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【完結済み】転生魔王の世界支配〜目が覚めたら魔王になってたので、世界を支配することにしました。〜  作者: テトラ
eighth:堕天使ルシファーと機械の心(【傲慢】の真実)
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case.20 吸血鬼神と種族進化

強くなるぞ★




 ―――寒い。



 ここは、どこだ……?


 俺は、確か……エレボスに刺されて……。



 ああそうか。


 俺は、死んだのか。



 大丈夫。

 まだ記憶はある・・・・・



 記憶が、ある。



 ……ん? 記憶がある?



「どういう……ことだ?」



 声も出る。


 視線を落とすと、手足は動くし、さっきまでの戦いでできた傷や血が全く無くなってたのだ。



 じゃあ、本当にここは何なんだ?


 周りには何もない。


 ただただ真っ白い空間が永遠と続いてるだけ。



「クソ……訳が分からない」



 俺は死んだんだよな……?


 じゃあ、ここは天国か何かだろうか……。



 ……暇だ。



「天国なら、天使とか女神とか……そういうのが居てもいいだろ……」



 なんて呟いた時だった。




「―――コチラへ、来い」




 ……?!


 何処からか、声が……?


 しかし、高い声だったような……




「誰か、居るのか……?」


「―――いいから早く来い。こっちだ」



 俺の声に呼応するように、その謎の声はそう言った。


 そしてその後、俺の前には道を示すかのように小さな灯火が現れた。



 ……進めば、その声の主に会えるのか……?



「よし……」



 行くか。


 そう思い、俺は灯火が示す方へ歩き始めた。





「火が、消えた―――」



 しばらく歩いていると、灯火が消えてしまった。


 気づけば、周りは“白”ではなく、“黒”に変わっていた。



 真っ黒い空間に、俺がただ一人佇んでいる……。

 現在は、そんな状況だ。



「誰か……居ないのか?」



 俺は心細くなって、それを埋めるかのように声を出した。



「誰か……」



 ヤバい、ちょっと泣きそうだ。


 暗所恐怖症の俺には、厳しい状況過ぎる……!



 これ、死ぬときより怖いかもだぞ……?




 なんて、恐怖で震えていた、まさにそんな時だった。




「―――汝は、力が欲しいか?」




 そんな声が、突然聞こえてきた。


 さっきと同じ声だ。



「誰だ……?」


「我か? 我は―――」



 そう言うと、俺の目の前に小さな火玉が集まっていき、それはやがて一つの人影を映し出した。



「我の名は、吸血鬼神ヴァン・プル・カイザー。この地、“永遠の棺”に封印されし原初の吸血鬼なり」



 それが、俺とヴァンプの出会いだった。





「ほう、それは面白いな。冥王と死神、か―――」



 俺は、ヴァンプ(そう呼べと言われた)に何故ここへ来たのかを説明していた。


 するとヴァンプは、その怖い顔の仮面をつけた状態からは想像もできないくらい普通に話を聞いてくれた。



「それで? 貴様は、どうしたいのだ」


「俺が、どうしたいか……?」


「ああ、このままやられっぱなしでいいのか?」


「それは嫌だが……俺にはどうしようも……」



 せめてこの世界から抜け出せれば……。


 聞けば、ヴァンプもこの世界からの脱出方法を知らないと言う。


 だから、どうしようもないのだ。



「そう言って、諦めるつもりか?」


「いや、諦める訳じゃないが……」


「なら、やってみようではないか。策が無いわけではない」


「え……? 何かあるのか? この世界から出る方法!」


「ま、まあな。我とてこの世界で何もせずただ封印されていた訳ではない。それで、作戦だがな―――」



 そう言って、ヴァンプは俺にその作戦を伝えてきた。



「なるほど。まあ、蜘蛛の糸を掴むような話だしな……そのくらい奇跡を願うしかないのかもな」


「ああ、やってみようではないか。禁忌の術式―――吸血蘇生の儀を」



 そう言って、ヴァンプはニヤリと微笑んだ。



「まずはそこへ寝ろ」


「分かった」



 この作戦の概要を説明しよう。



 現状、今ここに居る俺は“精神体”らしいのだ。


 現実世界ではもう俺の肉体が死んているらしい。

 だがこうして精神は何故か生きている。



 それなら、“肉体が蘇生”できれば、今ここに居る“精神体オレ”も現実世界へと帰れるかもしれないというのだ。



 そしてその肝心の部分。


 “肉体の蘇生”を、この男、ヴァンプがやってくれるという。



 しかし、そう簡単に行くわけがない。


 なにしろ、肉体は次元の違う世界にあるからだ。



 だから、俺はヴァンプに聞いた。



「どうするんだ?」


「フム。まあ色々可能性は考慮してみたが、我が貴様の血を吸い、蘇生魔法を使う。そして、我が貴様に憑依した状態で貴様のスキル『逆行』を使う。これが一番、成功する可能性が高いだろう」


「ああ、なるほど……」



 確かに聞く感じ、悪い作戦には聞こえない。


 ならそれでいいや、と思って俺は目を閉じた。



「さあ、早く始めようぜ」


「ウム。相分かった。それでは……少し血を分けてもらうぞ」



 そう言ってヴァンプは俺の首筋へ牙を向けた。


 ―――カプッ……と噛みつかれ、俺は血を吸われた。



「うむ……勇者の血というのはこんなに上手いのか……少し癖になりそう……」



 なんて呟いたヴァンプは、突然咳払いをして俺へと手をかざしてきた。



「こほん。それでは始めようか。―――蘇生魔法実行開始だ」



 そう簡単に唱えると、俺の身体の下には魔法陣が現れた。



「これが……」


「さあ、貴様はスキル発動の準備をしておけ。すぐ蘇生は終わるからな」


「あ、ああ」



 そう言われて、俺はスキルの発動準備……もとい覚悟をした。



「さて、肉体の蘇生は完了したか……な。あとは、現実世界へと行くだけ……っと」


「……?」



 何か、さっきからやけに仕草が―――



「おい、もう行くぞ!」



 そう言ってヴァンプは俺の中へと消えていった。


 直後、身体が焼けるように熱くなった。


 この感覚は……そうだ、刺されたときのような、そんな痛みだ……。



「クッ……ガァァ……ァァァァァァッ!」



―――ど、どうした!? い、痛いのか!?



「ァァ……大丈夫……だ。それより、早く元の世界に……」



―――む、無理はするなよ? 我の力が、貴様に譲渡され始めているのだろうからな。



「ヴァンプの力が……?」



―――ああ、憑依するとは、そういうことなのだからな。



「でも……だんだん慣れてきたぞ……」



―――フフ、我の力……これから存分に使ってくれたまえ。その分我も貴様の中で楽しませてもらうぞ、久々の外界をな!



「いいぜ……これも何かの運命かもしれないしな……!」



―――運命、ね……。



「さあ、そろそろ……戻るぞッ!」



―――ああ、行こうか。



「スキル発動……『逆行』ッ!!!」



 そう言うと、俺の視界は光に包まれて消えた。







 目が覚めると、力が湧き上がる感覚があった。


 そして、自分の今の状態を確認しようと思って、視線を自分の身体へ向けようとしたとき、



―――今の貴様の種族が、おかしいことになっているな。



「ん……?」



 そう、ヴァンプに言われて、俺はステータスを確認することにした。



「―――ステータスオープン」



 すると、確かにステータスには色々と変化が見られた。



 所持スキルの一覧には、『覚醒』『気配感知』『神力』『神威』『魔剣現界』『吸血』『再生』『絶対零度』『飛翔』という計9つのスキルが増えていたのだ。


 さらにヴァンプの言っていた種族だが……



「“吸血鬼神”……ってこれ……ヴァンプの?」



―――どうやら、私の力が全部貴様に渡ったようだ。



「えっ、私……? ってまさかお前……」



―――ああ、もう隠す必要も無いだろう。私は女だ。真名を“ヘル”と言う。改めてよろしく頼むな、白夜。



「ヘル……これからはそう呼べばいいのか?」



―――まあ、そうだな。それだと助かる。



「分かった。それじゃあヘル。こちらこそ改めてよろしくだ」



―――ええ。よろしくだ、ね。



 それにしても、吸血鬼神……か。

 

 スキルもめっちゃ増えてるし……。



―――吸血鬼神というのは、“吸血鬼”と“鬼神”と“半神”が融合した種族ね。3つの種族のオーラが混じってるから、簡単に分かるわよ、貴方。



 3つの種族……。


 って……いつの間に俺、神になんてなってたんだ……?


 確か、鬼神になった記憶はあったが……。



「って、そんなことよりもこのスキルだ! 多過ぎるだろ!」



―――いや、でも私は4つしか持ってなかったぞ?



「は? じゃあ、残りのは……」



―――全部貴方のスキルでしょうね。



「え……マジかよ……!」



 俺は驚きながら、改めてステータスを確認した。


 この数は……流石に覚えきれない……よな?

 戦いの中で覚えるしかない……か?



「ひとまず……」



 俺はそう呟きながら、視線を前に向けた。


 そこでは、エレボスとアルカナに押されているラグマリアとレヴィーナさんがいた。





「―――強くなった俺の力を試してみるとしますか!」




 俺の手にある魔剣グラムも、俺のそんな言葉に応えるかのように、赤く光り輝くのだった。

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ポケモン早くやりたいです!

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