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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第四章 棘あり注意

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3.5勢力の戦い①

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪)



【サブ登場人物】

レイス・ピコ(陰都市長)

カレン・クジョウ(?)

ビーブ(商人)

シュリ(糸目男)

ロックロッククロックロック(?)

覆面女(?)



よろず屋(ロリ・オウジ)の人気は凄まじく、都市内で報道もされている。

そろそろ、同業者に目をつけられてもおかしくない。


僕も指輪捜索のおかげで、売上貢献ができている。

大金を持って帰ったあの日は全員に驚かれた。

次の仕事依頼だってある。



今日も慌ただしい1日が終わりそうな時に、その人は来た。

赤紫髪の女性、カレンだ。



「よおカレン久しぶりじゃねーか」

「あねごーおひさ!」

「お店、繁盛しているみたいね、よかったわ」

「カレンさんの読み通りですね」

「ありがとうオウル君、リンも意外とやるじゃない。私の手ほどきは必要なくなったみたいで悲しいわ」

「ま、まぁね、僕にかかれば造作もないことだよ」


生活している宿は店の隣にある。

ここもカレンが用意したものだ。

古家を再利用しているらしい。

家具などは新調されていて、ベッドはフカフカでいたせりつくせりだ。

彼女には、誰も頭が上がらないだろう、僕を除いて。



「で、話があるんだろ、聞くぜ」


いつにも増して神妙な面持ちだったことに皆が気づいている。


「察してくれてありがたいわ。急で申し訳ないのだけど、明日リンとフィーを借りていくわね」

「オッケーだよあねご」

「なんで僕まで必要なのさ」

「男手が必要なの」

「ならジェットの方がどう考えても適任でしょ」

「…ダメね。お店休ませられないでしょ?」

「そんなことないよね?」


ジェットは考え込み、眼をカッと開いた。


「わりぃが、今回は無理だなリン。俺は休めねえ」

「なんでだよ!」

「商売人魂に火が付いちまった」

「いやいや似合ってないでしょ」

「それに、オウルと売上が拮抗してるのも癪に障る」

「単価は僕の方が高いですからね」

「男の意地だ。負けるわけにはいかねーから、店番させてもらうぜ」

「僕も残りますね」


両者睨み合いが続く。

僕の同行は避けられそうもない。


「はぁ…で、何をさせるのさ」

「それは明日の朝説明するわ。今日はちゃんと身体を休めてちょうだい。明日は終日動いてもらうと思うから」


どうにもきな臭い。

問題事に駆り出されそうな嫌な予感だ。


その日のベッドは、いつにも増して重く沈んだ。






翌朝、僕より早くにカレンは朝食を摂っていた。

自分家のように振る舞う。


「おはよう、リン」

「おはよー、リン」

「2人は?」

「仕入れ、と聞いてるわ」


開店前から勝負は始まっているということか。


「それで?」

「まずは、これを見てほしいの」


写真が1枚置かれる。

目にしたことのある物が映っていた。


「これ僕見たことあるんだけど…」

「!?リン、それは本当かしら?」

「いや、でも少し違うか…僕の見たのは碧色だったね。でもその紅色の指輪も依頼されたよ」

「依頼というのは、もしかしてビーブから?」

「ビーブ?」

「彼じゃないとしたら、シュリかしら?」

「あ、そう!それ!糸目男!」

「なら話が早いわ」


カリンは2枚写真を追加する。

紋様が描かれた部屋と何かを保管していた部屋の2つ。

後者は間違いなく、指輪を保管していた部屋だろう。


「実は、この指輪、都市長が代々持つことが許されている物なのだけど、つい先日何者かに盗まれたの」


指輪を守っていたであろう箱には、鋭利な刃物で切られた痕跡がある。


「ちょっと待ってよ。そうだとして、カレンは何者なのさ?」

「都市長、レイス様に仕える者の1人よ」

「言っちゃっていいの?」

「貴方達なら問題ないわ。秘密厳守でお願いね」

「まかせてあねご!」

「絶対、厳守の意味分かってないよねフィロ」


フィロには諸々あとで伝えようと思う。


「それでこっちは?」

「これは財宝が隠されている部屋の写真」

「財宝?」

「ざいほー!!……ってなに?」


ドサっ、という音が正しいかもしれない。

2人して前のめりに立ち上がったのに、僕だけ転げた。


「それもあとで説明するよ、フィロ」

「お願いね、リン。あとは簡潔に説明するわ。要点はまとめて頭に入れて、記録には残さないように。準備が終わったら行動して、何かあればこの無線に伝えて」


耳に嵌め込む型式の小さな無線機。



僕達は早速、行動開始した。

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