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総力戦

ムラマサ……?お前、どうしちまったんだよ……!





『―――“創壊ノ泪ラスト・レイン”ッ……!!』



 イヴがそう唱えると、空からは魔弾が……それも一発一発が高火力の爆発魔弾が降り注いでくる。



「ここは私がっ! ―――“分身”!」



 それに対抗するように飛び出したルインは、即座に分身し、右手に構えた短剣―――“呪狂剣・双月”を勢いよく振るった。



「虚空に消えて……“次元斬リバース・スラッシュ”!」



 空間に裂け目が生まれ、そこへ吸い込まれるように消えていく魔弾たち。



「今がチャンスとみたわッ!」

「ええ、行くわよラグマリアッ!」



 ルインのお陰で生まれたチャンスを天使の二人は見逃さなかった。息ピッタリに飛び出したラグマリアとラージエリは、そのままイヴの両サイドへと分かれていく。



「カバーは俺に任せろッ! 二人とも、遠慮なくやっちまえ!」


「「了解っ!!」」



『無駄だ……ッ!! “創破乱衝撃波デュアル・インパクト”ッ!』



 しかしそれを阻もうとイヴは両手から広範囲の衝撃波を放ち、ラグマリアとラージエリを撤退させていた。

 しかし抵抗されるのは想定済みだ。だからこそ俺がカバーすると言ったのだから。



「―――“猿神之槍雷ハヌマーン・スピアボルト”ッ!」


『グァァッ……!』



 一閃の雷がイヴの胸を貫いた。



『グッ……! まだだ……まだだッ!!! “創造ノ破壊腕クリエイト・ワンド”ッ!!』



 胸を貫かれた痛みに耐えながらも、イヴは力を使った。

 直後現れたのは、先程月夜やセラを苦しめた生命力を吸い取るあの触手だ。



「ヘェ、今度は三体か。なら俺らでも余裕で―――」


「―――待ってください、師匠。ここは自分たちに任せていただけませんか?」


「……やれんのか?」


「ええ。少しくらいはカッコつけさせてくださいよ」


「わーった。ならしくじんなよ?」


「分かってますともッ!」



 それに対応するべく動き出したのはクサナギを筆頭とする“三剣士”の三人だ。

 それぞれが顔とも言えるくらいの刀や剣を構えていて、名前の通り強そうな雰囲気をしているのが特徴だな。



「クサナギッ! 俺らだけで本当にやれんのか?」


「クックククク! マサムネめ、今更臆しているというのか?」


「うるせーなッ! 勝てるかどうか分からないんだからビビって当たり前だろッ!?」


「ああ、その通りだ。だがなマサムネ、ビビって勝てるなら……それでいいだろッ!」


「ンだよその理論ッ!」



 走りながら喧嘩する三人は、一斉に飛び上がった。

 それに反応したイヴの触手たちは、一斉にその先端を伸ばして応戦してくる。


 ギュン!と加速した触手が、クサナギたちの心臓部を捉えた。

 が―――



「クックック……甘いぞッ!」

「せりぁぁぁぁっ!!!!」



 ムラマサとマサムネは、それを難なくそれぞれの刀で切り裂いた。だがその触手はすぐに再生を繰り返す為、再び襲われてしまう二人。


 そんな触手を斬って退けたのが先頭を走っていたクサナギだった。



「“我流剣術・断斬だんざん”ッ!」



 文字通り、三体の触手の根本部分を斬って断ったクサナギはマサムネとムラマサにトドメの攻撃を促していた。

 どうやらあの触手は地中深くまで根を張っているらしく、それが驚異的な再生やあの生命力吸収の謎だったらしい。つまりそれを断てばあの触手は消えるのだ。


 サタールたちはそれを全く見抜かぬまま破壊の力とかでゴリ押ししたみたいだが。



「行くぞ、ムラマサ、マサムネっ!」


「「応ッ!」」



 根本から斬った触手だが、すぐに再生を開始する。

 触手は結構長い体の為、早めに刃を突き立てないと地中の根までは破壊できないだろう。


 それを分かっているからか、クサナギたちは速攻で決めにかかった。



「―――“我流奥義・深草薙シン・クサナギ”ッ!!」


「“名刀流・深正宗シン・マサムネ”ッ!!」


「“邪眼起動オーバーパワー絶対的妖刀流秘術奥義・アルティメットアブソリュート神村正シン・ムラマサマーク2”ッ!!!!」



 一人だけおかしい奴が居るが、全員がほぼ同タイミングで剣や刀を触手を貼り付けるように地面ごと突き刺した。

 するとそれが効いたのだろう。触手はすぐに再生するかと思いきや、へなへなへな……とすぐにへたり込んでしまった。



「おっし……! 勝てたぞッ!」

「クックック! こんな雑魚、我らにかかれば余裕よ!」

「あんま調子に乗るなよ?」



 無事に討伐完了みたいだ。

 三人は安堵した様子でハイタッチをしていた。



「ヘェ、やるじゃねェかアイツらも」


「ンだな。オレらも負けてらんねーな!」


「ああ。我らの真の力、見せてやろうか」



 それを見ていたサタールたち三神組もやる気スイッチが完全にオンになったみたいだ。



『グッ……ガァァァ……ッ!! はぁ……っ……! はぁっ……! なかなか、やるじゃねぇか! なら次は―――“破壊流星ブレイク・スターダスト”ッ!!!』



 触手がやられたタイミングで、次なる攻撃を仕掛けてきたイヴ。

 今度は先程の魔弾攻撃よりもさらに一発が大きい、文字通り流星群のような攻撃だ。


 さらにそれに合わせるようにイヴ本体も攻撃を仕掛けてきた。



『止められるモンなら止めてみやがれよッ!!』



 イヴが狙っていたのは、ルインだった。

 恐らくさっきの魔弾を虚空の力で消したのを嫌っての事だろう。


 当然、俺が彼女を守り抜いてみせるがな。

 ……なんて思っていたのだが……。



「「“天使ノ挟斬撃エンジェル・フェザーブレイク”ッ!」」



『なッ……! ここに来て貴様らが……ッ!』



 初撃で吹き飛ばされてしまったラグマリアとラージエリがここに来て戦線復帰を果たし、イヴへの挟撃をほぼ成功させたのだ。

 これによりイヴは一度後退。あえなくルインへの攻撃に失敗した訳だ。


 さらにそこへ追撃を仕掛けたのが―――



「アニキ、次は俺たちが行きますッ!」


「さーて、ぶちかますわよッ!!」



「「『神威カムイ』ッ!!!」」




『クハハ……次は貴様らが相手と言う訳だ……ッ! どうせ最後の足掻き―――ならばこちらも全力で相手しようッ!



 ―――『シン神威カムイ』ッ!!!!』

気合!

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