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【完結済み】転生魔王の世界支配〜目が覚めたら魔王になってたので、世界を支配することにしました。〜  作者: テトラ
eighth:堕天使ルシファーと機械の心(【傲慢】の真実)
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case.14 勇者のターン

気長にやっていきましょう

次回から怒涛の展開が待ってます



「フフ……フハハ……フハハハハハッ!」


「どうした? 何がおかしいと言うのだ」



 ルシファーは、突然笑い出したベルゼブブに疑問を投げた。


 すると、ベルゼブブはこう答えた。



「いや、お前が律儀に組んだ対戦カードが、逆に悪手となったのが面白くて、ついな」


「だが、まだやられたのは数名。まだまだ勝負はここからではないのか?」



 そう、ルシファーの言うとおり、堕天軍でやられたのは、フェンリル・フルーレティ・リガルテの計3体。


 まだまだ戦闘中のメンバーも多いのだ。



 それでルシファーは余裕そうにしていた。


 しかし、それを聞いてもベルゼブブの表情や態度は変わらなかった。

 むしろ、より傲慢になった。



「まあ、見とけよルシファー。すぐに結果は出るだろうさ」


「何……?」



 ベルゼブブの言葉に、ルシファーは疑問を浮かべた。


 そして、その後。


 ベルゼブブの言葉が、真実になるのだった。





「残りは、バラキエル・エレボス・アルカナ・メフィストフェレス・フラウロス……そしてルシファルナさん、か」



 俺は、確認するようにそう言った。


 しかし、どこの戦いも苦戦の様子は無く、均衡しているか、圧倒しているかの二択だった。



「まあ、強いて言えばルインの嬢ちゃんのとこと、ラグエルのところが危ねえ感じだな」



 と、サタールさんは言った。


 現在ここには、俺と月夜、それにサタールさん、アスモフィさん、マノンさん、レヴィーナさん、スレイドさん、クサナギさんというなかなかのメンツが揃っているわけなのだが。



「そろそろ、残ったアイツらも帰ってきそうだしなァ……」


「あぁ、そうだな。でも、そうしたら俺たちはどうするんだ?」


「そうねぇ……マノンの言う通り、私たちは余った時間を何に使えばいいのかしら」


「ま、妥当なのは休憩して、来たるべき時に備えて体力や魔力を回復させておくこと、じゃないかしら」


「あぁ、なるほどです! レヴィーナさん、天才です!!」


「あらやだ、月夜ちゃんったらお世辞がうまいわね」



 なんてトークが繰り広げられていた。


 加勢に行く必要が無いなら、休憩して力を蓄えておこうというレヴィーナさんの判断に、皆が首を縦に振った。



「それにしても、ルシファーたちは何がしたいんでしょうかね……?」



 スレイドさんのその疑問に、俺たちは少し考える。


 確かに、ルシファルナさんを攫って洗脳し、兄貴ではなく俺たちを襲いに来た……それは何か目的があってのことだろう。


 しかし、その目的が見えない。



「私はラグエルから、ルシファーは私たちの魔王様を怖がってたみたいだーって聞いたけど」


「兄貴を?」


「《七つの大罪》のメンバーが3人も魔王に支配されて、少し焦ってるのかしらね」



 レヴィーナさんはそう言った。


 まあ、確かに一応それなら納得はいく。

 だが、そんな単純な理由でこんな軍勢を引き連れてくるとは限らない。


 恐らくだが、他にも何か理由があるはずだ。



 例えば、ルシファルナさんを攫った理由。

 洗脳した理由。


 これがまだ分からない。


 きっと……きっと何か裏があるはず。


 それなら、少し警戒しておいたほうが、自分の為にも、仲間の為にもなる……かな。



 そう思って、俺はまだ不確かな考えを胸に、また周囲で起きている戦いに目を向けるのだった。




 ―――なんて思ったのもつかの間。事件は再び突然起こった。




「―――終わりだッ!!!」


「キャァァァァァァァァッ!!!」




 地面を抉るような轟音と共に、遠方で人が吹き飛ばされていた。


 俺たちは急いで視線をそちらへ向ける。


 すると、そこはエレボス・アルカナと、戦っていたラグマリア・ラージエリさんが居たところだった。



「何が……!?」


「分からないわ、とにかく確認しに行きましょう!?」



 レヴィーナさんにそう言われ、俺はすぐさま駆け出した。



「えっ、にぃ!?」



 『神速』を使って、一瞬で。


 何故だが分からないが、心配でならなかった。


 そう思ったら、身体が勝手に動いていた。



「私が彼についていくわッ!」



 そう言って、俺の後方からはレヴィーナさんが追いかけてきた。


 が、彼女が追いつくよりも早く、俺は目的地に辿り着いた。




「―――フン、初戦は天使もどき。雑魚よ」


「そうね、早く魂を食べちゃおうかしら」



 エレボスとアルカナは、土煙の前に立っていた。



「一体……何が?」


「ほう。次の敵は貴様か」


「美味しそうな坊やね」



 現場に到着した俺を見たエレボスとアルカナが、舌なめずりをしながらそう言ってきた。


 俺はそれに構わず、戦っていたであろう二人を探した。



 さっき、吹き飛ばされていたのは、まさかあの二人……?


 なら、奴らの反対側に居るはず……!



「二人とも……ッ!」



 俺は、エレボスたちの見ている方向、土煙の中へと走っていった。


 すると、予想通りそこに倒れている二人を見つけた。



「ラグマリアッ! ラージエリさんッ!!」



 良かった。

 二人とも、大した怪我はなさそうだが……。


 ラージエリさんは、頭を強く打ったのか、気絶しているようだ。


 あとはラグマリアだ。



 俺は、ラグマリアを抱きかかえ、怪我の状態を確認する。


 目立った外傷は無く、こちらも気を失っているだけのようだった。



「良かった……」



 なんてホッと一息ついていると、背後に猛烈な殺意を感じ取った俺は、すぐに前方へ飛んで、背後を確認した。



「ほう? 第六感が鋭いのか、貴様」


「いいや? そんなタダ漏れの殺意じゃ、ステルスなんて出来ないぜ」


「フッ、最近は口が達者な奴ばっかりと対峙するな」



 そう、嫌味を吐くように言ったエレボス。


 背後に立っていたのは、黒い大剣を構えた筋肉の男、冥王エレボスだった。


 俺は、抱えていたラグマリアを地面に寝かせ、剣を構えてエレボスと向かい合った。



「お前だけは、絶対に許さないからな……!」



 何故か湧き出る怒りを、そのまま口に出し、怒りで剣を震わせた。


 それを見て、エレボスは笑った。



「フハハハッ! 威勢のいいガキだ! おいアルカナッ! コイツはいい餌だぞ!?」


「―――そうねぇ……。本当に、美味しそうな魂……!」



 アルカナが、突然目の前に現れたかと思えば、俺の身体を物色するように、舐め回すように見てきた。


 と、そんな時、遅れてやってきたレヴィーナさんが到着した。



「ハァ……ハァ……遅れたわ……! 状況は?!」


「えっと―――」



 俺はレヴィーナさんに、今起きたことを説明しようと思ったが、それはすぐに遮られてしまった。



「―――説明など、不要だ。今すぐにでも勝負を終わらせても構わないだろう?」




 エレボスがそう言って、俺たちにその答えを聞く前から攻撃を仕掛けてきた。



「レヴィーナさん!!!」



 それに素早く反応し、持っていた剣でエレボスの攻撃を弾いた俺は、そのままレヴィーナさんに指示を出した。



「レヴィーナさんは後衛で、俺のバックアップをお願いしますッ!」


「ッ……! 分かったわ!」



 よし……!やるぞっ!


 俺は覚悟を決め、剣を握る手に力を込めた。



「さぁ、来いよ人間ッ!!!」


「あぁ、言われなくても……ッ!」



 俺は駆け出した。


 まずはエレボスからだ。

 アルカナは放置しておく。



「あら……私は無視なのかしら……ッ!?」



 そう思ったのだが、アルカナの方からこちらへ仕掛けてきた。


 大きな鎌を凪いできたので、俺はそれを間一髪の距離で飛んで避ける。


 だが、今度はそこへエレボスが仕掛けてきた。



「フ……ンッ!」



 大剣を振り下ろしてきたので、今度は剣で攻撃を受け流しながら地面へと着地した。


 そしてそのまま流れるようにエレボスへ仕掛けた。



「“神速一閃”ッ!!!」



 スキル『神速』を併用した剣技。


 高速で相手を斬りつけるこの技を、俺は目の前のエレボスへと仕掛けた。



「な……ッ! グオオォォォォォ………!」



 エレボスの前後を何度か斬りつけるが、その持ち前の筋肉の硬さが、俺の刃を拒んでいた。


 ダメージは通っているようだったが、それもごく微小なものだろう……。



「一筋縄じゃいかない相手、って訳か……」 



 エレボスのドがつくほどのパワーや筋力を見ながら、俺はそう思う。



「神の如き速さを持つ人間、か。クハハ……面白いッ! アルカナよ、もしかすると本気でかからねば負けてしまうかもしれないぞ?」 


「あら、そうなの? だったらその言葉を信じて少し本気を出させてもらうわ」



 ……ッ。


 俺は、二人のその言葉を聞いて、これからさらに激しくなるであろう戦いに打ち震えながら、何故か頭の中では、傷ついたラグマリアのことを考えていた。

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