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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第五章 這い寄る闇

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ジェット&オウル VS 15位ロック ④

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)



【サブ登場人物】

キャロル・グレンズビー(試練の街長)

ザック(仙都、ギリコのボディガード)

3人組

コザ(元Riバース、97位)

シシオウ(獣人チーム)

ロック・ロック(Riバース、15位)

クロック・ロック(Riバース、15位)

ナツメ(Riバース、44位)

クレイ(Riバース、9位)

「おいぃぃ!どういうことだ!?説明しろや!クソガキ!」


いまだ耳鳴りがする中、問い詰めるジェット。


「何がです?作戦は成功したでしょう?」

「な!ん!で!糞鳥がてめぇの指示を受け付けるんだこら!」


それに対し、淡々と答えるオウル。


「本体へのハッキングと同時期に自動駆動(オートマシン)の方も行いました。そっちの方が早く解析が終わったのですが、それを向こうにバレるのはどうかと思いまして、そもそも僕は鳥の相手をしてほしいとは、最初しか頼んでいませんし、さっきは相槌も打たなかったでしょう?」

「はぁ?おまっこらなめてんのか?」

「ジェットも()()だから気づいてるのかと思ってましたよ」

「んなわけあるかぁボケ!最初に比べて攻撃モーションが少ないと思ってたらそういうことかよ!」

「はい、回避優先にさせてました。解析が間に合えば、鳥達は他にも使えるかと思ったんですが、バラバラになっちゃいましたねぇ」

「なっちゃいましたじゃねーんだよ。俺の労力を返せよ」



2人は歩きながら話す。

相手を自爆させたといっても、機械人間もしくは改造人間ならば生きている可能性もあるからだ。

それを確認しないことには、次の行動にはうつれない。


「…いましたね」

「…生きているとはな」


対象は生きていたが、さすがに五体満足ではなかった。

砲撃をしていた左腕は完全に破壊されていた。

他は傷はあれど、問題はなさそうで、ゴーグルが壊れているくらいだった。


「やべぇな、普通じゃねぇ」

「気絶、していますね」

「解析は終わったのか?」

「残念ながら99%以上は無理でした。理由は分かりません」

「ふーん、兄貴が守ったのかもなぁ」


「…で、これからどうします?」

「とりあえずは合流だろ。俺達が戦っている最中にも同じような爆発音は遠くでもしていたからな。決着がついていればいいが…」

「そうでなければ援軍として戦いましょう」

「根性あるじゃねーか、クソガキ」

「金髪傭兵に言われても嬉しくありませんね」








2人がその場をあとにして、十数分後、彼は眼を開けた。

左腕がないことはすぐに分かった。

右足はあるが、まだ動かせない。

()()()()()()()が、全く身体は動かせず、起き上がることはできない。


「にぃちゃん…」


声は聞こえない。


「(すまない…ロック)」

「!?兄ちゃん!」

「(負けてしまったな)」

「なんで!まだ、オレっちは戦える!」

「(逃げたほうがいい。組織から始末される)」

「大丈夫だ!オレっちは強い!」

「(そうじゃない…俺はそろそろお別れのようだ)」

「え…なんでだよ」

「(今まで生きるために、色んなことをしてきた。これは報いだ。最後にお前を守れてよかったと俺は思うよ)」

「なんでなんでなんでなんでなんで!まだまだまだまだまだ!これからこれからこれからこれからこれから!」

「(お前は生きろよロック、それとローグのじっちゃんによろしく伝えてくれ)」

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」


聞こえる声は小さくなっていく。


「まだだよ兄ちゃん、これからだよ、オレっち達の物語はこれからも続くんだよ!」

「(すまないロック。思えば、友達、なんかも、作らなかったよな、俺、達)」

「だってオレっち達は最強だから!」

「(これ、からは、俺はい、ない…から、信頼できる…仲間、をつくれ)」

「いらないいらないいらないいらないいらない!オレっちには兄ちゃんだけでいい!」

「(それは、だめ、だ…俺以外の、ダチ公をつくれ、これは兄貴の、最、後の…()()だ……俺とお、なじ、くら、い…の信、らいでき、る…を、さ、がせ…)」


声はどんどん小さくなり、途切れ途切れになる。


「待ってくれよ!オレっちを置いてかないでよ!」


「(じゃ、な…さい、あいの、お、とうよ……)」


「あ…あ…」


完全に聞こえなくなった。


「あ…あーーーーー!!!!!!!!!!」




彼の叫びは、空まで高く響いた。



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