再誕の芽『Riバース』
【主要登場人物】
リン・フォワード(主人公、男、白髪)
フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ(?、女、赤紫髪、23歳)
【サブ登場人物】
キャロル・グレンズビー(試練の街長)
ザック(仙都、ギリコのボディガード)
3人組
コザ(元Riバース、97位)
気づくのが遅かった。
タイミングは幾度とあった。
人相や喋り方が違うところもあって違和感に気づけなかった。
声の主、司会者はロックだということに。
「なんでロックが……」
「あいつがこれに関係しているのか?」
分からない。
可能性は大いにある。
「考えるのはあとよ!人命救助が先だわ」
「シシオウさん達はすでに動いてくれてるみたいですね。僕達も困っている人を助けましょう!」
「私はあっちみてくる!」
困惑と悲鳴の嵐だったが、試練参加者達の迅速な避難誘導や救助によって、一時的に鎮静化。
会場内の観客は、ほとんど外に避難できている。
僕はチームメンバーとは離れ、いまだ会場中央で不敵な笑みを浮かべ立ち尽くすロックを見ている。
隣りには獣人チームのリーダー、シシオウさんもいる。
「貴殿は、彼の者が首謀者と思われるか?」
「たぶん…ですが、まだ何かあるかもしれません。気をつけてください」
ロックは1人だ。
数人で囲めば、抑え込むことは容易。
しかし、彼の佇まいには異様さがあり、まだ何かあることを彷彿とさせる。
案の定、懐から何かを取り出した。
「む?あれは?」
「赤い、鉱石、第三の試練で目印に使っていた石、ですね」
さらに、ロックは小さな針を出す。
肉眼ではほとんど見えない。
それを周りに披露するように、両手を広げ、その場でくるりと回る。
種も仕掛けもありませんと伝えているかのように。
石を地面に置いたロックは、少し離れ、針をダーツのように石に向ける。
突如悪寒が走った僕は、シシオウさん達に、この場から退避するようにと大声で叫んだ。
針は石に刺さり、石は発光、凝縮されていた高エネルギーは漏れ、大爆発が起きたのだった。
全てが吹っ飛び、会場は跡形もなし。
予め地下室を造っていた彼は、誰もいない場所へと顔を覗かせる。
「悲劇成功加撃成功(造り物でも威力は大)、相手生存予想的中(報告どおりだから問題ない)さぁさぁさぁ!これからどうしやすか皆様方!」
地下室から他にも数人が這い出る。
「計画に変更はない。俺は例の男に接触を図る。44位はあの女を消せ。他の者達はこの街の破壊行動と裏切り者を始末せよ。ロックは自由行動でいい」
「あいあいさー」
「刻め!組織、再誕の芽の力をこの地に!」




