ジェット&オウル VS 15位ロック ③
【主要登場人物】
リン・フォワード(主人公、男、白髪)
フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)
【サブ登場人物】
キャロル・グレンズビー(試練の街長)
ザック(仙都、ギリコのボディガード)
3人組
コザ(元Riバース、97位)
シシオウ(獣人チーム)
ロック・ロック(Riバース、15位)
クロック・ロック(Riバース、15位)
ナツメ(Riバース、44位)
クレイ(Riバース、9位)
「あ…あ…あ…ぁぁ!!」
「解析率42%、まだまだ時間がかかりそうですね」
ロックの身体が改造されていることに、いち早く気づいたオウルは、本体へのハッキングを試みていた。
左右の足音の違い、ナイフや銃を素手で捌く皮膚の硬さ、自動駆動との連携力、顔の表面変化など、あり得ないことを体現する彼を普通の人間とは思えない。
機械人間、もしくは改造人間のどちらかであれば、ハッキングは効果的と判断したオウルの読みは当たりだった。
オウル自動駆動は様々な能力を持っていて、普通の虫型にはない超音波を出すことも可能。
試練では超音波で迷路を突破したのだが、今回は敵の内部に侵入する手段として活躍した。
「解析率50%か、よし!ジェット!もう少しで弱体化できると思います!」
「あ…に…ちゃ…」
ロックが地面で蹲っている間に、ジェットはオウルの傍へと駆け寄ってくる。
しかし、ジェットの声はオウルには届かない。
2人は一瞬の内に、その場の家屋ごと消し飛ばされてしまっていたからだ。
辺り一面は次々と更地になっていく。
ロックの必殺技であるキャノン砲は、街を破壊し焦土と化している。
今の彼に理性はない。
正気もない。
眼前の敵を葬ること、それだけのために、キャノン砲を適当撃ちしている。
狙って撃っていれば、ジェット達は間違いなく死んでいた。
2人が生きていたのは、ロックの適当撃ちのおかげと、オウルは自動駆動のお助けクッション、ジェットは傭兵の身のこなしによって、危機を回避したからだった。
「くっ…そが、おい!そっちは大丈夫なのか!?」
「なん…とか…です、けど、これはやばいんじゃないですか?敵さん、エネルギー貯めに入ってますから、次はもっとやばいと思います」
「鳥も生きてやがるしなぁ、なんとかならねーのかオウル!」
「解析率は69%です。100%になれば無力化できるかもしれません」
「わーったよ!つまり、俺がその間に、また糞鳥の相手すればいいんだろ!」
「彼を撃つのは引火の可能性がありますから絶対にやめてくださいね。そんな終わり方、これっぽっちも望んでいませんから」
「うるせぇな!お前はそっちに集中しろ!プロをナメんな!」
2人の会話中、ロックの左腕は更に形状が変わる。
キャノン砲から波動砲へと砲口が大きくなり、右足は土台のように膨らむ。
無意識下の中、ゴーグルも掛け、砲撃態勢。
人間大砲は出来上がり、エネルギーが充満していく。
ジェット達も必死に応戦していだが、鳥型自動駆動の性能は高く、壊れない。
解析率も88%までになったが間にあいそうにはなかった。
「くっ、仕方ありません!一か八か、別の手でいきます!」
「は!?今更なにいって…!?」
「もう間に合いません!解析率91%だから言います!あれはもう20秒もしない間に発砲されます!」
「な…んだと!?」
「だから、これしかない!ジェット、しゃがんで!耳を塞いで!」
オウルの合図のあと、鳥型自動駆動はロックめがけて飛んでいく。
彼を咥えた鳥達は地上からは離れ、空高く舞い上がり、1羽が砲口に飛び込む。
激しい光とともに、エネルギーは炸裂した。




