ロック兄弟
【主要登場人物】
リン・フォワード(主人公、男、白髪)
フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)
【サブ登場人物】
キャロル・グレンズビー(試練の街長)
ザック(仙都、ギリコのボディガード)
3人組
コザ(元Riバース、97位)
シシオウ(獣人チーム)
ロック・ロック(Riバース、15位)
クロック・ロック(Riバース、15位)
ナツメ(Riバース、44位)
クレイ(Riバース、9位)
ロック・ロックとクロック・ロックの2人は一卵性双生児だった。
弟のロックと兄のクロック、2人は裕福な家庭に産まれたが、幸せはそう長くはなかった。
6歳の時に傭兵団に襲われ、一家は死別。
2人は逃げるようにその地を離れたが、幼い彼らは右も左も分からず、大地を彷徨っていた。
そんな彼らを救ったのは、仕事から戻ろうとしていた、ローグ・シルバ。
技師の街における名技師の1人だった。
技師の街は、元12連合だった発明都市の手前に位置する。
その真反対側には、改造の街があり、2つの街は同じように見えて全くの別物で有名。
物事の考え方も違い、争いは絶えなかった。
戦争が起きなかったのは、その間に発明都市があったからにすぎない。
職人気質で無口なローグは必要以上に世話をしなかった。
炊事洗濯まで自分達でさせた。
生き抜く知恵を養うためだ。
2人も見様見真似で覚えていった。
年齢が9を越える頃、大雪が降った。
初めて見る雪に大興奮した2人は、いつものようにはしゃぎ、遊んだ。
夕暮れ時まで外にいたが、家に帰ることができたのはクロックだけだった。
ロックは道端で倒れ、痙攣を起こしていた。
2人は一卵性双生児だが、ロックは身体が弱かった。
ローグはそのことを見抜いていたため、門限だけは決めており、彼らはそれを越える時間まで遊んでいた。
治療を受け、事なきを得たが、後にも先にもローグが叱ったのはその時だけだった。
数年が経ち、2人は名の通る不良となった。
不良といっても悪巧みをするのではなく、売られた喧嘩を買うだけ。
改造の街まで出張り、幅を利かせていた。
ローグは健在だったが、技師の仕事からは遠ざかり、隠居生活を送っていた。
彼らに帰る場所を遺す、ただそれだけを全うしていた。
14になった頃、発明都市内で、大きなデモが起こった。
技師は時代遅れ、これからは改造の時代になると、都市長が発言したのだ。
税金なども優遇、差別化を図ることも提言したことにより、技師側は抗議、ロック達もそのデモに参加していた。
デモは数日と続き、徐々にヒートアップしていった。
改造側の荒くれも多数参加していたことから、争いへと勃発し、けが人から死人が出る状態にまでなった。
ロック達は喧嘩は強かったが不良レベル。
14といってもまだ子供、大人の腕力には勝てない。
大人は容赦しない。
子供だろうが、反論するなら暴力を振るわれる。
改造の街の方が人も多い。
多勢に無勢。
都市内は火災や爆発も起こり、大惨事。
結局、暴動が鎮火されたのはデモが始まって8日後。
『死の8日間』と人は呼ぶようになり、暴動を起こしてしまった原因から発明都市は12連合の1つから外されることとなった。
ロック達2人も被害を受け、兄のクロックは半身がどこかにいき、弟のロックは左腕と右足が踏み潰されたことにより折れ、左目と腹わたは抉られてしまった。
兄のクロックは弟のロックに覆いかぶさるように死んでいた。
弟のロックが目を覚ましたのは、死の8日間から1週間後のこと。
改造の街の一画で、手足や臓器を移植・改造をされていた。
相性から接合に使用されたのは兄の身体の一部。
ロックを魔改造していたのは、再誕の芽研究員の一人、エル。
彼女の手により、兄の精神をも繋げた、新生ロック兄弟は誕生した。
恩を感じた2人は、彼女の助言により、そのまま組織に所属。
彼らが、技師に、ローグの家に戻ることはなかった。




