リン VS 9位クレイ ①
【主要登場人物】
リン・フォワード(主人公、男、白髪)
フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)
【サブ登場人物】
キャロル・グレンズビー(試練の街長)
ザック(仙都、ギリコのボディガード)
3人組
コザ(元Riバース、97位)
シシオウ(獣人チーム)
ロック・ロック(Riバース、15位)
クロック・ロック(Riバース、15位)
ナツメ(Riバース、44位)
クレイ(Riバース、9位)
ジェット達がまだ理性あるロックと戦っていたその頃、リンとクレイも激しい戦闘を繰り広げていた。
幾度となく揺れる地面はその凄さを物語っており、轟音で建物が倒壊するほど。
「本物は強くて熱いな」
眼帯白人の男、クレイの両腕は巨腕になっていた。
彼の腕も改造をしており、その太さは樽ほどの大きさ、筒状の無数の穴は、マシンガンのように銃弾を乱射できる。
もちろん追尾式で狙った獲物は外さない。
近距離戦も可能で、手は硬質化、銃弾を逆発射する要領で初速も出るため、打撃として有効。
一撃の破壊力は相当なもの。
黒く禍々しい巨腕は、白人白服の彼を強調させる。
「そして再生もするっと」
資料どおりに根源は強い。
銃弾では傷をつけることができない。
そもそも当たらない。
予知か、はたまた視えているのか、後ろからの銃撃もなんなく避ける。
ダメージを与えることができるのは、今のところ打撃のみ。
しかし、根源は生きている。
巨腕から繰り出す打撃は、数棟貫通するほどの威力であるにもかかわらずだ。
流す血はすぐに凝固し、与えた傷は何もなかったのように癒える。
再生速度が尋常ではない。
痕も残らない。
この調子ならば、たとえ当たったとしても銃撃は意味をなさない。
液状の物体を殴っているかのようだ。
「なぜ本気を出さない?貴様のスピードはその程度ではないはずだ。パワーもまだまだ上があるだろう?握って弾を消し炭にできるんだ。この街を、大地を燃やし尽くす火力を俺に見せてくれよ」
「そんなことするはずないでしょう」
「なぜだ?周りの倒れている奴等を心配しているのか?」
「それもある…けど、僕はもう人は殺したくない、この力はこの体質は、人を救うために使うって決めたんだよ!」
「ふん、何を言うかと思えば理想論も甚だしい。どう考えても貴様の能力は破壊者向きだろうに」
「そうかもしれない。でもそうじゃないかもしれない」
「笑えんぞ、リン。報告書には精神に難ありと記載させてもらうぞ」
「お好きにどうぞ」
かくして、第2ラウンドが始まった。




