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case.D9 大罪集いて世界は終焉へ導かれる

次回で記念すべき300話!

さらに新作投稿開始まであと6日!多分!


すごい!




「―――ただいま」


「帰ってくるの早くない? 流石に」


「まあな。相手が相手だったから……」



 ベルフェゴールを仲間にして(?)、再び『転生』の効果で蘇った俺は、目を覚ますとマノンに加えてルヴェルフェにまで顔を覗き込まれていた。


 めちゃめちゃ近い、二人の美形顔に戸惑いながらも、俺は起き上がると最後にレヴィーナを指差して言った。



「おいレヴィーナ! 最後はお前だ、ぱーっとやってくれ!」


「えぇ……まあ、2回見てるからやれなくはないけど。生き返るって分かっててもなんか嫌なものね」


「まあ、知らない人を殺すのと知ってる人を殺すのではだいぶ感覚が違うかもな」



 とは言えそんな事が出来る人間なんて俺しか居ないだろうが。

 だって普通なら殺したら死ぬんだもんな。


 俺が異常なだけだ。うん。



▶フン!そんな事を言ってしまえば、そもそもお前は人間では無いだろうが!


(あ〜……そういや俺は神だったな。なんか自分で神って言う嫌なんだけど)



「まあそんな事はどうでもいい。とりあえず、お前の攻撃を俺の“ここ”にブチ込んでくれや」



 俺はそう言いながら、トントンと心臓部を叩いた。



「簡単に言ってくれるわね。良いわ、それじゃあ殺してあげる」


「ああ、頼んだぞ」



 レヴィーナが弓を構える。



「それじゃあ、ご先祖様に宜しく言っといてね」


「あいよ」



 そのまま矢を引絞り―――



「じゃ、死になさい」


「―――カ……ハッ」



 俺の心臓は、林檎のように正確に撃ち抜かれた。







「―――ここの暗さや寒さにもだいぶ慣れてきたな」



 まあ何事も無ければ今回でここに来るのが最後なんだけど。

 そう考えると、名残惜しいというか寂しいというかなんというか。


 『大罪の間』で目が覚めた俺は、そんな呑気な事を考えていた。すると。




『遅かったではないか、魔王よ』




 暗がりから聞こえる声。

 さて、多分コイツが今回の“大罪”サマだな。



「よお。お前が、レヴィアタンか?」


『如何にも。私は【嫉妬】の大罪、智将レヴィアタンだ』



 名乗りながらレヴィアタンはその姿を現した。

 イメージは執事だ。細身で長身の、そう、まるで執事そのものみたいなイメージだった。


 角や羽根だけではなく、レヴィアタンには尻尾もついていた。



『魔王の用件は既に分かっている。だから手短に話そう』


「お、おう分かった」



 話が早くて助かるな。

 流石は自分で自分の事を“智将”なんて言っただけのことはあるか。



『―――汝、覚悟はあるか?』


「覚悟……ああ、そういう事か」



 レヴィアタンのその質問の意味に一瞬で気づく俺。

 きっとこの問いかけは、いつもの“アレ”に関することなのだろう。


 それなら、答えはたった一つだけだ。



「当然。もう、6回もやってれば覚悟どころか慣れてきたまであるからな」


『フン、面白い。なら、耐えてみるといい―――』


「ああ来やがれ。お前の罪も、全部背負ってやるからよ!」



 ドン!と胸を叩き、レヴィアタンを誘い入れる。

 「フッ」と不敵な笑みを零したレヴィアタンは頷くと、俺の中へと消えていく。


(さあ、いつでも来やがれ……ッ!)


 【嫉妬】と言うくらいだ。

 今回ばかりは“アレ”も来るだろう。



「ッ……グァ……!」



(来た……ッ!)





―――『その娘は私のモノだッ!!!』


―――『その女もだッ!!!』


―――『ええい、町中でいちゃつくな愚か者がッ!!』


―――『貴様のモノは私の物だッ!!』





(ッ……え……?)



「ンだよ……これッ……!」



 しょうもなさそうな回想が、俺の脳に流れ込んでくる。

 それが痛みを呼び、俺の体はいつものように電流が流れたような痛みに襲われる。



「ウァァァァァァァァァァァッ!! クソがッ……!!」



 気合いで痛みを耐え抜いた俺は、すぐにレヴィアタンに問いかける。



「おいどういう事だッ……! ンだよ今のは!」



―――『私の記憶だが』



「ふざけやがって! ただの悪者じゃないかお前!」



―――『ええい煩い煩い! いいから早く戻り給え!』



「んだとこの……ッ!」



 レヴィアタンを攻撃しようとするが、すぐ目の前にはもう居ないというジレンマ。

 今流れ込んで来た記憶では、やられた相手の悲しみが流れ込んで来たのではなく、単純なレヴィアタンコイツの感じた“嫉妬”が流れ込んできただけだった。


 クソほどしょうもないな。

 子供かって。



「はぁ……まあいいさ。これで《七つの大罪》もコンプリート出来たしな」



 早く帰ってコイツらを解放しよう。

 次の目的を達成するまでは別行動の方がいいだろうしな。



(それじゃあ帰るか―――)



 俺は目を閉じ、スキルを発動させた。







「―――ッ」



 ぱちぱち。

 俺は目を覚ました。



「良かった。生きてるな」


「はぁ? 怖いこと言わないでよ。そんな事言われたら死ぬ可能性があったみたいじゃない!」


「い、いやあんな殺され方したらな……」



 そのまま起き上がって、近くでそわそわしていたレヴィーナとそんな話をする。



「で? レヴィアタン様には会えたの?」


「んー、あのクソ悪魔にはちゃんと会えたけど、多分お前が考えてるような偉大な方では無いぞ」


「へぇ、そうなの?」


「ああ。ただのしょうもない女たらし野郎だった」


「ふーん……じゃ興味ないわね」



 そりゃそうだ。

 事実を伝えただけで興味なんて一瞬で無くなるだろうな。



―――『な……んでだ』



(せいぜい反省してやがれってんだ)



 さて。無事に生き返れた訳だが……次はどうしようか。

 ひとまず、俺の中にいる大罪たちを解放してから―――



(次は天使たちの方か……)



「うし。ラストスパート……頑張りますかね!」



 顔をパンと叩き、気合いを入れ直す俺。

 次は《天帝八聖》と《七つの美徳》だ……!







『《七つの大罪》が全員集まってしまったようですね』


『みたいだな』


『我々も、もう喧嘩なんかしている場合では無いのかもしれませんね』


『ンな事は分かってンだよ!』


『《十二神将》も残るところ三神となってしまいました』


『俺ン所は一神じゃねぇ! こっちにはまだ四も残ってるんだぞ!』


『……あの子達ですか。ですが、あの子らの居場所は分からないのでは無いのですか?』


『へっ……解析が終わったンだよ。ようやく見つけた尻尾だ』


『へぇ、居たのですか。では、連れて帰らないとですね』


『ああ。場所が場所だからよ……ついでにアイツらも滅ぼしてきてやるよ』


『場所が……場所? ―――ああ、なるほど。では、私も助力しましょう』


『いいのかよ?』


『ええ、一時休戦の証として』


『ンじゃあ“クロノス”を貸しな』


『貴方は“ポセイドン”でしたね。最後の駒を手放しても良いのですか?』


『ああ、心配は要らねぇ。アイツなら傷一つ負わず奴らを滅ぼしてきてくれるだろうからよォ』


『そうだといいですけどね』


『それにそっちのクロノスの力があれは、サポートは万全だろうが。そっちこそビビり過ぎなんじゃねぇのかよ』


『それもそうでしたね。では、クロノスには伝えておきます』





『ああ。決行は明日だ。奴らにも最後の晩餐を楽しむ時間は必要だろうからなァ……!』

ブックマークや高評価お願いしまっす!!

もう何だかわからなくなってきたけどとにかく駆け抜けます!


脳死脳死脳死〜^^

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