3.5勢力の戦い④
【主要登場人物】
リン・フォワード(主人公、男、白髪)
フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪)
ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪)
オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪)
【サブ登場人物】
レイス・ピコ(陰都市長)
カレン・クジョウ(?)
ビーブ(商人)
シュリ(糸目男)
ロックロッククロックロック(?)
覆面女(?)
コザ(?、97位)
リン達の戦闘が始まる少し前、ビーブは自室で酒を嗜んでいた。
横には女が1人、側近はいない。
「あら、ビーブ様、ご機嫌ですわね」
「ふふふ、今日は俺にとって特別な日になる」
指輪と財宝を手に入れられることに酔いしれていた。
「その話詳しく聞いても?」
「もちろんだ。その前に、そろそろあちらに行こうではないか」
「気が早いわね」
「勝利の美酒の前に美女を堪能しないとな」
ビーブは重い体を上げる。
不意に首筋辺りに何かを感じた。
「どうかされた?」
「いや、あ…いたっ、なんだこれは?」
「それ?毒針よ」
「毒だと?」
「安心して。致死量ではないし、麻痺毒を多めに配合しているから、貴方は死なないわ」
「貴様!なにも…の」
床に倒れ、ピクピクと痙攣している。
「私の名前はカレン、覚えてくれなくていいわ。忘却作用も働くと思うしね」
綺麗な女には棘がある、そういうこと。
時を同じくして、こちらも激しい戦闘が繰り広げられていた。
片方は幾重にも重なる声を捌き、もう一方は心理戦を絶えず続けている。
「おらぁ、甘酒飴出来上がりじゃい!」
「ありがとオジちゃん」
長蛇の列。
客の数は圧倒的にジェットが上。
単価はオウルが上。
「こんな感じでどうですか?」
「ありがとうございます」
両雄譲らず。
互いを気にせず、黙々と受注をしては売上を増やしていた。
「裏メニュー拝見してよろしいですか?」
糸目の男が来店。
胡散臭さを感じ取ったジェットは、注文された物とは違う旧型の物を渡す。
見破られないように細工して。
彼の技術はそのレベルに達するほどに至っていた。
オウルはジェットに耳打ちする。
「良かったんですか?」
「自分の勘を信じたまでさ」
その判断が正しいか否かは、まだ誰も分からない。




