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case.28 破章『希望』

少し短めです。

次回予告もついてます。





『さっきからその、まるで俺たちを舐めているかのような戦い方―――テメェは最初あんなに豪語してたのに、逃げるばっかで戦う気がまるで見えねぇぞッ!? やる気あんのかよッ!!』


「くっ……!」



 イヴの言葉と同時に放たれた爆発魔法を躱しながら、俺は仲間たちを守っていた。



『魔王ルミナス。貴方はそれで仲間たちを守っているつもりなのですかッ!!』


「くそ……“魔力変換チャージ”ッ!」



 続けてアダムの手から放たれた魔力弾を“魔力変換”で吸収しながら、さらに仲間たちを守るように距離を取っていく。


 ―――今、奴ら双神と戦っているのは俺だけだ。

 ルインには一緒に転移させられたのにも関わらず未だ目覚めない仲間たちを診てもらっているからだ。



『―――主様!』


「ルインか! それで、皆はどうなんだ?!」



 と、次の瞬間ルインの方から通信魔法が入ってきた。

 俺は双神から目を離す事なく通信魔法に応じる。



『はい! 皆様は無事に目覚め始めました! どうやらレオンによる催眠魔法が掛けられていたようで、ちょっとした冬眠状態にあったのですが、それを解除した事で皆様目覚めていただけたみたいなのです!』


「そうか―――それなら皆に伝えておいてくれ。“これが本当の最後の戦いだ”とな」


『……分かりました。あ、それはともかくそちらにもう既に一人だけ向かった人が居るんですけど』


「こっちに? 一人で?」


『はい! もう間もなく到着するんじゃないでしょうか。私たちの間に大して距離はありませんし』


「―――分かった。他の皆の事はよろしく頼んだぞ」


『了解です!』



 その返事を聞いた俺は通信魔法を解除し、双神に魔弾や短剣による牽制をしながら周囲を軽く見回してみる。


(ん、あれは―――)



 すると、前方に紫色のバリアを展開しながら高速飛行で突っ込んでくる一人の悪魔が見えたのだ。

 あれは―――そう。



「ルシファルナ……!?」


『一人とはなァッ! いい度胸だ。アダム、アイツは俺がブッ壊すぞ!』



 そう言うと、目の前の男―――イヴはこちらへ向かってくるルシファルナと対峙するような形で飛行して行った。


(マズイ。タイマンで勝てるような相手じゃないぞあの神は……ッ!)



「ルシファルナッ!!」



 俺は即座に飛び出していた。

 イヴとルシファルナがタイマンで戦えば、ルシファルナの命は無いと思ったからだ。


 いくら悪い事をしたとは言え、ルシファルナだって大切な仲間の内の一人なんだ。こんな所で―――俺の目の前で失わせる訳にはいかない。



『ハーハッハッハッ!!! 雑魚悪魔が出しゃばってくンじゃねェぞッ!!! 砕け散れェッッ!!』


「させるか……ァァっ!!」



 イヴが構え、そのまま拳をルシファルナへと打ち込む態勢に入った。それを見てさらに距離を詰める俺だが―――


(―――間に合わないかッ……!?)



『まずは一匹だァァッ!!』


「クソ……間に合えよぉぉっ!!!」



 必死に手を伸ばす。

 届け、届け、届け―――




「―――“大罪解放シン・パージ”」




 刹那。ルシファルナの周囲は紫色の輝きに包まれていた。





「ここは―――?」



 魔法陣によって転移してきた俺たちは、大きな建物の陰にやってきていた。

 どうして転移先がこんな所なのだろうか。


 そう思っていると海王様は理由を説明してくれた。



「あんまり深い意味は無いんだけど、とりあえず転移してきた事がバレない場所が良くてこんな所に設置しちゃったのよね―――一応、ここは魔王城の裏手にあたる部分よ」


「魔王城の、裏―――」



 あれだ。裏手となると大きな庭がある所だ。

 ここから少し進めば城の正門に着いて、さらにその先のまだ未開拓の場所―――広い平原に行けばあの光っていた謎の球体の下へ辿り着けるはずだ。時間にして長くても30分と言ったところだろうか。



「さ。急ぎましょ」


「ですね」



 かなりの大所帯だが、それ故に安心もできると言う物だ。

 そう俺は安堵しながらも、恐らく今も戦い続けているアニキたちの事を心配する気持ちから駆ける足が次第に早くなっていくのだった。




★現在対双神戦に未到着の魔王軍メンバー

・白夜 ・月夜 ・アスモフィ ・ルヴェルフェ 

・レヴィーナ ・サタン ・ベルゼブブ 

・レヴィアタン ・ベルフェゴール ・ベリアル

・リガーテ ・スレイド

・クサナギ ・ムラマサ ・マサムネ 

・アルジャイル ・セラ 

・ガネーシャ ・ゼウス ・ヘル

・ラージエリ ・ラグマリア ・ラフィーナ 

・メタリア ・ウリエナ ・ダルフィーネ 

・メタトロン ・ウリエル ・ガブリエル 

・ラグエル ・ラジエル ・ムル

+五老(戦闘不参加)









 ―――次回。

 sins.1 【傲慢】の大罪―Superbia sins―『Lucifer』


 魔王と大罪。始祖と継承せし者。

 相対する天使とその美徳の継承者。


 傲慢なる悪魔達と、それを鎮める天使達との―――共闘。

ブックマークや高評価をぜひお願いします。

もう間もなく―――

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