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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第六章 紡がれる世界〜復讐の芽〜

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無資格

【主要登場人物】

リン・フォワード

(主人公、男、白髪、?歳)

フィロ・ネリウス

(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル

(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー

(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ

(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック

(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)

科学都市(The・シエン)に着いたのは陰都(The・コスピラ)を出て、4日後。

道中に大きな問題はなく、車中泊もしながらの共同生活を経て、現在は都市の入口に来ている。

高級車は目立つ。

検問所では案の定、元所有者の情報や関係性を調べられた。

レイス都市長の威光もあってか、拘束時間も少なく、入都する際に必要な銭はなかった。


都市内の雰囲気は悪くはないが観光的ではない。

商業的でもない。

研究や医療の都という感じだ。

数十年前までは街だったらしく、規模が昇格したのは最近。

都市という部類では、まだ子供。


車を停めた僕達は、3手に別れて調査を開始した。

カレンとオウルは、手術をした病院の情報。

ジェットとフィロは、ドムさん本人の情報。

僕とロックは、Riバース関連の情報。

夕方には車に戻る、そういう約束。


最初に戻ってきたのは僕達のグループ。

是と言って成果はなかった。

情報は一般には出回っていない。

当たり前ではあるが、今は少しでも情報がほしいところだ。


「もっと中に入らないとダメかもね」

「オレっちの予測予想予知だと、関係性高々と思うんすけどねぇ」

「敵は巧妙に隠している、そういうことだよね」

「うぃぇす!」


中枢に入るならば、オウルのハッキング、もしくはカレンにレイス都市長の名前を出してもらうことになる為、待つ必要がある。


僕達が車の中で話をしていると、助手席側の扉が開く。

そこは僕が座っているというのに、案の定、僕は転げ落ちた。


「ちょっとフィロ、何するの!」

「そこは私のとくとうせきー!」

「まぁ、シートベルトをしていない奴が悪いわな」


締め出しをくらった。

寒空ではないので、問題はないが、中に入れてもらいたい。

高級車は目立ちすぎる。

周りの視線は痛くて恥ずかしい。


「俺の横でいいなら空いてるぜ」

「いいから、さっさと横にズレてよね。で、情報はあったの?」

「ああ、だがあいつらが戻ってきてからでいいだろ。何回も話すような内容じゃねぇ」


ジェットがそう思うほどの内容ならば仕方ない。

カレン達を待ってから、という提案を飲み込むことにした。




カレン達は予定通りの時間に戻ってきた。

情報が沢山あったということに違いない。

漂う雰囲気は重い。


「さぁさぁさぁ来ましたぜ!本題でっせ!」


逆に僕達はこの1時間超、たわいない話で盛り上がっていた。

そろそろ真面目な話に切り替えるべきで、丁度よい時間帯だ。


「ごめんなさい遅くなったわ、待ってたでしょう?」


時間は過ぎてはいない。

僕達の表情から汲み取った、カレンの優しさ。

相手を取り込む、カレンの話術の賜だ。


「大丈夫だよ、このくらい問題ない。むしろ、カレン達を働かせすぎた気がするよ」

「そうですよ。グループ分け的に絶対忙しいだろうなって、最初から思いましたよ。自動駆動(オートマシン)が全部記憶してくれるから良かったですけど、訪問する所多すぎて大変でしたよ」


オウルもかなり疲れている様子だ。

話を聞き終わったら、すぐに休んでもらおうと思う。

宿屋はチェックイン済みだから、もう少しの我慢だ。


「それで、どうだった?」

「どこから話すべきかしら?」

「結論でいいよ」

「そう、なら話すけど病院側は黒ね」


やはりか。

ドムさんは騙されたのか。


「手術をした人は、亡くなってるわ。それはジェット達も知ってるでしょう」

「ああ、ドムさんはここでも暴れたそうだ。その時はすでに豹変していたらしいぜ。手術をした医者だけでなく、その場に居合わせた者数人もな。現場はかなりやばかったらしい。病院も都市内の別の場所に移転したらしいな」

「ええ、その病院を訪ねてみたんだけど、殆どの人が事件のことを話してくれなくてね、時間がかかってしまったわ」

「アイちゃんの手術をした医者は医師免許を持っていなかったらしいですよ」

「え?それホント?」


無免許の医師に騙され暴れたドムさんによる、医者の末路については因果応報で理解はできる。

しかし、免許の有り無しをドムさんが気付かないだろうか。

あんなに愛していた娘さんの命を、任せる相手のことを調べないのだろうか。


「その人、最初は免許持っていたそうよ。でも資格は取り消された。病院側も剥奪した時点で解雇したつもりだったみたいだけど、施設の一部を勝手に使ってアイちゃんを手術したそうよ」

「なんで免許剥奪になったんだ?他にも手術失敗してんのか?」

「違うよジェット。癒着だってさ。とある組織との癒着が理由らしいよ」

「つまり…」

「そうね」


病院側は黒。

癒着は1人だけなら良いが、闇は深い、かもしれない。

再誕の芽『Riバース』という組織は、この都市に根を張っていることで間違いない。

さらなる調査は必須ということ。


尻尾を掴みたいのは山々だが、今日は疲れを癒すことに専念。

明日からの入念な調査に期待、だ。


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