそろそろ潮時よ。いつまでも最前線にはおれん。カイネル、お前を次の学長候補として雇う。契約書を作る故、付いてまいれ」
しかし……。
思い悩んでいると、学長に決定的な言葉を投げかけられる。
「職を失ったらミンジェに捨てられるぞ。金の切れ目が縁の切れ目じゃ」
「はいー!!」
すぐ行った。急いで学長との再契約に行った。
こうして、長かった試験は、古い因縁が過ぎ去り、新しい何かの到来を予感させて、幕を閉じたのだった。





