旧友
【主要登場人物】
リン・フォワード
(主人公、男、白髪、?歳)
フィロ・ネリウス
(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル
(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー
(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ
(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)
ロック・ロック
(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)
【サブ登場人物】
ボイル
黒服女
ドム
覆面女
僕は呆然としていた。
時間が停止した、そんな感覚に陥っていた。
思考が追いつかず、痙攣を起こしていた。
正気に戻そうと、カレンが触れたことにより、僕は目が覚めたが、カレンは軽い火傷を負ってしまった。
熱の制御ができていなかったのだ。
「大丈夫、これくらい大したことないわ」
「あ…ごめん…」
僕の周りを皆が囲む。
「あんた、なにもんだ?」
「雰囲気からして悪の親玉ですかね」
「リンはわたさないからね!」
「いいチームだ。昔も今も、お前の人を惹きつける良さは変わっていないようでなによりだよ。まぁ、全て観ていたがな」
上空を見上げると、かなり小さな自動駆動が飛んでいた。
「ロックが言ってたやつですか。本当にあったんですね」
「てか、あの野郎いねぇじゃねーか」
見渡すと、確かにロックはいなかった。
「所詮は臆病者ということだ」
黒服の女性が口を開いた。
「あれはあれでちゃんと働いてくれた。そこまで言うことはないぞ、イズミ」
「はっ!申し訳ございません、ボイル様。小官のような者が口を開いてしまって…逃げ出すような愚かな者達もおりますゆえ、そもそも下々の教育が出来ておりませんでした。罰はこの小官がお受けいたします」
「不要だ。その敬礼も、今はアジトの中にいるわけではない」
「はっ!失礼致しました!」
イズミという女性は少し下がった。
しかし、ドムさんの後ろには下がらない。
「話が逸れてしまったな。質問には答えないといかないな。お前たちのいうとおり、俺が、再誕の芽『Riバース』を組織している。どうぞ、よろしく」
開いた口は塞がらない。
想像以上のことが立て続けに起こっている。
「さっき会話していた者が、3位のイズミ、そして5位のドム、29位の…名はなんだっか?」
「私のことはどうでもいいだろ。そういう契約だ」
「おい!ボイル様に失礼だぞ貴様!今ここで殺されたいのか!」
「殺されたくはない、が、そういう契約だ。そうだろう?」
「ああ、そうだったな。イズミ、下がれ」
「う…かしこまりました」
「さて、また話がそれてしまったな。申し訳ない。組織力の低迷を疑われても仕方がないかもしれんな。あとは……そうだな、リンとの出会いについて話すべきか?」
「やめろ!ボイル!それ以上は!!」
これ以上はもういい。
今は、帰りたい。
宿で休みたい。
心を落ち着かせ、頭を整理したい。
「リンとは、800年前からの付き合いでな。良きライバルだった」
「あーー!!聞きたくない!!やめてくれ!!」
「とある事故が起きてしまってな、多くの人が死んでしまった。死は世界に蔓延した。俺も腕だけになってしまったんだが、当時の生き残った研究者によって復活して、今に至るということだ。リンと同じ再生力がなければ、ここまで戻ることはなかった。奇跡だよ。もちろん、根源であるリンの方が再生力は上回るし、熱操作なんてのもできないがな」
気持ち悪い。
酔ったわけでもないのに、吐きそうだ。
「それで、それを言うために親玉であるあんたが来たのかよ」
「いや違うぞ、ジェット…だったか。昔話ではなくこれからの話をしにきたんだ、が、その前にお前たちは邪魔だな、イズミ」
「はっ!」
「イズミを補佐とし、ドムがメインとして暴れ、全員を屠れ」
「承知いたしました!」
ボイルは何を言っているのか意味が分からなかった。
「資料や記録じゃない。この眼でお前の力を見たいんだ。さぁ、世界の可能性を、この俺に見せてくれ」
ドムさんと戦う?
そんなこと、できるのだろうか。




