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case.1 終焉の幕開け

いよいよ最終章の開幕です。

最後まで駆け抜けましょう。




 《七つの大罪》や《七つの美徳》を集めてから、気づけばもう一日が経っていた。

 その日は皆、他の勢力なかまとの交友を深めたり、各々羽を伸ばしたりと自由気ままに過ごしていた。


 かく言う俺も、いつ敵の襲来があっても良いように調べ物をしたり、武器やスキルの整理・確認をしたりしていた。



 ―――残る《十二神将》は6体。

 天空神ゼウス、農耕神クロノス、海王神ポセイドン、破壊神シヴァ、創造神ブラフマー、再生神ヴィシュヌ。

 これだけ双神にとっての“駒”が残っていれば、こちらに攻撃を加えるために出撃させる事もできれば、自分たちの安全を確保するために守備に徹させる事も可能だろう。


 実際、どちらをとっても全然おかしくはない。

 ただまあ、聞いた話によれば後半3体は未だ所在が分からないらしいがな。



 そしてそいつらを味方に引き入れるか、もしくはそいつらの力を“無理矢理”借りる事で、ようやく俺は目標の第一段階を達成し、“双神”との戦いの場に立つことができるのだ。


 今ではもう、《十二神将》の半分に《七つの大罪》、《七つの美徳》と言った伝説の面々に加え、《魔帝八皇》や《天帝八聖》と言った強力な仲間たちも居る。

 俺だって神の力を取り込むだけでなく、自分自身の能力を日に日に……いや、夜な夜な鍛えていたから、ある程度戦える自信はある。


 それに俺だけじゃなく、クサナギやスレイド、リガーテと言ったメンバーは《魔帝八皇》を中心とする同職の師匠を自らにつけ、さらなる力を求めて一日中励んでいた。



 武器もスキルも準備は完了。

 仲間たちも各々新たな技や作戦を考えているようだし、俺もエターナル・マザーの“試練”を乗り越えたお陰で『支配』の力も強まってきている。


 全てが、完璧だ。



 だが、一つだけ気になる事もあった。

 調べ物をしていた時だ。


 それは、気づいた時には俺のポケットに入っていた。

 ―――一枚の紙切れ。



 そこにはこう書かれていた。

 『君の力は、呪いの力だ。使えば使うほど身体を蝕み、やがて君を本当の死に至らせる事だろう』



 何を伝えたいのかは分からない。けど、ただの戯言には見えなかった。

 力、と言うのがどの力を指すのかは分からないが、とにかく俺はこの言葉が頭から離れなかった。





 かくして、俺の―――俺たちの世界支配を目的とした長い長い物語は、遂に最後の幕を開けようとしていた。





『行動を起こすと言っていたのは、確かに今日でしたね?』


『あァ。確かポセイドンからはそう聞いてるぜ』


『……不安ですね』


『ンだと? 俺の最強の駒が負けるとでも思ってるのか!?』


『いえ、そうではなくて』


『じゃあどういう事か説明してみやがれッ!』


『……あの魔王は、日に日に力を増しています。それはもう、我々の想定を遥かに超えて』


『……それは、そうかもしれねぇけど。そもそも、アイツを呼んだのはテメェとクソ天使共だろうが! それはアイツが強くなることを想定できなかったお前のミスじゃねぇのかよッ!』


『―――勇者と巫女を呼ぶためには、“実験”するしか無かったのですよ』


『実験……だと?』


『はい。気づいていましたか? 先代の勇者・巫女は戦死し、魔王は力を失い引退をしました。そして彼らの子孫や血筋を持った、後継者となる者がこの世界には生まれていなかった事を』


『……ッ! マジかよ、全然気が付かなかったぞ?』


『でしょうね。―――この世界は、そのせいで少しずつ崩壊を始めていたのです』


『崩壊……』


『ええ。私が何とか食い止めてきましたがね。でも、もうそれも限界です。―――だから、“異世界”から“魔王”たる存在を……同様に“勇者”や“巫女”たる存在をどうにか召喚できないか、実験する必要があったのです。しかし、成功したのはいいものの、こうして牙を向けられるとは思いませんでしたが』


『そりゃそうなるだろ。だって奴らは勝手にこの世界に連れてこられて、勝手に“魔王”だの“勇者”だのっていう重責を負わされてんだからよ。恨まれて当然だ』


『……そうですね。だからこそ、私も―――私たちも全力でその相手をしなければなりません。全部……全部納得をさせて、この世界に永住してもらう為に』


『ハッ……やっぱテメェは勝手な奴だな。だから嫌いなんだ』


『何とでも言ってください。私は、私のやるべき事をやるのみですから。この世界の管理者として、あの人たちには生きた駒となってもらいます』


『……世界の管理者、か。そうだったな、俺たちは元から―――』







『―――日が天を制する時、我らはそこに君臨するだろう』


『俺らの時代の幕開けだな。ま、元から俺らの時代だったんだけど』



 魔王領の遥か……遥か上空。

 そこには、二人の神がその時を今か今かと待っていた。



『勇者と巫女、そして魔王は“壊し”てもいいが“殺し”てはならないとの命令だ。それだけ十分気をつけてくれよ』


『ああ、分かってるさ。だが、それ以外は別にいいんだろ? ―――殺しちまっても』


『無論だ。好きにしたまえ』


『ヘッ……そう来なくっちゃ』



 ポセイドンはその手に持った巨大な槍を撫でながら、不気味に笑う。



『間もなく、日は天を制し、地上は我らが制するだろう』


『さあ、始めようか―――』


『ああ、始めよう』




『『―――最後の、聖戦の幕開けだ』』



ブックマークや高評価をぜひお願いします。

そして、明々後日の月曜日からは新作が投稿開始されます!

色々と動き出しますが、ついてきてください!!

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