温もり
【主要登場人物】
リン・フォワード
(主人公、男、白髪、825歳)
フィロ・ネリウス
(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル
(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー
(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ
(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)
ロック・ロック
(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)
【サブ登場人物】
ボイル(Riバース、1位)
イズミ(Riバース、3位)
ドム(Riバース、5位)
覆面女(Riバース、29位)
昇降機から降りた僕達は早歩きで施設を抜け、外へと出た。
追っては来ていないが、まだ安心はできない。
皆の具合を診てもらう必要がある。
Riバースとの癒着を気にする余裕はない。
「大丈夫ですよリン、意外と僕ら打ち身が主ですから」
「オウルそれは本当?」
「ええ、きっとドムさんが手加減をしてくれたんだと思います。まだ救いはあります」
「そうだぜ、血を流したのは俺くらいだ。あー腰いてぇ」
「ジェットがまもってくれたもんね」
「カレンは大丈夫なの?」
「私も平気よ、精神安定針が効いたわ。あとで皆にも刺してあげる」
それならば安心だ。
ジェットは、まぁ大丈夫だろう。
プロだし、大の大人だし。
「万が一ということもあるから、一応皆で病院に行こうか」
フィロはロックの肩から降ろされ、ジェットは重い腰を上げた。
カレンは唯一人、僕の腕から離れなかった。
「役得でしょ」
「いやいや大丈夫なら降りてよ」
「つぎはわたしぃ〜、代わってよ〜カレン」
「モテモテっすね旦那!」
「女性はああいう抱き方がいいんですね」
「俺は認めねぇからなリン!」
「フィロもダメだってばぁ、あぁ!」
カレンはフィロを躱して立ち上がる。
フィロにダイブされた僕は、そのまま倒れた。
「いてて」
「ありがとうリン支えてくれて。貴方は熱くなんてないわ。温かいのよ」
「あ、ありがとう。こちらこそ…あ、そういえば手は大丈夫!?」
ふと思い出した。
気が動転していた時に、カレンは僕に触れ火傷したはずだ。
「これも針で中和したから大事には至ってないわ。痕が残るかもしれないけれど、それは名誉の傷ね。だから大丈夫」
「そっか…」
そうだとしても、僕は自分を許せない。
ボイルの、敵の術中にハマったのは自分のせいだ。
心を揺さぶられた。
その心は今も安定はしていない。
しかし、敵の手をとる気はない。
Riバースに入る気はない。
仲間を捨てる気はない。
彼女について確かめる必要はあるが、それは僕が直接ボイルの胸ぐらを掴んで聞けばいい。
聞けばいいのだが、敵のアジトに行ったとしても今のままでは、また返り討ちにあうだけだ。
僕だけ行くという選択肢はない。
場所はロックしか知らないのだから。
一人で行ったとしても、あとから皆がついてくるのは目に見えている。
それならば、始めから一緒に行動すればいいのだが、どうするか、だ。
「オレっちの提案発案相談聞いてくれるっすか?皆様方?」
「何かいい案あるの?」
「今のままじゃあ、瞬殺されるっしょ。だからここは定番常套王道で行きましょ」
「つまり、何だっていうんだ?」
「強くなりましょ!強化しましょ!強引にいきましょ!」
「どうすれば強くなれるのかしら?」
「皆様方を招待しまっす!技師の街へ、さぁさぁさぁいらっしゃいませ」
ロックは何時ぞやの司会者の如く、手を横に礼をした。




