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case.44 【全滅】の死神王シュリーユ

ボスラッシュだけどまだ続くよ



「キャハハハ! 楽しいねッ!」


「チッ……ちょこまかとッ!」



 ディラの放つ高速の拳を、死神王シュリーユはひらりひらりと躱していく。



「―――“獄炎ヘルフレイム”!」



 さらに、サタンの放った黒炎が死神王シュリーユを包み込む。


 だがしかし、



「キャハハハッ! 熱い熱ーい!」


「おいおいマジかよ」


「狂ってるとしか思えんな……」



 ディラとサタンがここまで手を焼く相手だったなんて、最初に想像できただろうか。


 私は、そんな様子の二人に近づく。



「私も加勢するわ」


「ああ。そうしてくれると助かる」


「では我々も加勢を―――」



 そう言ってきたのはクサナギ。

 後から合流してきた三人は、もう戦闘準備が出来ている様子だった。


 だが、そんな言葉に、ディラはこう返したのだ。



「いや、お前たちの加勢は不要だ」


「ど、どうしてですか!」


「そんなの、後続にあと二体も死神王が控えているからであろうッ!? ここで全員が消耗してしまえば、残り二体も相手に出来んぞ!」



 さも当然かのようにそう言ったディラ。

 その言葉にクサナギたちはビクッと反応してしまうが、すぐに、



「確かに……。冷静に考えてみれば、そうですね」



 と答えた。



「ああ。我らが速攻でヤツを屠ってやろう。だからその力は温存しておけ」


「……分かりました。彼女の相手は、皆さんにお任せします」


「ああ、任せておけ」



 ……まあ、こういう結果で良かったのかもね。

 何でって、そりゃさっきディラが言ったような理由もあるけど……


 連携を取りやすいって意味では、人数は少ない方が良いしね。



「キャハハハ! お話終わったぁ?」


「あァ、準備はイイぜェ?」



 さて、気持ちを切り替えましょうか。

 さっさと片付けないといけないんだから、手加減なんかしないわよ。



「キャハハハッ! それじゃあ―――死んでね」



 そう言い残すと、死神王シュリーユは視界から消えた。



「警戒しろ。逃げたわけじゃねェだろうからな」


「分かってるわ……」



 警戒すべきは、全方位。

 上下左右前後、全てに気を張って―――




「―――“切断ギロチン”っ!」




 ―――後ろからだっ!



「“光壁ライトウォール”ッ!」



 すぐに気配に気づいた私は、すぐに防御態勢を取る。

 そして、そんな私の後ろから、サタンとディラは飛び出していった。



「やばば!」


「逃がすかよッ! “炎拘束フレイムバインド”ッ!」


「きゃぅ!」



 サタンから放たれた、炎の線が死神王シュリーユの足を縛り付けた。


 そしてそこに、



「ナイスだッ! ―――“神帝武流・レン”ッ!」


「キャァァァァァァァッ!」



 高速で拳を打ち込んでいくディラ。



「“光天こうてん”ッ!」



 負けじと私も魔法で攻撃を仕掛けた。


 空からは死神王シュリーユに向かって光の魔力弾あめが降り注ぐ。



「キャハハハハハハハハ! キャハハハハハハハハ!」


「ホントにおかしいわよ……」



 何で、こんな状況で笑ってられるんだろうか。

 まさか、ダメージが通ってないとでも言うの?



「今度は、私の番ッ!」


「んなッ!」



 死神王シュリーユは、自分の足を縛り付けていた炎の線を弾き飛ばした。

 少しだけサタンが反動で吹き飛ぶが、その瞬間に再び死神王シュリーユは消え去った。



「また消え―――」



「“切断ギロチン”ッ!」


「“神帝武流・速守ソクシュ”!」



 刹那、私の真横でガキィィィンッ!という激しい音が鳴り響いた。



「危なかった……ぞッ!」


「キャハハハ! 速いね貴方ッ!」


「当然……だッ!」



 ディラはそのまま力任せに、つばぜり合っていた死神王シュリーユを吹き飛ばした。



(再びチャンス到来ね……!)



 ここぞとばかりに私は駆け出した。



「フハハ! まずは俺だッ! ―――“炎雷えんらい”ッ!」



 サタンがそう叫ぶ。

 すると駆け出した私の上空を、一つの球体が飛来した。


 それは死神王シュリーユに向かって、高速で。



「―――爆ぜろッ!」


「キャァァァァァァァッ!」



 そして直後、それはパリーンと割れて、一つのドームを作った。

 死神王シュリーユを丸ごと包み込む、大きなドームを。



「お前たちッ! 叩き込むなら今がチャンスだッ!」


「了解したッ!」


「任せて!」



 多分、近接技は使えないだろう。

 それなら、遠距離で超火力を出すだけ……よ!



「おいミカエラッ!」


「何よ!」



 突然空からディラが声をかけてきた。

 私はそれにすぐ答える。



「せっかくの機会だ。我らの力、合わせてみないか?」


「力を……ってことは合体技ってことね?」


「ああ。以前特訓したアレを試してみようではないか!」


「分かったわ!」



 何か成り行きで決まっちゃったけど、まあいいわ。

 私だってあの神のもとで有り得ないくらい特訓したんだから、その力ってのをたまには示しとかないと、だしね。



「―――キャハハハッ! 何をしても無駄だよッ! 私にはこの再生する狂気の肉体リバース・バーサークがある限り、一切のダメージも実質無効化出来るんだからッ!」



 一切のダメージの……無効化。

 だからあんなに攻撃を喰らっても、全く効いていなかったんだ。


 でも、それじゃあ―――



「臆するなミカエラよッ! 何事にも限界はある! 奴がその限界を見せるまで……勝機が顔を覗くまで、諦めては駄目だッ!」


「ディラ……」



 そう……よね。

 殺らなきゃ、殺られる。


 そんな状況で、簡単に諦めていいはず……無いものね! 



「……もちろん……そんな事、分かっているわよ!」


「クハハハハ! ならよい、行くぞッ!」


「ええ!」



 さあ、私たちの力―――存分に味わうといいわッ!

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