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第55話:夕食後お風呂の乱

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「ふぅ……。ごちそうさまでした!」

「おそまつさまー」


 まゆさん、アンタの料理最高だったぜ!

 よくある洋食屋にあるまんまるでつやつやなオムライス。

 どうやったらあんなに美しい楕円形ができるのだろうか。

 シワのない綺麗な卵の皮を割れば、熱々ふっくらなチキンライス。

 そしてケチャップのコントラストが、もーーーーたまらん!


 元々オムライスは大好物だったけど、更に大好物になりました。

 まゆ女神さまに感謝。


「ふあぁ……女神の手料理を食べられるなんて、幸せで尊死する……」

「大げさだよー! 褒めてもピースしか出せないよ?」


 そんな、ピースを出されたら虐殺が起きてしまう!!

 わたしの命がいくらあっても足りないですよ?!!!


「食器洗いはわたしがしておくので、2人はお風呂に行っておいで」

「はー……い?」


 ん? いまお風呂って言った?

 視線がピースしていたまゆさんに向く。ピースが心なしか折れそうに見えていた。

 待って?! お風呂? 2人で! まゆさんと?!!!!!

 まゆさんに、お裸を晒すということですの?!! ハレンチですわ!!!!!


「……大丈夫よね?」

「は、はい。ダイジョブです……!」


 わたしの代わりに恥ずかしそうにまゆさんが返事をする。

 それはなんというか、ガチっぽくなってしまうからやめていただきたいのですが。


 友だちとは言え、流石に自分の裸体を晒すというのは……。


「い、行こ?」

「あっ……はい……」


 そう考えている最中に腕を掴まれて、そのままお風呂へと引っ張られる。

 まゆさん。まゆさん?! なんかすっごい頬赤らめてたけど、なに?!

 まぁまぁまぁ待ってほしい。今絶賛引っ張られてるけど待ってほしい。

 わたしはまゆさんみたいに大きい胸とか持ってないし、身体とか手入れしてないんですよ、ホントに何もしてないんですよ!


 それなんだけど、あ~れ~! という間に脱衣所に来てしまった。


「え、えへへ。ごめんね、無理やり引っ張ってきちゃって」

「あ、えっと。はい……」


 どうしよう。前に浴衣の着付けをした時は他にもみんながいたから、どうにか冷静さを保てていたけど、今日はふたりっきり。そういうのを意識しない方が難しいわけで。

 今のまゆさん、いったい何があったというのか。

 一緒にお風呂はノリノリみたいだったけど、わたしを見てから急に動きが止まってしまった。

 か、かわいいんですけど……。なんでこんなかわいい生き物がわたしなんかとお風呂に入るんですか。


 うぅ……。かわいいけど、そんなところで止まったら困るんだよぉ……!


「あ、あはは。やっぱ、恥ずかしいねー」


 まゆさんの眉がハの字に曲がる。

 そう思ってたなら、なんでお母さんの暴論を止めなかったのか。

 すべて思っても過去の祭り。こうなったら、行くところまで行ってやる!

 後の後悔と今の恥ずかしさはすべて置き去りにする。今からズボンを脱ぐ姿を見ろ!


 勢いよく短パンを脱いで、Tシャツも脱いでから洗濯機に入れる。

 どこに出しても恥ずかしい下着姿の相沢美鈴さんの誕生だ。


「だ、大胆だねぇ」

「こー、こういうのは勢いが大事って言いますし!」

「そ、っか。じゃあ、まゆさんも!」


 まゆさんが後ろを向いて肌着を剥き剥き。

 わたしも素早く下着を外してから、すかさずタオルで申し訳程度に前を隠しておいた。

 ま、まぁ流石に、ね。


「じゃ、じゃあわたし先に入ってますから!」

「うん……。あとで、ね?」


 まさかこんな展開になるとは。

 まゆさんが入る余白を考えて、お湯が入った湯船の隅っこの方を向いてお風呂に浸かった。


 ふゃぁ……。やっぱりお風呂は気持ちいい。気持ちいいのですがーーーーー!!!

 さっきから胸の鼓動が止まらないといいますか。

 人に全裸を晒すことなんて、同性であってもそう機会はないわけで。

 有り体に言ってしまうと緊張してます。


 まゆさんは、わたしのことどう思ってるんだろうか?

 尊花さん同様に。いや、尊花さん以上に、わたしはまゆさんを知らない。

 何を考えてわたしの家に来たのか。今だってわたしごときで緊張しているみたいだし。


 少しだけフラッシュバックする告白の過去。

 鈴鹿さんの一件でちょっと過敏になってるだけだろう。

 わたしのことなんて、誰も好きじゃないだろうから。


「入るよー」

「は、はい!!」


 ガラガラー、とお風呂場特有のスライドドアを開けて入ってくるのは、まばゆい美の化身。

 ある程度湯気で見えないけど、それでもまゆさんの柔らかそうな肌や適度に引き締まったらボディライン。それから大きな球体2つ。

 見ないようにしなきゃ。ジロジロ見るなんてはしたない!


 それからポシャン、と湯船に足が入ると水位が上がっていく。

 溢れたお湯がやや大きな音を立てて床に落ちていった。

 そして、ピタリ。背中に吸い付くような濡れた肌の感覚。思わずお腹が引っ込んだ。


「ま、まゆさん……?!」

「大丈夫だよー、背中合わせだから」

「あ、あぁ……安心しました……」


 いや。それでも、さ。

 湯船に背中合わせで入る女の子2人って絵面、どうなの。

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