クロエの書(ライカの記録)
紹介ページは第一章のネタバレを含みます。
第一章をお読みになってから閲覧する事を推奨します。
――ライカの記録。
彼らがこの世界を見て回り、知り得た情報を後世に残す為ここに記します。まだ彼らの物語を知らない方は見て来る事をお薦めします。
いいのですね? それではお読みになって下さい。
・ライカ
この世界の名前。星の元に成る光と色の世界。呼ばれ始めた時期は誰も知らない。いつしか世界に浸透する様になる。
・ジャンパール
彼らが行動している島の名前。彼はまだ全体を把握していない様だがいずれ分かるだろう。
・季節
咲月、現代でいう四月頃に当たる桜が咲く時期の事。
植月、五月頃の田植えの時期を差す。
降月、六月頃の梅雨時期を差す、
早暑月、七月頃の雨期が徐々に過ぎる時期。
酷月、八月頃の暑さがピークを増し、体力的に耐える時期に当たる。
終酷月、九月頃で徐々に暑さが抜け始め終わりに近付いてくる時期。
快月、暑さが抜け、快適な時期になってくる十月頃。
肥月、過ごし易く食欲が増してくる十一月頃。
憂月、徐々に寒さが訪れる十二月頃。
寒月、雪が降りしきり寒さに耐える一月時期。
芽月、植物が芽付き、寒月が終わりに近付く二月頃。
焦月、短い芽月を経て、咲月を待ち焦がれる三月頃。
・ユーク
この世界の通貨で、硬貨はいくつかの合金と形状によって価値を分けられている。
最も小さい一〇ユーク青銅貨。サイズとしては直径一センチ程、現代で言う一〇円玉と相違ない。表面には分かり易く数字で「10」と彫られている。両面に同様の刻印を施し、その他は何もない非常に分かり易いものである。
その次の価値としては、サイズは一〇ユーク硬貨と同じだが、素材に白銅を使用している五〇ユーク硬貨。中央には直径三ミリ程の穴があけられている。一〇ユーク硬貨同様両面には価値を表す「50」の刻印。
一〇〇ユーク硬貨も同様に白銅を使用している。しかし中央には穴があけられておらず、五〇ユーク硬貨との差別化がされている。
五〇〇ユーク硬貨には黄銅を使用しており、サイズは他の硬貨の倍である。穴などはあけられておらず、大きさを変える事で差別化していた。
我々が現在使用している硬貨とほぼ相違は無いが、一や五という価値の硬貨はこの世界には存在しない。
紙幣は一〇〇〇、五〇〇〇、一〇〇〇〇ユーク紙幣が存在しているが、細かな材質や製造過程等が不明である。またどこで製造されているのか等も現時点では誰も分かっていない。
しかし、流通決済での共通認識として幅広く取り扱われ、疑問に思う人々は殆どいない。
・三原神
赤、緑、青の色素を持つライカの祖ともいえる存在。
・虹の七賢人
三原神により選ばれた七人の賢人。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫から成り、後にそれぞれが王と名乗る。
・色暦
三原神がライカに生まれた年から呼ばれている年号。既に二〇〇〇年以上経っている。
・色素
ライカに存在するあらゆる生物の源となるもの。虹の七賢人により名付けられ生命の根源とされる。殆どの生命は色素を内に秘めているものの、後述する力として扱える者は限られている。
・色力
色素を元に超常的な能力を発揮する。
・色操士(色操)
色力を扱う者の総称。三原神によって虹の七賢人に授けられ、後に世に広まる。大凡二種類の色操士が存在する。
一方は身体的能力自体は高くないが、代わりに色力を最大限に活かし能力として扱う者。
大半が杖や道具・装飾品など、補助具となる物を媒体とし色力を増大させている。
また、集中力を高める為に外気の影響や、小さな異物が生身に触れない様露出は控えている。
色力で発動させた能力自体を主とした戦闘が多い。
火を操り飛ばす、補助や癒しを目的とした能力等、遠距離や後方支援を得意とする。
一方は己の身体的能力と色力を合わせる事によって、諸々の行動に影響を与える。
使用している武具へ能力を転換し、殺傷能力を高める事により戦闘を優位に運ぶ傾向がある。
武具と色力をバランス良く扱い、目まぐるしく変わる戦闘での機転を効かせた色力の扱いが必要になってくる。
戦闘スタイルは遠近様々であり、火の能力を剣へと宿し熱剣として扱う等、用途は多岐に渡る。
・ 虹の聖石
三原神によって虹の七賢人に授けられた石。拳大の赤、緑、青の計三つ。三原神の力を秘めた石は、常に傍に置いておかなければならない。分かたれた時、その石に応じた災厄が世界を揺るがすだろう。
絶大な力を持つこの石を巡る争いが各色勢間で絶えない。
・鍵の石板
虹の聖石同様、各色勢が競って探している物だが、未だ謎に包まれている。
・色星
未だ謎が多く各色勢の主とも言える存在であるが、表立った行動は見受けられない。自身の色素に基づいた色星を絶対的な存在として崇めている。言い伝えでは自身の色星に背く事は、素を失い死に直結するとされている。
・色勢
数多の色がそれぞれの思想の元に寄り合いライカを生きている。自身の色以外の者を総じて異色者と呼び、酷い場合では異色狩りと呼ばれる迫害を受ける。
例に漏れ、異色同士で寄り合う集落もあるらしいが。
・混色派生
互いの色力が混ざり合い出来た新たな色力を互いに受け入れる。それによって互いを同種と認めるもの。必ずしもできる訳ではなく、勿論相性というものがある。
混色派生した者同士は、互いの色力から派生した力を得る。
・色征
色操士の大凡二分される内、色力のみに特化し絶大な色力を有する一部の呼称。その力は一国の戦力を優に超えると言われている。世界に指折り数える程度しか存在しない高位な色操士。
・色巧
色操士の大凡二分される内、色力と武具を巧みに操り強者として君臨する一部の呼称。色征同様、一国を揺るがすレベルの戦闘能力を誇る。色巧と分かった上で相対する事は自殺行為に近い。
・色獣
一部の色操士を主として付き従っている色力を有した存在。色操士自身の能力もさることながら、色獣自体の能力も群を抜いている。元来存在自体が珍しく目撃する事すら困難。主従関係の無い、所謂野生の色獣も存在するとされているが定かではない。
著 クロエ・サヤカ




