最後の選定
ガチで短め
『―――我は絶対の神と化した。故に、先程同様ちまちまと攻撃をされて感情を取り乱されても困る』
「(突然、何を言い出しんだ……?)」
全員が戦闘態勢に入ると、それを見たイヴが一人で何かを話し始めたのだ。
もうそこには、アダムは居なかった。
『先に言っておくが、我はお前たちを舐めている訳では無い。本気を出したお前たちを倒した時こそ、真なる世界の“支配者”として我が君臨する事ができるのだ』
「(舐める―――支配者、だと?)」
その時、俺にはイヴが何を言っているのかが分からなかった。
ただの戯言……そう思っていた。
しかしこの直後、イヴは言葉の意味を俺たちへと理解させてくることになる。
それは、確かな“形”として現れたからだ。
―――パチン……という指の擦れる音が周囲の静寂を切り裂いた。その刹那。
『―――恨むなら、そう思ってしまった我の気まぐれと、分かれるべくして分かれた天運を恨むんだな』
「……ッ! 全員、すぐに警戒を―――」
俺は指示を出そうとしたが、それは間に合わなかった。
世界を分けた赤い光―――あれが俺たちの下にも現れたのだ。
そして、それは俺たちを5つに分断していた。
そうだ―――さっきイヴは言っていた。舐めている訳では無い、と。
つまりこれは、その言葉の真意という事だろうか。
だとすると、コイツは―――
『フッ……どうやら気づいた者もいるみたいだな。ああ、そうさ。我は本気を出したお前たち全員と相手する気はさらさら無いのさ。だってそうだろう? いくらこちらが絶対の神とはいえ、そちらには神や悪魔、天使に化け物―――なんでもござれじゃないか。それに個々の能力も随分と高い。そんな奴らとまともに戦えば、我だってタダでは済まないだろう。だから、少しずつ潰す事にしたんだよ。これが我にとっての最善と見たからな―――』
随分と自信が無いらしいな。
だが、確かに俺がイヴの立場だったとしても同じ事をしたかもしれない。
だって簡単に例えるなら、蜂の巣を攻撃した人間がその巣に住んでいた蜂の群れに攻撃されるようなモノだ。
科学の力で人間は蜂に勝てるだろう。でも、完璧な対策をしていなければ人間だってある程度はダメージを喰らってしまう。
つまりはそういう事だ。
だからイヴの考えだってある程度は理解できる。戦い方が賢くなった、と言ったほうがこの場合適切かもしれない。
『―――さて。駄弁はここまでだ。ここからは我も本気でお前たちを潰しにかかるとしよう。まずはお前らからだ……ッ!』
そう言ってイヴが降り立ったのは、俺がいるエリアだ。
「早速……かよ。みんな、いけるか―――?」
俺はイヴが目の前まで来たのを見ると、後ろで構える他の仲間たちにそう問いかける。
「うん。ちょっとだけまだ目眩がするけど……ボクはいけそうだよ」
「自分も問題ありません。ただ、どこまで活躍できるか……自身はそこまで無いですけど」
「自分も大丈夫ッスよ! 師匠と一緒なら百人力ッス!」
「はぁ……最後くらいはちゃんと戦ってみようかしらね。私も頑張るわ」
「私は―――そうね。色々と覚悟は出来たわ」
「また貴方と一緒なんて……お姉様とは違った運命を感じますわぁ……♡ なんて。私も回復してある程度は戦えますよ」
「なんかお姉様が変な感じ〜。あ、私もぜんぜん大丈〜夫ですよ〜!」
ルヴェルフェ・リガーテ・スレイド・アルカナ・ガネーシャ・ラフィーナ・ダルフィーネというなんとも異色のメンツだが、全員やる気は十分みたいだ。
『覚悟は出来たみたいだな。それならば、始めようか―――』
「ああ。悪いが世界の為に、お前には消えてもらうぞ」
『さて、世界の為に消えるのはどちらだろうな?』
「そんなのもちろん、お前の方だよ。
―――我が傀儡となるがいい。神、イヴッ!!!」
◆
エリアB
ルイン・アスモフィ・レヴィーナ・ベリアル・アルジャイル・ムル・メタリア
エリアC
月夜・サタール・ベルゼリオ・マノン・セラ・ゼウス・ミカエラ
エリアD
白夜・クサナギ・マサムネ・ムラマサ・ヘル・ラグマリア・ラージエリ
エリアE
ルシファルナ・ウリエナ・ガブリエラ・ポセイドン・クロノス・リガルテ・『ビッグ・マザー』・『エターナル・マザー』
最弱姫プ今日夜更新




