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case.C27 原初連戦

【不定期宣伝】

現在、加筆修正(改稿)した転生魔王を別枠で更新中です。

そっちの方が洗練されてるので、誤字脱字もあんまりないと思いますしなんなら読みやすいまであります。是非ご一読ください!



 俺たちは、《死国ディブリビアゼ》……その中央にある城に向かって全員で纏まって走っていた。


 この国は、やっぱり怪しい冷気と言うか、霊気と言うか……とにかく不気味な空気がずっと蔓延してるような気がして怖い。

 しかも、先程からやけに静かな気がする。


 いくら非活動的で、住民たちが外に出てこないとは言え、ここまで人が居ないとは思わなかった。

 いや、むしろそうなるように誰かが―――



『全員止まって!』


 

 俺より前を走っていたビッグ・マザーが、俺たちを静止させた。

 一体どうしたんだ―――



―――待って。この気配、前方に誰か―――




「貴方たち。魔王の手先の者ね?」




 ヘルが俺の中でそこまで言いかけた時、俺たちの目の前にはさっきのナナシのような、黒い影に包まれた、今度は女……? が現れたのだ。



「そうだと言ったら?」



 そんな黒い女の言葉に、挑発するようにアスモフィさんがそう応える。



「そりゃ、貴女……。―――全員ブチ殺してブチ犯してやるわよッ!」



 刹那、黒い女は飛び出してくる。


 それに対抗するようにアスモフィさんも飛び出した。



「へぇ……貴女、女なのになかなかの力じゃない!」


「貴女もねぇ……!」



 二人は、持っていた杖でつばぜり合いを繰り広げる。

 


「貴女、もしかしなくても初代《魔帝八皇》でしょ?」


「ええ、そうよ。私は【色欲】を冠していた、僧侶のヴェネレディアって言うの……」



(また出たな……初代《魔帝八皇》!)



 当然予想はしていたが、今度は僧侶か。

 ちょうど、今つばぜり合っているアスモフィさんも同じ僧侶だな。



「へぇ、奇遇ね……ッ! 私も僧侶で【色欲】の罪なのよ……!」



 力任せにアスモフィさんが、ヴェネレディアを押し返した。

 そして一瞬だけ振り返って、俺たちに言った。



「貴方たち、先に行きなさい!」


「え? いや、皆で纏まってっていう―――」


「いいから、早く行っちゃいなさい! 別にこんな女程度、私一人で何とかなるわよ!」


「え、でも……」


「いいから早くッ!」


「わ、分かりました!」



 アスモフィさんに怒鳴られて、俺たちは身体をビクッと硬直させるも、すぐに応えて走りだす。



「どうしたんでしょう、アスモフィさん」


「ですね……」



 クサナギさんのそんな純粋な疑問の呟きに、俺も溜め息を吐きながら答えた。

 


「まあでも、さっきのバリアみたいな力もあるし、アスモフィさんなら大丈夫だよ!」


「ん……ああ、そうだな。月夜」



 隣で、走りながら月夜がそう言う。

 俺たちを安心させようとしているのだろう。


 だから俺は、月夜に向かって微笑んだ。




『って……あーもう。みんな、止まって!』




 すると、再びビッグ・マザーが俺たちに静止をかける。



(まさか……な。だって、さっきアスモフィさんと別れてすぐだぞ? いやいや、有り得ない)



―――その、まさかみたいよ。



(マジ……かよ)




「そこの旅人よ……暫し待たれい」



 すると今度は、前方から渋い声の老人……が現れた。

 そいつも、今までの二人同様黒い影に包まれたような姿をしていた。



「アンタも、初代《魔帝八皇》の一人だな?」


「ハハ。もう既にバレておるとは。まあ、そりゃそうじゃよな。っと……早速だが本題に入ろうと思うぞ」


「本題……だと?」

 

「ああ。単刀直入に言えば、私に戦う気は無い。だが、行動が監視されている故、私は今から君たちと戦わねばならない。だから、私から一つ忠告をしておこう」



(忠告……? 何だ……コイツ、敵意が全く感じられないぞ……)



「待ち構える、残りの原初の罪は二つ。今回呼び出されたのは、【憤怒ナナシ】、【色欲ヴェネレディア】、【強欲キャレビー】、【怠惰マオ】……そして私、【虚無】のガヒョウとなっている……。私を含め、残りの三人は現界時間がもうほとんど残っていない。だから、攻めるなら今がチャンスじゃ。我らを悪用しようとするこの国の、“偽りの王”をなんとしても討ち取ってはくれまいか」


「偽りの、王……。そいつは一体―――」


「ハハ。そうこう言っている内に、私も時間が無くなって来たようだ。では、そろそろ始めようか」



 そう言うと、ガヒョウと名乗った老人は刀のような、長身の武器を取り出した。

 それに相対するのは、クサナギさんだ。



「ここは私に任せてください」


「クサナギさん……!」


「問題ありません。相手が剣を使うのであれば、私の専門分野になります。ですから、ここは先に行ってください!」


「……分、かりました。絶対追いついてきてくださいね」 


「ええ。了解です」



 そうして、俺たちはクサナギさんを置いて4人で飛び出して行った。



「ねぇ! 私もだいぶ回復したし、全力で神の力を開放しましょうか!? そしたらあんな雑魚、一撃で殺せるけど!」



 後ろでガネリアがそう言った。

 そう言えば、一人だけ桁違いなのがいたんだったな。



(しばらく休息状態だったから、忘れてたな……)



「あーっと……そうだな、それじゃあ―――」




―――白夜、止まって。どうやら二度あることは三度ある、みたいよ。




(は? それってまさか―――)



 

「はーい、止まってね〜! そこの魔王の手先ちゃんたち〜!」




 再び現れる黒い影。

 すると、ガネリアはそれを見て俺たちより一歩前に歩み出たのだ。



「ふふん。久々の登場よ、私。全力でブチ殺してあげるわ」


「え? あ、貴女もしかしなくても―――」



「最初からフルスロットルで行くわよ……! ―――“神気、全力解放”!!!」




 刹那、ガネリアを金色の柱が包み込んだ。



―――神が、降臨する……!

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