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【完結済み】転生魔王の世界支配〜目が覚めたら魔王になってたので、世界を支配することにしました。〜  作者: テトラ
eighth:堕天使ルシファーと機械の心(【傲慢】の真実)
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case.9 援軍

3連休!

頑張ります!



「……って……あれ?」



 到着早々、俺は周囲の状況がおかしいことに気づいた。


 いつものルナ城ではない。



「誰かと思ったら貴方……勇者じゃない!」


「えっ……と、レヴィーナさん……?」


「そう、レヴィーナよ! 貴方が来たってことは、もしかして―――」



 レヴィーナさんは周囲をキョロキョロと見回す。

 と、ちょうどその時俺の後ろからその他の仲間たちも現れた。



「あ、あれ? なんで白夜様の方が先に―――って、これは一体……?」


「何か……強そうな方たちがたくさん……」


「ここが魔王城……ってうぇぇぇ?! 何ですかこりゃあ!」


「白夜! 姉さん! 見てよ! そこに天使が倒れてるわよ!」


「はいはい、落ち着いて状況確認なさいなラグマリア。何か相当ヤバそうな状況ですよ」




 堕天軍一同は、そのやり取りを静かに見守っていた。

 援軍だというのに、高みの見物をしているようだ。


 そして、レヴィーナは口をあんぐりと開けてとっても驚いていた。




「え、え、え……? 何この大所帯は……?」


「え……っと、あー、説明するのは少々ややこしいのですが、簡単に噛み砕いて説明すると、彼女たちは《天帝八聖》のお二人です」



 俺はそう説明した。


 ラグマリアとラージエリをそうそう紹介すると、奥の方から倒れていた人影が一瞬でこちらまで飛んできた。



「……あ……貴女が……」


「……?」



 その人影はラグエルさんだった。


 ラグエルさんは、ラグマリアを見つめながら、しっかりと品定めをするように全身をジロジロを見回した。



「えっと……あの?」


「ああ、いや。何でもないわ。今は説明するのはよしましょうか。ひとまず、今の状況は最悪よ―――」



 到着した俺たちにも分かるように、ラグエルさんは説明してくれた。


 聞くと、《七つの大罪》最強のルシファー率いる堕天軍が、ルシファルナさんを狙って魔王城に襲撃に来た、と。


 そして、その堕天軍と戦うことになった5人のメンバーが、堕天軍の一人、堕天使バラキエルによって蹂躙され始めていた所に、一時撤退していたルシファーと、俺たち勇者のパーティーが帰ってきたという訳らしい。



 その話を聞きながら、ルインさんが口に手を当てて考え事をしているようだった。



「ふむ……。向こうの戦力はルシファルナ様と、そちらに倒れている悪魔を合わせれば合計で10。そして私たちは現在11になりました」



 ルインさんが、堕天軍と魔王軍のそれぞれの数を交互に確認しながらそう言った。


 そこへ、倒れていたもう一人の影……ベルゼブブさんがゆっくりと歩いてきた。



「グッ……だが……こちらの戦力と……向こうの戦力では……かなりの差が……あるぞ? それはどうするのだ……?」


「それは、先程までの皆様の作戦通りで良いのではないでしょうか」


「先程までの……?」



 ベルゼブブさんはどうやらまだ少し混乱しているのか、首をかしげていた。


 そんな彼の様子を見兼ねて、ラグエルさんが代わりに言った。



「―――援軍が来るまでの時間稼ぎってことよ」


「……あぁ、それか。フム、確かにもう日は沈んでいる。それならば、他の魔王軍メンバーが帰って来てもおかしくはないということか」



 なるほど。


 と、俺も素直に納得してしまった。



 帰って来て早々こんな状況だったから、少し状況理解が出来ていなかったが、まあ大体は察せた。



「ねぇねぇ白夜」



 突然、ラグマリアが服の袖をくいっくいっと引っ張ってきた。



「な、なんだ?」


「あのさ、あそこの天使さん。あの人……いや、あの方は何者なの? 貴方分かる?」



 そう言いながらラグエルさんの方を見て言ったラグマリア。


 そうか、ラグマリアはラグエルさんのことを知らないのか。


 それなら、早めに教えたほうが良いかもしれないな。



 そう思って、早速その問いに答えようとした。



「ああ、あの方はな―――」



 そんな時だった。




「―――そろそろ。そろそろ作戦会議は終わったか? 愚かな反逆者共よ」



 ルシファーだ。


 ルシファーが空から見下すようにそう言ってきた。



「援軍も来た。時刻ももう夜となった。―――これ以上、我らが無駄な時間を過ごす必要も無くなった訳だ」


「だったら……どうすると言うのだ……」


「分からないのか? ベルゼブブ。お前たちはあの魔王への見せしめとして今から―――死ぬんだよ」



 その言葉で、俺の背筋はゾッと凍った。


 ―――本気だ。あのルシファーって奴、ガチで俺たちを殺そうとしている。



「なら……今一度抗うのみ……!」


「ほう、まだやるか反逆者共よ!」



 ベルゼブブの言葉に、ルシファーの言葉に頷くこちらの魔王軍メンバー。


 全員が武器を構え、戦闘態勢に入る。



「お前たち」



 ルシファーがそう言うと、背後の堕天軍メンバーが、同じく戦闘態勢を取った。



「バラキエル。貴様はそこの天使ラグエルを抑えろ」


「ああ」



 バラキエルと呼ばれた堕天使は、ルシファーに礼をし、ラグエルさんを睨んだ。

 


「フェンリル。お前はそこの勇者と巫女の相手をしてやれ」


「ハッ」



 続けてフェンリルと呼ばれた灰色の獣人が、俺と月夜の方を見て来た。


 俺たちの相手は、あの獣人……か。



「エレボス、アルカナ。お前たちはあそこの天使二人組と戦え」


「了解」


「分かりました」



 エレボスと呼ばれたすごい筋肉モリモリな体型の男と、アルカナと呼ばれたとても大きな鎌を持った華奢な女が、ラグマリアとラージエリさんを見た。



「リガルテは、あの妖精族の女と戦え」


『ガ……ァ……レヴィーナ……ァァァァァッ!』



 リガルテ……そう呼ばれた白い龍はレヴィーナさんの名前を叫ぶ。


 兄貴から名前だけは聞いたことある。

 が、まさか敵だとは思わなかった。



「フルーレティはそこの小人族と戦え」


「かしこまりました」



 フルーレティと呼ばれた執事風の男が、スレイドさんを見て舌なめずりをした。



「メフィストフェレス。お前はあのわらべと戯れてやれ」


「童……? ん、ああ海王のことですか。了解しました。ボクに任せてください」



 メフィストフェレスと呼ばれた悪魔は、海王と呼ばれた小さな女の子を見ながら、手をポンとして言った。


 海王……海王。

 これも、兄貴から名前だけは聞いたことがある。


 確か、ムルって名前だった気がするが……。



「そして……フム、そうだな。おい、フラウロス。起きろ!」



 そう言いながらルシファーは、後ろの方で倒れていたフラウロスという悪魔を無理矢理起こした。

 その時、フラウロスの身体が光に包まれていたので、恐らくあれは回復魔法か何かだろう、と俺は推察した。



 でなければ、あんなに勢いよく飛び上がるなんて無理だろうからな。



「うぉぉおっ!? お、俺は一体何を!?」


「フラウロス。お前はあそこの竜騎士を倒せ」


「へっ? 竜騎士……? えー……っと、あ、ぁぁ! なるほど! 了解しました、ルシファー様!」



 一瞬にして状況を理解したと思われるフラウロスが、すぐさまルシファーと竜騎士と呼ばれた男を見て、一礼した。



「よし。そして最後だ。ルシファルナよ、お前はあそこの暗殺者の娘と遊んでこい」


「暗殺者……ル……イン……様……?」


「ああ、それだ。それを倒してこい」


「か……しこまり……ま……した」



 壊れかけた機械のように、ルシファルナさんはルシファーの言葉に肯定の意を示した。



「さぁ、ベルゼブブよ。貴様は我とだ」


「ハッ、うまいこと対戦カードを組みやがって」


「でも、良いだろう? この方が分かりやすくて」


「ああ、こちらとしてもありがたい限りだ」


「フハハ……感謝される筋合いなどない。このあと、貴様ら全員、我ら堕天軍の手によって殺される運命なのだからな!」



 両手を広げて、そう、煽りにも取れる言葉を言い放った。




「―――さあ、それでは再び始めようか。混沌とした、新たな聖戦をッ!!!」


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