第7話 小さい者達の強さ
「よし!ダンさん!見えたぞ! 畑が!!」
その瞬間――
横からズシンッ!と大地が揺れる。
現三メートルを超える石のゴーレムが、木々をなぎ倒して現れる
「───!」
リクが即座に矢を放つ!
シュッ! ガキン!
矢は石肌に弾かれ、虚しく落ちる。
「くそっ……効かない!?」
「リク! 相性が悪ぃ! あれは弓矢じゃ止められねぇ!」
ゴーレムは地響きを立て、迫ってくる。
「どうするんだ……!」
その時――
「ダンの兄貴!! ここは俺たちに任せて、先へ行ってください!」
デカダンが飛び出す!
「デカダン……! お前たちなら……!」
「おまかせを!!」
「リク! 行くぞ!」
「えっ……でも!」
「大丈夫だ! アイツらを信じろ!」
リクとダンさんはゴーレムの横をすり抜け、畑へ向かう。
その背を追おうとしたゴーレム――
「おいおい! こっち向けよ石野郎ォ!!」
小さな影たちが立ち塞がった!
――たった5センチのデカダン。
――さらに小さい、1センチのちびダンゴムシ達。
ゴーレムは鼻で笑う。
だが次の瞬間!
「日和ってんじゃねぇぞ! やんぞオラァ!!」
デカダンが突撃!
「ギャム!!」
ちびダンゴムシ達も一斉に吠え立つ!
ゴーレムの巨腕が振り下ろされる!
ドゴォォン!!
デカダンは地面に叩きつけられる!
土埃が舞い、地面にデカダンの影が沈む。
「……」
勝利を確信したゴーレム。
しかし──
「……フン」
ゆっくりと立ち上がるデカダン。
その甲羅は傷一つついていない。
「これがお前の全力か?」
「俺たちダンゴムシの防御力、なめんなよ……!」
ゴーレムの拳に、パキパキと亀裂が走る。
「──!」
「ダンゴムシの霊獣の硬さはな――ダイヤモンド並みだァ!!!」
デカダンは手に食らいつき、バキッ! 石の指が砕け散る!
「──!」
「そうだ……俺たちダンゴムシは、石を齧ってカルシウムを吸収できる!」
「天然の石なんざ、ただのエサだ!!」
デカダンが叫ぶ!
「ちび共!! 足を狙え!!」
「ギャムゥゥ!!」
一斉に、ちび達が足元に群がる!
バキバキッ! ガリガリ!
石を齧り、足をひびだらけにしていく!
「ギギギ………」
ゴーレムが呻き、膝をつく……!
「一センチのダンゴムシ達を馬鹿にすんじゃねぇ……」
「お前は今、ちび達に足やられて動けねぇだろうが!!」
「温情だ! 足だけにしてやる!!」
「ちび共! やめぇ!!」
ピタッと動きを止めるダンゴムシ達。
「さっさと森に帰りやがれ!! 一センチのダンゴムシにやられたと仲間に言え!!」
「ギギギ………」
「ダンの兄貴! 後は頼みましたぜ!」
デカダンの声が響く!
そして、畑へ──リクとダンさんの戦いが続く。
続く




