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【完結済み】転生魔王の世界支配〜目が覚めたら魔王になってたので、世界を支配することにしました。〜  作者: テトラ
eighth:堕天使ルシファーと機械の心(【傲慢】の真実)
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case.21 魔剣現界-Evil Create-

実はまだ強くなったりならなかったり……




 ―――そんなこんなで今に至るわけだが……



「改めてさっきぶりだな、二人とも」



 俺は、目の前に居るラグマリアとレヴィーナさんを見ながら手を振った。


 すると、ラグマリアは俺を見るなり、うさぎのようにダッシュして俺の胸の中へと収まる。



「びゃく……やぁ…………よかった……よかったよぉぉぉぉぉ!」


「そんなに泣かないでくれよ……俺たちまだそんな深い関係じゃ無いだろう……?」



 そうは言いながらも内心ではすっげぇ喜んでる俺。


 顔が焼けるように熱い。



「えっ……そ、そうよね……まだ私たちそんな深い関係じゃないのよね……すっかり勘違いしてたわ……」



 そう呟いてラグマリアはシュンと落ち込んでしまう。


 そんな姿に、俺の胸にはズキリという痛みが生じた。



「ああ、いや……そんな深く考えなくても―――」



 なんて、慰めの言葉を言いかけた時。



「―――もう、訳が分からない……貴様らは、一体何なのだ……!」



 そう、エレボスが叫んだ。


 そんなエレボスの言葉に、俺は答える。



「俺は……勇者だ。勇者、皇白夜。それ以上でも、それ以下でもない!」


「勇者……やはりこの世界にとって規格外の存在という訳か…………。なればこそ―――」



 エレボスは下を向き、黒い大剣を再び構えた。


 そして、言った。




「―――ここで排除しておかねばならないか」



 さらに、その言葉にアルカナも同調した。



「―――そうね。伝説の死神の、真の力ってのを見せてあげるわ……!」



 まだ、コイツらは本気を出していなかったのか。


 なんて俺は思ったが、正直早く戦いたくてしょうがなかった。



 なんていうか、さっきから戦闘欲というか、闘争心というか…………とにかく気持ちが高ぶって……荒ぶっていた。




―――それはきっと、私のせいでしょうね。




 ん……?それはどういう?




―――私、何千年もあの世界に封印されていた訳だからね。戦いたくてしょうがなかったのよ。まあつまり、その欲が貴方に渡っちゃったって訳ね。



 ああ、なるほどな。



「それなら、早く発散しないとな」



 そこで俺は、もう一度右手に握られた魔剣グラムを見た。


 それは、やっぱり俺の言葉に応えるように、赤く光った。

 まるで意志があるかのように。


 さらに、そんな事を考えていると、今度は左手の平が光り始めた。



「ん……? なんだ……これ」



 赤い、光……。


 俺は、右手と左手を繰り返し見て、とあるひとつの可能性コタエに辿り着いた。



「まさか……スキルか……?」



 確か……一つだけあったはずだ。


 そう、『魔剣現界イヴィルバース』……これだ。



 まさか、このスキルを使えって事なのか……?



「物は試し……か」



 このスキルが文字通りの意味なのであれば、きっと現れるはずだ。


 この右手のグラムのように、魔剣が。



「―――来い。新たな魔剣よッ! スキル発動、『魔剣現界』ッ!!!」



 そう叫ぶと、俺の左手には赤い光が集まって、やがてそれは剣のような形を形成していった。



「何を……しているの?」



 ラグマリアが不思議そうに俺の手を見ながらそう言った。



「俺の予想が正しければ、きっとこの手には……」




―――魔剣が生まれるはず、ね。




「さあ……来いッ!」



 そう叫ぶと、光は一気に輝きを増していく。


 そして、一瞬だけ辺りを包むと、すぐに消えてしまった。



 直後、俺の左手には、さっきまでは無かった、“何かの重み”が確かにあった。


 これは……!



「魔剣……!」



―――ああ、この魔剣は覚えがあるぞ。我が愛用していた魔剣だな……。



 ヘルの?



―――ああ。魔剣レーヴァテインという。



 それなら、聞いたことあるな……。


 確か、炎を司る魔剣なんだっけか?



―――いや、実際には違うのだ。確かに、レーヴァテインは炎を司る魔剣に間違いはない。だが、私がちょっとだけ改造したのだよ。



「改造!?」



 おっと、いけない。声に出してしまった。



―――そう。私はこれでも氷の神だからな。炎など性に合わんのだよ。だから、ちょーっとだけイジった。



 いや、イジったって……。



―――まあだから、この魔剣はレーヴァテインであってレーヴァテインでないのだ。名付けなるなら、そうさな……レーヴァテイン・改とかか?



「レーヴァテイン・改……」



 俺は、左手にあった青色に輝く魔剣を眺めながら、そう呟いた。



―――強さは保証するぞ。氷の神たる私の力がふんだんに利用されているのだからな!スキル『絶対零度』と組み合わせれば、もうお前は最強だ!!



 絶対零度?

 そういや、まだ効果の把握はしてなかったな……。


 できれば教えてくれると助かるんだが……



―――『絶対零度』のこと?いいわよ。『絶対零度』は、まあ簡単に言うと“氷に関わる全ての事象”を自由自在に操れる能力のことね。



 氷に関わる、全ての事象……?



―――そう。氷が1ミリでも関わっていれば、何でも出来るわ。攻撃でも、防御でも、補助でも、妨害でも。



 それって、さては強いな?



―――ええ。なんてったって、このスキルを持っているイコール氷の神という認識になるくらいのスキルなのだから。



 それじゃあ……今の俺は、マジでお前の……ヘルの影武者というか、後継者というか……そんな漢字なんだな……?



―――ああいや……そういう訳じゃ―――




 と、そこまでヘルが言いかけた時。




「―――いつまで待たせるつもりだ。もう、殺してもいいのか?」


「―――いいんじゃない? 殺しましょ。なんにせよこの男は危険よ。早く殺さなくちゃ」



 

 なんて言葉が聞こえてきた。


 そこで俺は一度ヘルとの会話を終了し、日本の魔剣を握りしめて、エレボスたちと対峙する。



「フッ、待たせて悪いな」



 さて……試したいのはスキルとこの剣の力の二つ。


 コイツら相手にはちょうどいいな。



「白夜……? 大丈夫なの?」


「ああ。大丈夫だ、任せておけ……な?」


「分かった……信じてるわよ?」



 ラグマリアが、瞳に涙を浮かべながら、上目遣いでそう言ってきた。


 その顔を見て、俺の心は一瞬で決まる。



「よし、行ってくる」


「うん……」




 ああ、やっぱり俺はラグマリアの事が―――




「そろそろ、この長い戦いにも方をつけようか」


「ああ。こちらはもとよりそのつもりだ」



 俺は一歩ずつ歩きながら、戦いに備えてなのか、変化していく自分の身体に意識を向けていた。




 視界は、透き通るくらい良好だ。


 力もみなぎってきている。


 両手の魔剣たちも光り輝いて、準備万端といった様子だ。


 そして、俺の身体にはまとわりつくように冷気が宿っていた。



「これが、氷の神の力ってわけか―――」



 言いながら、俺の頭の中には、流れ込むようにスキルの使い方が思い浮かぶ。


 だから俺は、それに従うがまま、言葉を紡いだ。




「―――『神威カムイ』」




 刹那。


 俺の身体には神気と思われる金色のオーラが現れた。


 それを見たアルカナは、驚く。



「なん……で? 貴方……まさか……双神の―――」



 アルカナが言葉を言い切る前に、エレボスが動き出した。



「フハハッ! 面白いじゃないか!!!」


「ちょっと待って……彼はマジでヤバいって―――」



 まずはエレボスから、って事だな?


 よし、じゃあ早速……



 そう思って俺は、首をコキコキと鳴らし、手をポキポキと鳴らした。

 軽いウォーミングアップみたいなものだ。




▶スキル『神速』『神力』『再生』『吸血』『飛翔』『気配感知』の常時発動を実行。




 ……?


 なんだ?これ……。



「よそ見をするとは……傲慢だなッ!」


「うわっ……!」



 俺が今気づいたこのログみたいなやつに気を取られている時に、エレボスは襲いかかってきた。


 そこで俺は咄嗟に右手のグラムで受け流しだが……



「―――は?」



 これは、エレボスの声だ。

 俺ではない。


 何が起きたか。



 結論から言おう。


 エレボスの大剣が、ポッキリと折れていたのだ。



「貴様……今、何をした……?」



「い、いや……俺にも分からない……」




 どうやら、俺が思っていたより、今の俺はチートな存在みたいだ。

★お陰様で総合pv数が10万を突破致しました!

これもひとえに、皆様の応援のお陰です!

これからも設定ガバガバの拙作を、どうか近い将来、改稿し切るまでは忘れないでいてくだされば幸いで御座います!


ブックマークや高評価も是非、よろしくお願いします!


次回更新は月曜16時!

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