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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第六章 紡がれる世界〜復讐の芽〜

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無免許

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪、?歳)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック(?、男、緑髪、21歳)

情報整理をしていくなかで、ドムさんが指名手配になっていることを知った。

あれだけのことをして、どこに潜んでいるかも分からないのだ。

警戒態勢になるのも無理はない。


手配情報はこの都市と近くの街や都市にしか伝わっていない。

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都市や街の独自のネットワークはあっても、外部にはないことが多い。

荒野など街などに属さない地域で、オウルが持つようなパソコンが使えるのは高性能だからだ。

だがそれでも仙都(The・ハミット)には情報を伝えることはできないため、時間はかかるがレイス都市長からギリコ都市長へ、一報を入れる、ということになった。

 


科学都市(The・シエン)まではかなりの距離があるから困ってたけど、これは大助かりだね」

「さすがは都市長ですね。羨ましいかぎりです」

「かっこいい!」

「キタキタキター!」

「これは貰いもんでいーんだよなカレン!イジってもいーんだよな!」

「ええ、レイス都市長にはちゃんとお礼を言ってね」


ドムさんの娘、アイちゃんが手術を受けたという都市は西にある科学都市(The・シエン)

調査でそこに行くことになったのだが、普通に歩いてもかなりの距離があることが判明。

どうしようかと考えていたときに、手を差し伸べてくれたのはレイス都市長。

あの御方が用意してくれたのは、秘蔵の高級車であり、10人乗りの大型車だった。


車なら、5日もあれば到着できるだろう。

歩き疲れることもない、快適な旅だ。


「なまえつけよーよ」

「閃光の龍なんてどうだ?」

「ネーミングセンス無さすぎですよ」

「快適無敵公的ブンブン丸でどうっすか?」

「無敵ではないと思うよ」

「皆、ほどほどにね。で、誰が運転するのかしら?」


全員、顔を見合わせる。

視点はジェットに向いた。


「俺は無理だぞ。大型車の免許なんてもってねー」

「さっきイジろうとしてたのにですか?」

「見た目に決まってるだろうが」

「私はむりだよ」

「免許とれる年齢じゃないしね」

「私は免許あるけど実際の運転はしたことがないわ」

「僕もレースとかゲームでしかないですね」

「オウル、君も年齢的に無理でしょ」

「オレっちがいけるっすよ」


仰天した様子でロックを見る。

車の中での視点移動は動きにくくて難しい。


「ほんとっすよー!技師の街(ジニール)出身者が車を動かせないわけないでしょーが。オレっちに任せんさい!」


「ホントに?本当に大丈夫?免許は?」


「ないさぁ!でも大丈夫さぁ!さぁさぁさぁ!出発するぜぇ!野郎ども!シートベルトは締めましたかぁ!?」


無免許運転。

公道でないため、捕まることはない。

ただ車の出どころを調べられたとき、レイス都市長にはなんていうべきか。

いや、考えることはやめよう。

いまは、安全に着くことを祈るだけ。



自信満々のロックは快調に飛ばす。


車内には歌声。


天気は快晴。






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