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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第四章 棘あり注意

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渦巻く糸②

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪)



【サブ登場人物】

レイス・ピコ(陰都市長)

カレン・クジョウ(?)

シュリ(糸目男)

ロックロッククロックロック(?)

覆面女(?)


繁華街を1人歩く人物がいる。

糸目が特徴的な男シュリ。

いつもなら数人の護衛を脇に置き、闊歩する彼だが、今日はそうはいかない。

人に会うためだ。

取引先は、どの大商人派閥にも属さない。

自分の腕だけで、成り上がってきたと勘違いしている、頭の悪い男。

各方面に根回しをしてきたのはシュリだ。

大商人ほどではないが、知名度が少しある、程には成長した。

ここまで育ててきたことに、彼も自分に酔いしれていた。


「想定よりもかなりの時間を費やしてしまいました」


才能もなく、都合がよいだけの駒。


「任務でなければ、あの程度の男に頭を下げる必要もないというのに……ですが有り難いことに準備は整ってきました」


ベルを鳴らし合言葉を言う。


「本日ビーブ様はおられますか?」


ビーブの護衛は何も言わない。

彼は無口な男、ビーブの側近。


建付けの悪い、古びた廊下を進むと奥の大きな部屋に男が1人座っている。


「本日もお召し物に貴賓さがありますね、さすがです」


そのようなものはない。

膨れた腹から肌が透けて見える。

ボタンははち切れそうで、髪はボサボサだ。


「おおシュリ、待っていたぞ」

「彼は、お気に召しましたか?」

「おおあれか、中々いいぞ、さすがだなシュリ」


彼とは刺客のこと。

シュリと同じ組織に属する。

この任務に必要となり、上司に依頼して遣わせた者。


「それは何よりです、彼は今どこに?」

「観光させてるぞ」

「!?…さ、さすがはビーブ様、お心遣いもおありのようで」

「俺はもうすぐ大商人、いやこの都市の長になるのだ、それくらい当たり前だろう?」


ビーブにしてみれば気前の良さをアピールする行為。

シュリからしてみれば、愚かな行為。

暗殺稼業の者を外で遊ばせる必要はない。



「ところで、例の指輪は見つけられそうか?」

「はい、問題はないかと」

「何故だ?」

「捜索を得意とする者を見つけました。彼は、私が用意した模造の指輪を2日で見つけました。本物を見つけるのも時間はかからないでしょう」

「だが本物は今、どこかの誰かが持っているのだろう?その特定は?」

「それも把握済みでして、覆面フードの女が持っています」

「女か……捕まえたら俺の女にするのもありか」

「ビーブ様の物になれば、誰しも嬉しいでしょう」


ビーブは満足気。

側近は相変わらず無口。

シュリは苦笑い。


「次の報告が楽しみだ、任せたぞ」

「はい、また来ます」



外に出たシュリは、誰もいないことを確認してから物に当たり、ストレスを発散させていた。

それを遠目から見る人物が1人。

距離は2キロ離れている。

建物の屋上から、装着しているゴーグルのピントを調節している。


彼も何者かと連絡をしていたのち、回線を切る。




「順調順調単調探鳥?オレっちの名はロックロッククロックロック。もうすぐ開戦、次戦も注目。楽しいお祭り始まるよ」


「(おいロック、真面目にしろよ)」


「大丈夫さ兄ちゃん、オレっちは真面目不真面目超真面目」


「(監視の任務だ、報酬はでかいぞ)」


「さぁさぁさぁはじっまるよー!!(勝つのは俺達、ロック兄弟)」



大声はやまびこのように響いた。

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