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case.2 崩れ去りし世界

あとがきにお知らせアルヨ





『―――時は満ちた』



 それは、突然起こった。



『今こそ世界を分断する時』



 自分たちを包む、大きな光の柱。



『さあ、終焉を奏でよう』



 それは、何の前触れも無く起きた。



『クッ……ハハ……クハハハハハハハハッ!!』



 ―――気づけば、俺たちの視界はブラックアウトしていた。







(―――何が起きたッ!? 皆は……皆は無事なのかっ!?)



 刹那、目を開いた俺は周囲の様子を確認する。

 するとそこには、何人かの仲間たちが同様に倒れていた。



「本当に……何が起きて―――」



 思い返しても、何も思い出せなかった。

 確か、ちょうど昼時……ご飯を食べようとしてルインを誘おうとした時だったか。

 その瞬間、急に身体が重くなって……それで気づいたらこんな所に居た。



(―――って、え? ここ、何処……?)



 今気がついた。

 どういう訳か、俺や近くにいる奴らは薄暗い“洞窟”へと転移させられているようだった。

 何がなんだか、本当に分からない。


 とにかく今は、近くに倒れている奴らを起こすとしよう。



「おい、皆! 大丈夫か……!」



 一度だけじゃなくて、何度も何度も呼びかける。

 同時に、進化したスキル『幻影天魔ミラージュアーク』の、“天魔”の部分の力を使って、そいつらを癒やす事に。


 そのメンツは、

 ビッグ・マザー、エターナル・マザー、ルシファルナ、ミカエラ、マモン、ラファエル、アルカナ……

 という何とも異色のメンツだった。


 とにかく今はコイツらを起こして、状況がどうなっているのかを確認しないと。


 そう思った俺は、再び皆を起こす事に集中した。



(ここに居ない奴らは……無事だろうか―――)





 ルミナスが薄暗い洞窟で目を覚ました頃。

 他の所でも同様に、転移させられた者たちが徐々に目を覚ましていた。



「―――ここ……は?」



 ルインは、とある森の中で目を覚ます。

 空も見えない、深い森の中で。


 まだ混乱状態である膿をフル回転させて、周囲の状況を確認すると、近くには、

 サタール、ベルゼリオ、マノン、ガブリエラ、アスモデウス、ミカエル……

 という何とも強そうなメンツが揃っていた。


 とにかく今は状況整理からだ。

 主に会いたいのはもちろんだが、この状況は明らかに異常だとルインにも瞬時に理解できた。


 だからこそ、近くに居た仲間たちを起こし、他の仲間たちとの合流をするために作戦を考えなければならない。

 そう考えながら、一人ひとり目を覚ますように呼びかけて行くのだった。







 さらに同時刻。

 不気味な墓地で目を覚ましたのは白夜だった。



「一体何が起きて……?」



 当然白夜も混乱していた。

 しかし、転移させられた事よりも、その先が墓地であった事よりも驚くべきモノが、白夜の視界を埋め尽くしていたのだ。



「―――何だよ、これ……ッ!」



 それは、空に見えた。

 さっきまでは、青く広がる空に、照りつけるような太陽が天にあったのに。


 それが今は、異様に変わり果てていたのだ。

 空は赤く染まり、太陽は黒くなっていた。


 まるで、地獄に来たかのような感覚だった。



 とにかく今は自分以外の安全を確認しなきゃ。

 その一心で白夜は周囲の様子を見る。


 すると自分の近くには、

 アスモフィ、ラージエリ、ラグマリア、ベリアル、ベルフェゴール、ラジエル、月夜……

 の姿が確認できた。


 変わったメンツだとは思いつつも、とにかく今は状況整理の為にも皆を起こすことにした白夜。


 その心中は、不安でいっぱいだった。





 さらにさらに同時刻。

 とある町中で目覚めたのはルヴェルフェだった。


 ルヴェルフェは、異様に落ち着いていた。

 自分が転移した事も、空がおかしな事になっている事にも驚かない。

 いや……正確には驚いてはいた。が、取り乱すことは無かった。


 そして、そんな冷静な彼は、そのまま情報を整理していく。



 まず転移してきたのはどこかの町中。

 何処の国……と言うのはルヴェルフェには分からなかったが、とにかく一般的な住宅が建ち並ぶ住宅街だった。


 そして周りに人は居ない―――

 と思ったら、近くには、

 サタン、ベルゼブブ、レヴィアタン、リガーテ、クサナギ、スレイド、ガネーシャ……

 という恐ろしく関わりの少ないメンツが集まっている事に気がついた。


 だが、関わりが少ないとは言え仲間は仲間だし、中には大先輩―――始祖様もいらっしゃる。

 当然助けない訳にはいかなかった。


 という事で、情報収集そっちのけで、ルヴェルフェはその仲間たちをひとまず起こすことにしたのだった。





 さらにさらにさらに同時刻。

 今度は謎の浮島にて目を覚ましたのはレヴィーナだった。


 フワフワと空中に浮かぶそれに載っていることに気がついたレヴィーナは当然驚く。



「うわぁっ! な、何よこれ!」



 しかしその驚きや恐怖心は、周囲の様子を見て一瞬で無くなってしまう。



「―――何よ、これ」



 目覚めたら、そこは地獄だったのだ。

 浮島……と言うくらいだから、それは空にあった。


 となれば当然地上の様子を一望できる訳で。

 そうして地上の様子を見たレヴィーナはあ然とし、震えるように視点を水平に切り替えた。


 すると、自分の周りにもいくつか浮島があり、そこには自分同様に人が倒れていたのだ。



 よく見ればそれは、

 ラフィーナ、メタリア、ウリエナ、ダルフィーネ、メタトロン、ウリエル、ガブリエル、ラグエル……

 という天使ばかりのメンツだった。


 が、いくら苦手な天使だと言えども味方は味方だし、今は心の拠り所が欲しかったレヴィーナは、すぐに彼女たちを起こしに向かった。





 ―――そんな彼女が見た、地上の様子はまるで地獄のように変わり果てていた。


 大陸は5つに分断され、空は赤く、太陽は黒く。

 分断された大陸の裂け目から、溶岩のような液体が吹き出していて通り抜ける事は出来ず、海も同様に溶岩のように熱い何かへと変わり果てていた。


 そして魔王城があったあの場所は、今は光の柱に包まれて見えなくなっていた。




『―――時は満ちた』


『ああ』


『―――今こそ我が父なる力を見せつける時だ』


『俺もな』


『さあ、我らが神の思いのままに、世界を創り変えようじゃないか』


『―――だな。全員、ブッ殺してやるよ』




 二人の神は、遥か上空にて笑う。

 時は満ちた。


 最終決戦の、時は―――

はい!ということで次回の投稿は本来なら月曜日なのですが……

月曜日は6/1で、告知してた通り新作を投稿開始するのでこちらの更新は月曜日はお休みします!


ぜひ、皆さま読んでみてください……

投稿時間は16時ですので、チェックお願いします!!!

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