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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第五章 這い寄る闇

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おとこの復活②

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)



【サブ登場人物】

キャロル・グレンズビー(試練の街長)

ザック(仙都、ギリコのボディガード)

3人組

コザ(元Riバース、97位)

シシオウ(獣人チーム)

ロック・ロック(Riバース、15位)

クロック・ロック(Riバース、15位)

ナツメ(Riバース、44位)

クレイ(Riバース、9位)

「お前は…」

「ロック!」

「そうそうそう、オレっちの名はロックロック。いやーしかし痛い痛い痛いでぇすねえ!」


熱い男の次は、面倒くさい男。

瞼を少し腫らしたロックが現れた。


「まだやろうってのか?てか何で左腕治ってるんだよ」

「ゴーグルもありますし、どうやったんですか?」

「オレっちはこうみえて、技師の街(ジニール)一番の技師ローグの一番弟子!ガラクタ木材鉄筋なんでもござれで復活は可能でっしょ」


強いだけでなく、才能もある彼が、なぜまた姿を現したのか。

疑問はあるが、敵意はない様子。


「さっき、話に混ざるって言ってたけど、貴方もついてくるつもりかしら?」

「俺は反対だぞリン。10億消えた上に、時間のかかりそうな依頼を受けて、爆弾かもしれない奴と旅はできねぇ」

「僕も反対ですね。リスク云々よりもまだ感情が受け入れられないです」

「私も反対ね。Riバースを抜けたかどうかなんて私達には分かりっこないもの」

「わたしは、んー、リンにまかせる!」


多数決では圧倒的に受け入れ不可。

こればかりはどうしようもないが、そもそも僕のしたい話ができていない。


「んーと、僕はどちらでもいいんだけど、その前に皆に伝えたいことがあるんだけど、いいかな?」


皆はじっと僕を見つめてくる。



「実は、皆との旅を終わりにしたいんだ。今日、ここで。これからは僕だけで進みたい」


沈黙が流れる。


()()()()()()


なぜか誰も嫌とは言わなかった。

それだけ真剣な眼をしていたのだろうか。

自分では分からない。



「本当だよ。この体質は疫病神だ。今回は死人は出なかったけど、今後はそうはいかない、かもしれない。いや、きっとそうなる。再誕の芽『Riバース』は僕を狙ってくる。今回は単なる接触だった。次はどうなるか分からない。それに、一人旅を始める時から、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それを止めることは僕の使命だ。力を人殺しの道具にしたくはないんだ。僕のせいで死んでほしくないんだ。僕は救いたいんだ。それしか僕にはできないんだよ。だから一人にさせてくれ、頼むよ」



只々、頭を下げた。

皆を脅威に合わせないために、僕という脅威は遠ざける必要性がある。


しかし首を縦に振る者はおらず、何故か全員僕の傍まで寄ってきた。



「バカじゃねーのかリン。俺の使命はお前を護ることだぞ。一人旅なんてさせるかよ」


「僕はこの技術をもっと多くの人に役立てたいんです。ですが、まだまだ勉強不足なので、僕を救ってくれた、お人好しさんを助けてあげたいんですよ」


「私、昔ね、リンに助けられたのよ。5歳のとき。貴方は覚えてないかもだけど、今の私があるのは貴方のおかげ。私はね、私の憧れる人になりたいのよ」


「わたしもね、すくってもらったんだ。すごくうれしかった。その人となら、どこにでもいける、いきたいておもったの。だからこれからもいっしょにいたい」



涙が溢れてくる。

止めようもない大粒の涙。


なんで、こんなにも優しいのだろうか。

ヒトは温かいのだろうか。


「上手くいかないなぁ」


「実は旦那オレっちも…」

「いやお前はねーだろ」

「いやいやいやありますよ~いっぱいネタもってやすってねー」

「あやしい」

「いやいやいやホントホントホント勘弁してくだせぇ。組織連中に狙われちゃあ、今のオレっちは勝てねーすよ。よわよわよわだよ」

「捕虜扱いなら良いと思いますよ」

「そうだな」

「それなら賛成」

「いやいやいや人権はないんですかーー!!」


「はは」






この旅路は、まだまだ終わらないらしい。


結局僕達は、5人と捕虜1人で旅を続けることになった。


目的地は赤牛亭。


道のりは長く、いくつかの街を経由する。


今は無事を祈ることしかできないが、きっとまた会えるはずだ。


世界はそこまで残酷ではないと思ったばかりなのだから。

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