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case.10 リガーテ戦(2)

昼!

「私は……俺は……我は……ッ! 悪魔と竜のハーフ……! 半身だけだが、お前らの同族である!」



 そう言って来ていた鎧を脱ぎ捨てたリガーテは、自らの歪な身体を見せてきた。



「お前……それ……」


「言いたいことは分かる。気持ち悪い、よな」



 いや、そうじゃない。俺が言いたいのは……



「かっこいい……!」


「は?」


「いや、だからかっこいいって」


「そ、そうか?」



 うん。かっこいいな。コイツ。


 竜の血が強いのか、全身は竜人族トールメインの構成で、白い竜をイメージさせる物だが、ところどころにアクセントとして入っている黒色が、忘れかけてた少年心をとても湧き上がらせる。


 角や爪、羽は悪魔の物だろう。

 魔界で何度か見たことのあるような物だ。


 そして鱗や尻尾はまさしくドラゴンのそれだ。



「おい、何があったと言うのだ!」


 と、そこに城内で起こった爆発の対応に駆けつけた別の騎士たちが見える。



「ッ!」


 リガーテは、急いで鎧を着込み、急いで戦闘態勢に入る。


 その間僅か10秒。常人には不可能な技過ぎる。



「あ、これはリガーテ様! 一体これはどういう状況なのですか?」


 ここまでやって来た騎士は、リガーテを様付けで呼び、質問をした。



「おい、エスペル様に報告しろ。城内に紛れ込んだネズミは、魔帝八皇と魔王だった、とな」


「魔王……ッ! わっ、分かりました! おい、貴様はリガーテ様の加勢をしろ!」



 そう言いながら2人の内の1人が、エスペルへと報告へ走り、もう1人はリガーテの横に並び、剣を構えた。



「ではそろそろ始めようか魔王。ここが貴様らの墓場となるだろうさ」


「フッ……クハハ……クハハハハ! 黙れ愚民が。言葉をそのまま返させて貰おう。ここが貴様らの墓場となるだろう」



 最近の魔王、絶好調である。

 ノリノリに答えてしまった。


 しかもそのせいで、後ろでルインたちが目を輝かせてしまっている。



「行くぞ、リガーテ」


「来い、魔王!」



 俺たちは一気に駆け出す。


 互いに剣を握りしめ、何度も何度も打ち合う。



「り、リガーテ様! 私はどうすれば!」


「援軍だ! 援軍を呼んで来い!」


「は、ハッ! 今すぐに!」



 戦いながら後ろの騎士に指示を出したリガーテ。


 指示を受け、援軍を呼びに走り出す騎士。



「さて魔王殿。それに魔帝八皇の皆様。この場所を更地にすることは可能ですかな?」



 俺たちしか居ないと分かったリガーテは、再び提案をしてくる。



「出来ると思うが、それだと中にいる人が……」


「安心してください、国の重鎮以外は自宅で休暇を取らせてますので」


「仕事が早いな。まるで俺たちがここに来ることが分かってたみたいだ」


「もちろん、分かってましたよ」



 いやいや、普通に怖いことを言うでないぞ。



「派手にやっていいんだな?」


「ええ、どうぞブチかまして下さい」


「では。皆、どデカイ一発いけるか?」



 俺は、振り返り皆に聞く。



「別にいいですけど……」


「貴方は一体何者なの……?」


「お!? まだ撃っていいのか!?」


「事情は後で説明する。今はこの男が俺たちの仲間であるという事だけ覚えておいてくれ」



 まあ、敵だと思っていた奴が俺と親しげに話していたら、心配にもなるよな。


 当然のさがだ。



「さあ、行け!」 


「分かりました!」



 俺の合図で、まずはルインが前に出た。



「ふふ、何だかこういうの久々で楽しいですね。それでは僭越ながら私から……」


 なんか、すげえ楽しそうな顔をしているぞ。



「『魔を極め、覇を進む我が主に捧げる混濁の魔よ。今幾重にも重なり、我らを遮る弊害を打ち滅ぼさん。火よ、炎よ、焔よ! 我の手に集いて、全てを焼き焦がす最強へと至らん! “灼墳熱破爆壁豪砲波イクスティンクトエクスプロージョン”』!!!」



 ???????

 ルインってこんな魔法使えたの!?


 そう言えば前にステータス見せてもらったとき、めちゃめちゃ魔力が高かった気がするけど……。



 ルインがノリノリに放ったそれは、マノンの爆発炎魔エクスプロージョンより遥かに威力が高く、もうそれだけで城を更地に出来るのではないかという威力を誇っている。



 さらに、マノンとアスモフィもそれに感化されたのか、ニヤリと笑みを浮かべ、こちらを見てきた。



「ねぇ、マノン。“アレ”、やっちゃいましょうか」


「ああ、いいぜ? もちろんコイツもだろ?」


「ええ、そうね。魔王様? 私たちの“アレ”に参加して下さいね!」


「え? あ、ああ。別に構わないが……“アレ”って……?」



 しかし、2人は俺の問いに答えることなく、逆に声を出したのはルインだった。



「み、みなさぁぁぁん?! そろそろお願いしますうぅぅ! もう魔法を溜めておくのも限界なんですがぁぁぁ!?」



 あれ、まだ撃ってなかったのか!


 

「お、おい! アレって何だか分からないけど早くやるぞ!」


「はい! よーしじゃあおねえちゃん久々に本気出しちゃうわよ!」


「おう! 行くぜぇ!?」



 何か、噛み合ってない気もするけど、まあいいか。


 一体“アレ”とは、何なのか。



 期待と不安を胸にしたは俺は、すぐにその“アレ”に驚くことになる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



【マノン】


性別:女


種族:悪魔


職業:魔法使い


レベル:68


スキル:―――不明


攻撃力:28000

防御力:2600

魔力:68700




備考……昔から君臨する魔帝八皇の一人。いわゆる古参勢。ロリ巨乳。一人称は俺で、割とボーイッシュな口調と見た目。




【ルイン】



性別:女


種族:夢婬魔サキュバス


職業:―――


レベル:42


スキル:『―――』

   :『復讐リベンジ


攻撃力:820

防御力:1400

魔力:29800



【アスモフィ】



性別:女


種族:悪魔


職業:僧侶


レベル:52


スキル:―――不明


攻撃力:2100

防御力:1700

魔力:58600

このあと16:00に舞い戻ります

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