case.47 第二形態《Arcana The Reaper》
猫の日にゃ〜(ΦωΦ)
「キャハハハ! アハハハハ!」
狂気に満ちた笑い声とともに、前方からは入り乱れた黒い棘が飛んできた。
「同じ攻撃をするだけなら、簡単に対処出来ちゃうわよッ! “雷光弾”!」
「“神帝武流・連”ッ!」
私たちはその棘を、今度はうまく対処する事ができ、そのまま問題無く飛行する。
そして問題のアルカナだが、彼女は今だに高速で飛び回っていた。
だけど―――
「もう、捉えたわよ」
「クハハハハッ! 我はいつでも行けるぞッ!」
私たちの準備は万全。
後は最高の一撃をアルカナに当てるだけね。
「ご飯、タベたいなァァァァッ! お腹、空いた、ヨお……?!」
と、アルカナは急に進行方向を逆向きに変えてきた。
それは、私たちとの対峙する形となる。
のだが、
「“雷光矢”ッ!」
刹那、飛来する一閃の矢。
雷を纏いしその矢は、アルカナの腕を貫いた。
「ヴァァァァァアッ!」
「今がチャンスよっ! 一気に叩き込みなさい!」
そう地上から叫んだのはレヴィーナだった。
レヴィーナの矢が、アルカナの攻撃を阻止し、隙を作ってくれたのだ。
「感謝するわっ!」
「一気に行くぞ!」
「任せなさいッ!」
アルカナの動きは、レヴィーナのお陰で止まった。
止まってる敵に攻撃をするのは何だか申し訳ない気もするけど、今はそんな事言っている状況でもないしね!
「「“神帝武流―――」」
「ゔ……ぁ??」
「「―――神速連撃”ッ!」」
刹那、私たちはアルカナへと連撃を撃ち込んだ。
確実に殺せるように、全身を、強力な打撃で包み込んだ。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!」
そんな、アルカナの悲痛の叫びが響く中、私たちの攻撃は終わる。
「……ハァ……ハァ……」
「クハハハハ! これで流石に死んだだろうッ!」
「ええ、そうね」
見れば、アルカナも気絶しているようで、ただ宙に浮遊しているだけだった。
ディラの言うとおり、私たちの勝ちだろう。
「―――ふふふ」
……?
今のは……?
「ねぇ、ディラ。何で笑ってるのよ」
「は? 我は笑ってなど居ないぞ。というか我の笑い声は貴様も聞き慣れているであろう?」
「そ、それは……そうだけど…………でも……」
じゃ、じゃあ今聞こえた笑い声は……?
「ふふふ」なんて笑い方する人にはあんまり心当たりが無いけど……。
―――直近で、心当たりがあるとすれば……
「ふふ……ふふふ……あははは…………」
―――“アルカナ”……?
「ッ……! テメェら早くそこから逃げろッ!」
「え―――」
「遅い、遅いわァァァァァァッ! “死弾乱射”ッ!!!」
刹那、鳴り響く銃撃音。
だが、対応できない訳では無い……ッ!
「“神帝武流―――”」
「“―――速”!」
私とディラは咄嗟の判断で地面へと着地した。
そしてそのまま空を見上げる。
「あははは…………アハハハハッ! なかなか痛かったわよぉ、さっきの攻撃」
「貴様、まだ生きていたのか……ッ!」
「ええ、当然でしょう? だって私は、
―――伝説の死神、アルカナなんですもの」
……さっきまでと、雰囲気は全然違う。
纏うオーラも、立ち振る舞いも、何から何まで別人のようになっている。
そう、まるでもう一枚の殻が割れたかのように―――
「さてと……お遊びはここまでよ」
「お遊び……ですって?」
「ええ、お遊び。戯れ。前戯と言ったほうがいいかしら?」
今までのが、全部そうだったって言うの……?
嘘……でしょ?
「頭のおかしいガキのフリするのは大変だったわよ。三重にもロックをかけられちゃったからさ、あの黒い殻を破壊してもらうのも随分と苦労したものだわ」
「……全部、演技だったの……?」
二人の死神王を、食べた時も……あれも、全部演技だったの……?
「ええそうよ。今更何を隠しても無駄だろうからいうけどね、私は、最初から私よ」
「チッ……趣味悪ィな……」
「ええ、悪趣味で結構。私には私のやり方があるから。ああ、それよりも貴方たちには感謝の言葉を述べておくわ」
感謝……?
あの女に、感謝されるような事なんて―――
「私のロック、二枚も破壊してくれてありがとね。お陰でほとんどの権能が帰ってきたわぁ」
「……チッ、まんまとしてやられた訳か……!」
私たちの攻撃を誘うために、全て演技で騙して、あえて攻撃を受けて、かけられていたロックを外す―――
敵ながら、すごい作戦を実行するものだ。
「それじゃあ始めましょうか。第2ラウンド…………いえ、第3ラウンドかしらね」
向こうには、大きな余力がある……。
でも、こっちだって負けてはいない。
「みんな……まだ行けるわよね?」
「無論、我は大丈夫だ」
「ヘッ、俺も大丈夫だぜェ!」
「私も問題ありません」
よし……前衛組は問題なさそうだ。
後衛組も……問題なさそうね。
手振ってるし。
「活きの良い魂が6つも……ふふっ、今から貴方たちを食べるのが楽しみで堪らないわぁ……」
「簡単にやられてやるもんですか。アンタなんかに殺されたら、私のプライドが許さないわよ!」
「ええ、そう。それじゃあ―――」
アルカナは、手に持った大きな鎌を華麗に回し、そして構えた。
「―――殺し合いを始めましょうか?」
ブックマークが増えるの!?
すっごーい!!




