神の誘い
すみません!
先日から熱が出ていて、少し安静にしていてくれと言われたので今週の土曜日は更新をお休みしたいと思います。
金曜日までは何とかストック切りつつ更新しますのでどうぞよろしくです! では!
【魔王と共に戦う仲間たち】
ルシファルナ レヴィーナ サタール ルヴェルフェ マノン
ミカエラ ラフィーナ ラージエリ ウリエナ
【魔王に力を託した者たち】
ルシファー レヴィアタン サタン ベルフェゴール マモン
ミカエル ラグエル ラファエル ラジエル ウリエル
【現在魔王城付近にて待機中の仲間たち】
・皇白夜 ・皇月夜 ・アスモフィ ・ベルゼリオ ・ルイン
・アスモデウス ・ベルゼブブ ・ベリアル
・リガーテ ・スレイド
・クサナギ ・ムラマサ ・マサムネ
・アルジャイル ・セラ ・ムル
・ガネーシャ ・ゼウス ・ヘル ・アルカナ
・ラグマリア ・メタリア ・ダルフィーネ ・ガブリエラ
・メタトロン ・ガブリエル ・ラグエル ・ラジエル
+五老(戦闘不参加)・ビッグ・マザー ・エターナル・マザー
◆
《魔王城付近にて》
「主様……」
不安感からか、か細い声でそう呟いてしまう私。
さっきから、主様と私達を繋いでいる『支配』の糸がどうにも途切れそうで気になってしまう。
何か、嫌な事が起きるんじゃないか。そう思って仕方がない。
今すぐ主様の下へ向かいたいところだけど、主様の指示では『ここで待機していてくれ』と言われてしまっている。
それに、遅れてやってきた白夜様たちの統制も任されているから、私がここを離れる訳にはいかない。
「今度はうちらの番やな―――」
「……私もお供いたします」
「せやな。ついてきてくれるか?」
「ええ、勿論」
そう言って、ウリエル様とウリエナ様が何処かへ行こうとしていた。
でも、私はそれを止めない。何故か。
―――旅立っていく悪魔や天使の方々は、何故か寂しそうな目を……そしてそれと同時に希望に満ちた目をして行ってしまうからだ。
多分、これから自分がどうなるのかがわかっているような、そんな目をして。
そんなの。
そんなの止められる訳が無いじゃないですか。
「……」
黙って見送る私は、残っている方々の顔を眺めながら考える。
主様が一体どういう考えで、少しずつ援軍を求めているのかは分からない。でも、きっと意味はあるはずだ。
「ルインさん。自分たちも、準備だけはしっかりしておきましょう」
「ですです。私も最悪の事態を想定して、『未来予知』の力はとっておいてあるんで!」
「皇様―――そう、ですね。私たちも準備しておきましょうか。いつ、呼ばれても大丈夫なように!」
「「はい!」」
そう、元気に応える二人を見ていると少しだけ元気が湧いてくるような気がする。
(大丈夫ですよね、主様―――私、信じてますから)
◆
《魔王領国某所にて》
「はー……やれるだけの事はやったつもりなんだけどね」
「大丈夫ですよ。ニルマトリア様はほとんどの出来事を上手い具合に“操作”されていましたから」
「ほんとにそうだといいんだけど」
「安心してください。貴方が信じた、この【叡智】のナキリが言うのですから」
「―――そうだねぇ……ま、そんな感じでいっか」
「……それで、“アレ”に関してはどうするのですか? 約束したからには為さねばなりませんが」
「んー、それは“彼”次第かな。僕の、この『操作』の力が使えるのもせいぜい後一回くらいだろうし……それが終わったら、僕の役目は、この世界から完全に消えるはずだしね」
「ニルマトリア様―――私は、やはり……」
「―――駄目だよ。ナキリちゃんは、僕が消えた後……彼の陰ながらのサポーターとして活動してもらうって約束したでしょ」
「……はい。約束、しましたね」
「それなら守ってよ。僕からの最後のお願いだからさ」
「了解……しました」
「ふー……やる事やって疲れちゃったよ」
「……お疲れ様です」
「うんうん、さて……と。―――僕が『操作』した未来は確定されたモノじゃ無いからね。双神を倒して世界を元に戻せるかどうかは、完全に君と、君の仲間に委ねられているんだ。後は任せたよ―――『支配』の魔王、ルミナスくん」
ニルマトリアは、不敵な笑みを浮かべながらそう呟いた。
そして―――
「いや……異世界の魔王―――“三雲翔一”クン。そう呼んだほうがいいのかな? ま、どっちでもいっか。頼んだよ、この世界と、この世界に住む人たちの事をね」
◆
『待ってください―――イヴ!!!』
『―――“森羅万象司りしは精霊の神。我らが祖たる神々よ―――”』
『待ちなさいイヴッ!!!!! その力は使ってはいけませんッ!!!』
先程までからは想像も出来ないくらい激昂した様子のアダムだが、そんな彼女の言葉は一切耳に入っていない様子のイヴは、まだ何かしらの詠唱を続けていた。
「おい……大将。片割れがあそこまでキレるってこたァ相当ヤベェ魔法か何かが来るんじゃねェのかよ……?」
「……分からない。でも、確かにあんなアダムは今までに見たことないな」
前から会話で“あの力”と言うのは耳に入ってきてはいたが、どうやらその力と今イヴが使おうとしている力は違うような言い方をしている。だから、多分アダムはあれほどまで怒っているのだろう。
ということはサタールの言う通り、かなりヤバい“何か”が起きるのは確実とも言える。
「ルミナス様。怪我をされた皆様の治療が終わりました」
「ルシファルナ。ありがとう……皆は大丈夫そうか?」
俺は隣までやって来て、そんな報告を入れてくれたルシファルナに礼を言うと、その後ろに居たルヴェルフェたち3人に向けて問いかけた。
「う、うん。特に問題は無いけど……」
「思うように身体が動かせない……ですね」
「多分、彼の破壊の魔力が、身体の機能を奪ったのかと思うのですが……これくらいなら私の力でも治療出来ると思うので、もう少しだけ待っててもらえますか?」
「分かった。ラフィーナ、他の二人も頼んだぞ」
「はい。任せてください」
ラフィーナに治療を任せて、俺はすぐにイヴの方へ向き直り考えを纏め始めた。
さて。どうしたものか。
▶スキル『絶対命中』
▶スキル『無限爆弾』
▶再び二つの力を手に入れたようだな。これで10個……上手く使いこなせるか?
(ああ。勿論―――見ておけよ?)
色々と考察していると、俺に力を託してくれたウリエルとマモンのスキルを受け継いだ事をハヌマーンが報せてくれた。
多分字面からしてどちらも強力なスキルだろう。忘れずに使いこなさないと、二人にも失礼だからな。
「そういやサタールよ」
「ん。どうしたマノンよ」
「今ってどういう状況なんだよ。何か仲間割れしてるように見えるだけど、双神」
「んー……まあ、ちょうど仲間割れを始めたってところだな。詳しいこたァよく分からねぇが、何かよくねェ事始めようとしてるみたいだぜ?」
仲間割れ、か。
二人の会話を聞きながら俺は思考を巡らせるが、やはり何も思いつかない。
とにかく今は攻撃していくしか無いのだろうか。
だが、今はかなり危険な気がするが……。
「魔王。今は慎重に行動しましょう。私たちは一応貴方の指示に従うようにしているのですから」
「まあ、そうね。ルミナス様が指示してくれれば実行に移すけど……私、絶対に死にたくないからね……!」
「―――ウリエナ、ミカエラ。分かった。絶対に慎重に作戦を考えることは約束しよう。だから、もう少しだけ待っててくれ。まだ、どうすればいいか正直分からなくてな」
天使組の二人にそう伝えながら、やはり俺は悩んでいた。
どうするのが正解なのか。何にも分からない。
何が、答えなんだ。
直感で行動してもいいのか……? それで仲間を傷つけてしまう、なんて事にならないか?
(……でも、俺が決めなくちゃいけないんだよな……)
そう、俺が長考に長考を重ねている時だった。
『―――魔王ルミナス。たった今、この一瞬だけでもいいので私に力を貸してください。この世界を、守りたいのでしたら』
「え―――?」
それは。
ラスボスである神からの、悪魔のような誘いだった。
ブックマークや高評価での応援よろしくお願いします。
少しでも増えれば増えるだけメンタル回復・モチベーションアップに繋がりますのでどうか何卒!
最弱姫プの方も是非よろしくお願いします!
こちらの次回更新予定は金曜日となっております!




