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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第六章 紡がれる世界〜復讐の芽〜

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不穏

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪、?歳)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック(?、男、緑髪、21歳)

試練の街(ディアル)を出てから、ひと月が経った。

僕達は陰都(The・コスピラ)に入都したばかりで、位置的には試練の街(ディアル)から南下してきたかたち。

途中、祭典の街(カーン)湿気の街(ダンプ)を経由。

但し、滞在は数日にして、予定通りの日数で戻ってきた。


カレンは、失踪に関する情報提供をしてもらうため、レイス都市長の下に、一人訪れている。

その間僕達は、1日限りという名目で、店を開けた。

よろず屋『ロリ・オウジ』の復活である。

噂を聞いた元常連客が足を運んでくれたおかげで、財政難は切り抜けた。

祭典の街(カーン)で消えたお金は戻ってきた。

10億PK持っていた状態で街に入っていたら、どれだけ失っていたか考えたくはない。


店の隣りにある古家も健在で、中は定期的に掃除がされている様子だった。

いつ帰ってきてもいいように取り図ってくれていたらしい。

ただ戻るのが早かったせいか、掃除用具などは置きっぱになっている。



「皆いいかしら?」


夜遅くに戻ってきたカレンは全員を集める。


「遅かったじゃねーかよ」

「悪いわね。不透明な情報が多すぎて精査に時間がかかったわ」

「何か分かりましたか?」

「結論からいえば、ドムさんはいないわ。そもそもの話、赤牛亭(レッド・カーティ)はなくなっているのよ」

「え!?」


陰都(The・コスピラ)の手前に位置する赤牛亭(レッド・カーティ)がなくなっているとはどういうことなのだろうか。

ドムさんが経営破綻をするとは思えないし、あの一帯敷地はドムさんの持ち家だったはず。

従業員用の宿舎もあったのだ。

現地に赴いて、従業員から話を聞く必要がある。


「無理ね」

「なんでさ」

「誰もいないのよ」

「は!?」

「明日、自分達の眼で確認しましょ。私も聞いた話でしかないから」

「アイちゃん、だいじょうぶといいけど…」


移転をした、というならば理解できる。

しかし、実家である上に、都市の手前という好立地を手放すかというと疑問が残る。

カレンの言い方も歯切りが悪く、不安は拭えない。



仕事疲れもあって早めに寝ることにしたが、()()()()()()寝付けなかった。



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