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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第五章 這い寄る闇

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合流

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)



【サブ登場人物】

キャロル・グレンズビー(試練の街長)

ザック(仙都、ギリコのボディガード)

3人組

コザ(元Riバース、97位)

シシオウ(獣人チーム)

ロック・ロック(Riバース、15位)

クロック・ロック(Riバース、15位)

ナツメ(Riバース、44位)

クレイ(Riバース、9位)

クレイが起き上がることはなかったが死んではいない。

彼の熱は一般的レベルだが、それが感じ取れるのが証拠。


周囲を見渡すとコザ達も生きていた。

全弾燃やし尽くしたことで流れ弾もなく、意識もある様子。

縄をほどくと3人組と何処かへ行ってしまった。

試練中に一緒にいた奥方は無事なのだろうかと少し心配になった。


ザックも問題はない。

絶賛気絶中ではあるが致命傷はない様子。

僕は自身の治癒はできるが他人のケガは治せない。今は有り難いかぎりだ。


ザックを肩で担ぎ、やや引きずるような形で歩いていると、向こうからフィロとカレンがやってくる。

その後ろからはジェットとオウルもだ。

皆無事で嬉しい。


会場だった場所まで戻ってくると、多くの人達が集まっていた。

中心には大会の主催者であるキャロル様と数人の護衛兵。

その脇には担架で運ばれるシシオウさんがいた。


「貴殿らも無事だったか」

「はい、おがげ様で」


「もしかして爆発による傷ですか?」

「そうではない」

「シシオウ殿は余を庇ってくれたのじゃ。やはり余の夫となるは貴方様をおいて他にありはせん。余とともに未来を築いては下さらぬか?」

「キャロル様、お話は有り難いが我とて修行の身。武の境地はまだまだ先。この話はまた我が戻ってきた時に願いたい」

「おお勿論じゃ、余はこの地を再建して待っておるぞ」


途中で恋バナに遮られてしまったが、そこは大人。

ちゃんと話を戻してくれる。


「貴殿らも件の構成員と対峙していたのだろう?」


僕達は相槌を打った。


「我もだ。それも数人。まぁ強者はおらぬゆえ大したことはなかったが、人を守りながらの戦いは初めてゆえ苦戦してな、この体たらくだ。まだまだ修行が足りんということよ」

「余は感動しておる。愛じゃ、愛が勝ったのじゃ」

「…それはさておき、貴殿らも一戦交えていたのだろう?奴等は何者か知っているか?」

「…いえ…知りません」

「左様か…なればよし、この話は終わりとする」


「お身体気をつけてくださいね」

「貴殿らもな」


仲間の獣人メンバーも一緒になってシシオウさんを運んでいく。

キャロル様はそれを見えなくなるまで眺め終わると、僕達の方を振り返った。


「お主らにも感謝せんといかんな」


街長は深々と頭を下げる。

異例なことで周りもざわめきはじめる。


「それと敬意と賞賛もじゃ、大会の表彰式も出来ずじまいじゃったからの」


護衛の兵士達も同じように礼をする。


「優勝金じゃが…」

「あっ!それについては要りません!」

「はっ?」


皆が一斉に僕を見る。

意外にもカレンだけが笑っていた。


「10億だぞ!おい、リン!頭おかしくなったんじゃねーか?」


ジェットは僕を激しく揺さぶる。


「いやだってほら、街の再建費用に必要でしょ?僕達が持ってたってしょうがないよ。預けることもできないんだしさ」


お金を生身で持つのは危険だ。

盗賊に襲ってくださいと言っているようなものだ。


「はぁ!?だからって10億だぞ!遊んで暮らせるんだぞ!」

「僕は別に遊びたいわけじゃ…」

「みっともないわよジェット、リーダーの決めたことでしょ」

「はぁ!?あーあーもういいぜ!好きにしろや!このお人好しが!」

「ということみたいですので、優勝金は返金します」

「まちのみんなで使ってねーー」



その言葉に、その場の全員が開いた口が閉まらなかった。

シシオウが未来の街長なら、彼らは英雄だと誰かが言った。



リン達一行は、街の復興は手伝わない。

悪者を退治しただけでなく、復興金も出してくれたのだ。

これ以上は甘えてはいけない。

そう強く主張したのはキャロル本人。





リン達は大手に振られ、街の外に出た。




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