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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第六章 紡がれる世界〜復讐の芽〜

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旧友

【主要登場人物】

リン・フォワード

(主人公、男、白髪、?歳)

フィロ・ネリウス

(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル

(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー

(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ

(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック

(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)


【サブ登場人物】

ボイル

黒服女

ドム

覆面女


僕は呆然としていた。

時間が停止した、そんな感覚に陥っていた。

思考が追いつかず、痙攣を起こしていた。

正気に戻そうと、カレンが触れたことにより、僕は目が覚めたが、カレンは軽い火傷を負ってしまった。

熱の制御ができていなかったのだ。


「大丈夫、これくらい大したことないわ」

「あ…ごめん…」


僕の周りを皆が囲む。


「あんた、なにもんだ?」

「雰囲気からして悪の親玉ですかね」

「リンはわたさないからね!」


「いいチームだ。昔も今も、お前の人を惹きつける良さは変わっていないようでなによりだよ。まぁ、()()()()()()()()



上空を見上げると、かなり小さな自動駆動(オートマシン)が飛んでいた。


「ロックが言ってたやつですか。本当にあったんですね」

「てか、あの野郎いねぇじゃねーか」


見渡すと、確かにロックはいなかった。



「所詮は臆病者ということだ」


黒服の女性が口を開いた。


「あれはあれでちゃんと働いてくれた。そこまで言うことはないぞ、イズミ」

「はっ!申し訳ございません、ボイル様。小官のような者が口を開いてしまって…逃げ出すような愚かな者達もおりますゆえ、そもそも下々の教育が出来ておりませんでした。罰はこの小官がお受けいたします」

「不要だ。その敬礼も、今はアジトの中にいるわけではない」

「はっ!失礼致しました!」



イズミという女性は少し下がった。

しかし、ドムさんの後ろには下がらない。



「話が逸れてしまったな。質問には答えないといかないな。お前たちのいうとおり、俺が、再誕の芽『Riバース』を組織している。どうぞ、よろしく」



開いた口は塞がらない。

想像以上のことが立て続けに起こっている。



「さっき会話していた者が、3位のイズミ、そして5位のドム、29位の…名はなんだっか?」


「私のことはどうでもいいだろ。そういう契約だ」


「おい!ボイル様に失礼だぞ貴様!今ここで殺されたいのか!」


「殺されたくはない、が、そういう契約だ。そうだろう?」


「ああ、そうだったな。イズミ、下がれ」


「う…かしこまりました」



「さて、また話がそれてしまったな。申し訳ない。組織力の低迷を疑われても仕方がないかもしれんな。あとは……そうだな、リンとの出会いについて話すべきか?」


「やめろ!ボイル!それ以上は!!」



これ以上はもういい。

今は、帰りたい。

宿で休みたい。

心を落ち着かせ、頭を整理したい。



「リンとは、800年前からの付き合いでな。良きライバルだった」


「あーー!!聞きたくない!!やめてくれ!!」


「とある事故が起きてしまってな、多くの人が死んでしまった。死は世界に蔓延した。俺も腕だけになってしまったんだが、当時の生き残った研究者によって復活して、今に至るということだ。リンと同じ再生力がなければ、ここまで戻ることはなかった。奇跡だよ。もちろん、根源であるリンの方が再生力は上回るし、熱操作なんてのもできないがな」



気持ち悪い。

酔ったわけでもないのに、吐きそうだ。


「それで、それを言うために親玉であるあんたが来たのかよ」


「いや違うぞ、ジェット…だったか。昔話ではなくこれからの話をしにきたんだ、が、その前にお前たちは邪魔だな、イズミ」


「はっ!」


「イズミを補佐とし、ドムがメインとして暴れ、全員を屠れ」


「承知いたしました!」



ボイルは何を言っているのか意味が分からなかった。



「資料や記録じゃない。この眼でお前の力を見たいんだ。さぁ、世界の可能性を、この俺に見せてくれ」




ドムさんと戦う?

そんなこと、できるのだろうか。

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