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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第五章 這い寄る闇

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80/147

リン VS 9位クレイ ①

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)



【サブ登場人物】

キャロル・グレンズビー(試練の街長)

ザック(仙都、ギリコのボディガード)

3人組

コザ(元Riバース、97位)

シシオウ(獣人チーム)

ロック・ロック(Riバース、15位)

クロック・ロック(Riバース、15位)

ナツメ(Riバース、44位)

クレイ(Riバース、9位)

ジェット達がまだ理性あるロックと戦っていたその頃、リンとクレイも激しい戦闘を繰り広げていた。

幾度となく揺れる地面はその凄さを物語っており、轟音で建物が倒壊するほど。


「本物は強くて熱いな」


眼帯白人の男、クレイの両腕は巨腕になっていた。

彼の腕も改造をしており、その太さは樽ほどの大きさ、筒状の無数の穴は、マシンガンのように銃弾を乱射できる。

もちろん追尾式で狙った獲物は外さない。

近距離戦も可能で、手は硬質化、銃弾を逆発射する要領で初速も出るため、打撃として有効。

一撃の破壊力は相当なもの。

黒く禍々しい巨腕は、白人白服の彼を強調させる。


「そして再生もするっと」


資料どおりに根源は強い。

銃弾では傷をつけることができない。

そもそも当たらない。

予知か、はたまた視えているのか、後ろからの銃撃もなんなく避ける。

ダメージを与えることができるのは、今のところ打撃のみ。

しかし、根源は生きている。

巨腕から繰り出す打撃は、数棟貫通するほどの威力であるにもかかわらずだ。

流す血はすぐに凝固し、与えた傷は何もなかったのように癒える。

再生速度が尋常ではない。

痕も残らない。

この調子ならば、たとえ当たったとしても銃撃は意味をなさない。

液状の物体を殴っているかのようだ。



「なぜ本気を出さない?貴様のスピードはその程度ではないはずだ。パワーもまだまだ上があるだろう?握って()()()()()にできるんだ。この街を、大地を燃やし尽くす火力を俺に見せてくれよ」


「そんなことするはずないでしょう」


「なぜだ?周りの倒れている奴等を心配しているのか?」


「それもある…けど、僕はもう人は殺したくない、この力はこの体質は、人を救うために使うって決めたんだよ!」


「ふん、何を言うかと思えば理想論も甚だしい。どう考えても貴様の能力は破壊者向きだろうに」


「そうかもしれない。でもそうじゃないかもしれない」


「笑えんぞ、リン。報告書には精神に難ありと記載させてもらうぞ」


「お好きにどうぞ」





かくして、第2ラウンドが始まった。


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