心理戦
【主要登場人物】
リン・フォワード
(主人公、男、白髪、825歳)
フィロ・ネリウス
(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル
(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー
(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ
(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)
ロック・ロック
(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)
【サブ登場人物】
ボイル(Riバース、?位)
イズミ(Riバース、3位)
ドム(Riバース、5位)
覆面女(Riバース、29位)
僕とイズミの戦いは拮抗していた。
普通に考えて氷は熱に弱い。
イズミが生成した氷はすぐに破壊しているのだが、氷を武器として戦う相手に会ったことがないため苦戦を強いられている。
イズミ本人の剣技も凄まじく、氷を攻防一体に隙なく使っている。
熱量を上げれば倒せるのはクレイの時と同様だが、戦場もまた同じ。
仲間が近くにいるのに、むやみに力を上げることはできない。
なんとかして切り離したいのは山々だが、仲間達の戦闘も気になる。
結局、踏み切れない、手合わせ程度の膠着状態が続いてしまう。
「小官の動きについてこれるとは、さすが」
「どうも。君、その手足、本物じゃないでしょ?」
スラッとした体つきの割には、踏み込んだ際の重量感が普通の人のそれとは違う。
Riバースの面々は、手足を改造している者が多いようだ。
「その通り。我々の組織の戦闘員で生身の人間は、そういない」
足払いを予測した僕は軽くジャンプして後ろに下がった。
追撃で放たれた氷の杭は、もちろんよけている。
「これも躱すか。無限の力ならば当たっても問題ないだろう」
「ワザと当たるなんて、するわけないでしょ」
「お仲間に、再生するところを見られたくない、とか…か?」
杭は連投される。
「まさか、そん、な、こと、ない、よ」
全てよける。
「心理戦をするつもり?僕はもう大丈夫なんだよ。君を倒さないといけないからね」
さっきの心労は回復している。
これ以上、仲間に迷惑はかけられない。
「しかし、良いのか?あれを見ろ、もうすぐ終わりそうだぞ」
後ろを振り向き、気をそらす、常套手段。
白い一閃は僕の胴体を切った。
「くっ、そ」
「一撃目」
敵の狙い通りになってしまった。
流れは良くない方向にいっている、そんな気がする。
「おっと、今度は本当に終わりそうだな」
前を警戒しながら、後ろを感じとる。
さっきの違和感は的中してしまっていた。




