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case.19 神 VS 神

ゆっくりですが着実にゴールに向かってます。

VS最後の十二神将編。





「ゼウス……ッ!」


「あれが、《十二神将》最強の神か……」



 白夜とルヴェルフェは、その神を見上げながらそれぞれ武器を構えた。

 今、かの神と対峙しているのは白夜やルヴェルフェを始めとし、アスモフィ・レヴィーナ・リガーテ・クサナギ・スレイド・マサムネ・ムラマサ・アルジャイル・ガネーシャと言った面子だ。


 サタンたち悪魔組は飛空艇内に居るベリアルたちの所に居るし、ラグマリアやラージエリはゼウスが捨てた姉である天使たちを介抱―――もとい治療していた。幸いにもまだ死んではいなかったからだ。

 それがゼウスの慈悲なのか、それとも単に遊ばれているだけなのかは分からないが、生きているのは同じ天使であるラグマリアたちにとっては不幸中の幸いであった。



『さて。まずは面倒ごとから潰していくとしようか。―――“完全牢獄パーフェクトプリズン”』



 するとゼウスは人差し指から何かを、飛空艇の方向に向けて放った。放たれた何か―――光線のような物は飛空艇上空で枝分かれして、まるで牢獄のような形に変化すると飛空艇を取り囲んでしまった。



「お前は何をして―――」


『次はそこだ。―――“完全牢獄”』



 再びゼウスは人差し指を向ける。

 今度は、天使たちがいる場所へ。



「きゃっ、な、何よこれ!!」


「落ち着いてラグマリア! 多分、触っちゃ駄目よ!」


「え? わ、分かった……!」



 ラグマリアたちの所も、牢獄のように取り囲まれてしまい完全に白夜たちの所と隔離されてしまう。

 さらにその牢獄には、格子状になるように横の棒も生まれていて、さらにさらにはそれに触れるとマズそうな電撃まで放たれていた。



『貴様らには死なれては困るからな。懸命な判断だ』


「死なれては困るですって……ッ!? あれだけ、私たちを痛めつけておいて……!」


『フハハ。妖精族の女よ、そう興奮するな。その貧しい胸が、さらに貧しくなってしまうぞ?』


「―――死ね」



 ゼウスがそう冗談混じりっぽくレヴィーナに言った瞬間。

 ゼウスが現れたときか、それ以上に大気が揺らいだ。



『面倒ごとが増えた……か。ならば―――“完全牢獄”』



 その瞬間、ゼウスも同時に動いた。

 何が起きたか。ゼウスは、白夜とレヴィーナ……そしてガネーシャとアルジャイルを残してそれ以外の面子を先程の牢獄で囲んでしまったのだ。



「こ、これは……!」


「何故我々まで……っ!」



 ルヴェルフェとリガーテは、牢獄の中で驚きの声をあげる。

 が、確かにどうして白夜たちが残されたのだろうか。


 白夜はとっさに考えるも、パッと思いつく共通点は見つからなかった。

 が、するとゼウスはその疑問に答えたのだ。



『―――まずは、一番面倒な貴様らから倒してやろうと思ってな』


「面倒……? どうして俺たちが……」


『簡単な話だ。―――貴様ら全員、本気を出して我と戦え。さすれば答えは見えてくるであろう』



 本気を出して。

 ゼウスはそう言った。


 そしてその言葉の意味を理解したレヴィーナたちは、各々の思う本気を解放していく。



「言われなくても。アンタは絶対に殺してやるわ―――『妖神化』」


『そうだ。それでいい』



 レヴィーナは、紫炎に包まれて妖しくも美しい肢体を見せつけるフォルムに。



「アンタと戦う事になるとはね。まあ……やれるだけやってやるわよ―――『神威カムイ』」


『貴様もまた、いつの日かと同じように倒してくれよう』



 ガネーシャは、久々に本気の力―――『神威』を発動して。



「なるほど。儂が残されたのは、そういう事か。ならば―――『偽神威カムイ』」


『神に憑かれた人間よ……貴様も屠ってくれよう』



 アルジャイルは、白夜と戦った時に使った擬似的な『神威』を発動しその肉体を若かりし頃の物へと変貌させる。


 そして―――



『ほう―――貴様もか。ならば……“強制転移アポート”』


「……ッ?」



 ゼウスは、どういう訳か先程牢獄に捕らえたばかりのルヴェルフェまで解放したのだ。

 だが、この状況でルヴェルフェを解放すると言う事は―――と白夜ももう薄々何が起きているか。そして何故この5人が捕らわれていないのかが分かってきていた。



「……こんなのでも気付かれるんだね。はぁ、分かったよ―――『邪神化』ッ!」


『そうだ。それでいい。もっともっとその力を使うがいい』



 ルヴェルフェは、まるで黒竜のような姿にその姿を変容させていく。だが、原型は人のままだ。



『最後は、貴様だ―――勇者』


「ッ……」



―――私も、行くわ。



「へ、ヘル……」



 白夜の中では、恐らく白夜を含めた5人と同じ共通点を持つヘルが覚悟を決めていた。

 それを受けた白夜も、意を決して力を解放する。



「分かった。多分、そういう事なんだよな―――」


『さあ、見せてみろ勇者! 貴様の力をッ!!』


「ああ、見せてやるよ。―――『神威』」



 二本の魔剣を引き抜き、そして自身は神の力を解放する。

 さらに続けて構えた二本の魔剣を宙へ投げると、こう叫ぶ。



「―――来いよ吸血鬼神様ッ!!」



 宙へ投げられた二本の魔剣からは、氷と炎の魔力が渦巻いて現れて、それはやがて人の形をかたどっていく。

 最後に魔剣レーヴァテイン・改から溢れる氷の魔力が人の形を完全に完成させ、そして―――



「久方ぶりの現界だ。全力で楽しませてもらおうかしらッ!」



 ―――その場には、ヘルが降臨した。



『クッ……クハハハッ!! ここまで揃えば圧巻だなァッ!! ああそうだ。我が求めていたのは、これだ……これなのだよッ!!』



 その全てを見届けたゼウスは、狂ったように笑いそう叫んだ。



『他の者は見ているといい。今から起こるのは、神々の最終決戦―――ラグナロクなのだ。数千年ぶりの大戦争と洒落こもうじゃないか……新世界の神々よッ!!』



 両手を広げ、煽り口上を述べたゼウスは、両手に何かの武器を生み出して。そして―――



『―――さあ、始めよう。『神威』ッ!!!』




 最初から、クライマックスの力を解放してきたのだ。

 これから始まるのは、ゼウスの言う最終決戦ラグナロクなのか。はたまた―――

ブックマークや高評価、ぜひよろしくお願いします。

7月には完結させたい……っ!

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