表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
174/369

case.4 準備と復活

★年内最後の更新になります!

明日、年末の更新はありません!お気を付けて!


年内最後なのに、あんまり面白くない話です……

流し見してください……



「さて、それでは早速修行開始と行こうか」



 話が終わると、すぐにヤマトはそう言ってきた。



「もうか!? 流石に早すぎじゃ……」


「いや。今から始めても時間が足りるかどうか……。我らの動きにヤツが気づいたらその時が最期。だから、ヤツが気づくまでの間に強くなっておかねばならない」


「うっ……」



 確かにその通りだ。


 反論の余地が一切ない。



「で……でも、修行するって言ったって、一体何をするんだ?」


「そうじゃな……確かに、ベルゼリオへの稽古は簡単じゃ。同じ剣を扱う者として、ただその道を鍛えあげれば良い。だが、御主は剣など全く使わないのだろう?」


「ああ。僕は剣じゃなくて魔法の方かな」


「なら……そうだなぁ……」



 ヤマトは顎を指でさすりながら考えていた。



「ハーデスの能力は強力じゃ。何百、何千の死神の軍隊を操り、来る者去る者を一匹たりとも逃したりはしない……そんな力じゃった」


「ああ。その話は僕たちも聞いている。《十二神将》の中でも最強クラスの“能力”なんだってな」


「そうなれば、まずはそのヤツの軍隊を屠る事の出来る力と、それに長時間の戦闘に耐え得ることの出来る忍耐力が必要だな」


「その修行をする……ってことか?」



 前者は面白そうだが、後者は正直ダルそうだな。



「うむ……。しかし、我ら里の民は剣術以外学んだ事が無い故、一体どうしたら良いか……」


「ああ、それなら僕一人でも―――」



 そう言って、僕が一人になろうとした瞬間だった。





「―――それなら、私が教えてあげるわよ」





 そう言って、部屋に飛び込んで来たのは、ガネーシャ……改めリアだった。



「お前が……? 一体どういう事だ。それに、魔王たちの治療はどうなっている」


「ああ、それなら―――」



 そう言って、リアは後ろを振り返った。


 それに釣られて僕たちもそっちの方を見た。



 するとそこには、




「ふははははは! ふははははは! 鈍っている身体を存分に動かすのだー!!!!」



「容赦ねぇなぁ!?」



「ちょ、酷いわよ!?」




 と、楽しそうに追いかけっこをしていたインドラ……改めディラと、いつの間にか元気になっていた魔王ルミナスとミカエラが居た。


 当然、僕は治療が完了した事に驚いていたのだが、僕よりも驚いているヤツがここに一人居た。



「―――我が主。我があるじィィィィィイ!」



「ぐぁっ」



 僕を簡単に吹き飛ばして、ベルゼリオは家を高速で出ていってしまった。



「いったた……クソ、何なんだよ……!」


「それだけあの魔王が大事な存在って訳でしょ。それよりもじいさん。一つ聞いていいかしら?」



 倒れている僕を横目に、リアはヤマトに向かってそう言い放った。



「なんですかな?」


「あの……なんて言ったかしら、“秘伝の霊薬”? あれって、一体何なの? あれを使った瞬間、みるみる内に傷が治っていたんだけど」



 ああ、あれか。


 あの小さな木箱に入っているって言ってた。



「ほほ、あれですか……。あれは……本当に“秘伝の霊薬”なのですよ」


「どういうこと?」


「……それが、我にも分からないのです。その霊薬の作り方を知っているのは、今は亡き里の民……その長である長老のみでしたもので」


「今はもう亡き……か。ごめんなさい、嫌なこと聞いちゃったわね」


「いえ、お気になさらず……。まだ霊薬の残りはある故、二つの消費なら全く問題ないので」


「そう? それなら良かったわ……かなりの効力だったから、使ったあとちょっとだけ心配だったのよね」



 そう言って、リアは手を振って僕の方へとやってきた。



「それじゃあまあ、そういう訳で話を戻すけど。私が貴方に魔法を教えてあげるわよ」


「いいのか?」


「ええ」


「……そうだな……。《十二神将》の教えを受けるチャンスなんて、そうそう無いだろうしなぁ……」



 ここは稽古をつけてもらって、そこで何かハーデスに対する有効打の計算とかをしようか。


 魔法が扱えるリアとなら、何かを思いつくかもしれないしな。



「よし。それじゃあお言葉に甘えて……リア。頼めるか?」


「ふふん、任せておきなさい。私が強いってこと、ハッキリと証明してみせるわ」



 そう言って自信満々に胸をポンと叩いたリアは、早速修行をするべく、家の外へと出ていった。



「ほら、早くアンタも来なさい!」


「あいよ」



 リアに急かされて、僕は渋々家を出るのだった。


 さあ、修行の始まりだ。







「さてと……」



 ヤマトは家の壁にかけてあった一本の白い刀を取り、家の外へとゆっくり出た。


 そして楽しそうに追いかけっこをしている四人の下へ、瞬時に近寄る。




―――シュン!




 という風を切る音が聞こえる位の高速で、ヤマトはそこに現れた。



「し……師匠!?」



 ベルゼリオがヤマトの存在に気づき、そしてそれに続くようにルミナス、ミカエラ、インドラが気付く。



「師匠、どうなさったのですか?」



 四人の中で唯一のヤマトとの顔見知りであるベルゼリオが、そう言った。


 ヤマトは、四人……いや、正確にはインドラ以外の三人を一人ひとり見てから、答えた。



「修行を、しようか。一分一秒たりとも無駄には出来ないからな」


「しゅ、修行……ですか。我は構いませんが……、どうなさいますか、我が主よ」


「そうだなぁ……ひとまず、修行よりもお礼と状況確認、それから今後の予定をそれぞれ聞きたい、かなぁ……」



 ルミナスはそう言った。


 確かになるほど、とヤマトは思う。



「フム。確かに我も、貴方とはお話したかったのですよ」


「俺と?」


「ええ。だって貴方、ここへ来たときはかなりの傷を負ってましたからね。それにそちらのお嬢さんも」


「あ、ああ……そういう」


「ですから、少しでもお話を聞ければなぁ、と思いましてね」



 ヤマトがそう言うと、ルミナスは若干戸惑いながらも、こう答える。



「アハハ、大した話も出来ないと思いますが、それでもよければ」


「ええ、ええ、是非ともお願いしますよ」



 そうしてルミナスとの約束を取り付けたあと、ヤマトは再びこう言ったのだ。



「それでは退屈かもしれないが、またあのログハウスでお話といきましょうか……」



 そう言うと、五人はログハウスへと向かって歩み始めた。



 どうやらまだ話は続きそうだ。



 今度は、魔王ルミナスと、神帝インドラ、天帝八聖ミカエラの三名を加えて。

★年始の更新は、いつも通り16時にあります!


ブクマや高評価等も合わせて、チェックをよろしくお願いしますね!


それではよいお年を!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ