諸悪
【主要登場人物】
リン・フォワード(主人公、男、白髪)
フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)
【サブ登場人物】
キャロル・グレンズビー(試練の街長)
ザック(仙都、ギリコのボディガード)
3人組
コザ(元Riバース、97位)
シシオウ
ロック・ロック
爆発の影響で、僕はかなり遠くまで吹き飛ばされていた。
周りの木々や家屋も燃えている。
「くっそ…」
ここで、ゆっくりしている暇はない。
早く探さないといけない。
チームメンバーの生存確認は必須事項。
一般人の救助はさらに優先事項だ。
何人かの救助をしながら会場近くへと戻ると、見知った顔ぶれが横たわっていた。
3人組とコザだ。
4人共怪我はしているが、生きてはいる。
身体を縄で縛られているため、逃げることはできそうにない。
悩むことはなく、すぐに縄をほどこうとしたが、殺気を感じたため、退避した。
視線の先には眼帯白人の大柄な男。
その男の足下には、ボロボロになったザックがいた。
「やはり、五体満足だったな。資料通りの男で嬉しいよ」
「あんたは何者?」
「俺か?俺は、再誕の芽、Riバース所属、クレイだ。ランキングは一応9位でやらせてもらっている。よろしく、リン」
「…再誕の芽?リバース?」
「ああ、組織名だ。分かりやすくいえば、悪の組織、ということだ。今回の総指揮はこの俺が執り行わせてもらっている」
「何の目的があって、こんな酷いことを!」
「組織の悲願を叶えるためだ」
「犠牲は必要なかったでしょう!」
「いいや必要だぞ、リン。犠牲なくして夢は語れん。今回の第一目標である創造物の効果確認は達した。第二目標は根源との接触、これも達した。第三目標、強度確認で終いだ」
痛い。
心がはち切れそうだ。
想定をしていなかったわけではない。
可能性を否定したわけではない。
限りなく零に近い数字だったからだ。
これは甘えだ。
自分の甘えが、もたらした結果だ。
やはり、旅は一人でするべきだった。
ひっそりと、誰にも関わらず、最後の刻まで。
「さぁ、そろそろ俺達も始めようか。他も始まっているみたいだから丁度いいだろう?」
今この時は、眼前の敵に集中することが必要か。
すまない、ザック。
気絶するまで頑張ってくれて。
あとは任せて。
必ず、この男は僕が倒すから。
「根源のお手並み、とくと拝見させてもらおうか!」




