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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第四章 棘あり注意

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渦巻く糸①

【主要登場人物】

リン・フォワード(主人公、男、白髪)

フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪)

ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪)

オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪)




【サブ登場人物】

カレン・クジョウ(?)

シュリ(糸目男)

ロックロッククロックロック(?)

「それで、例の物は見つかったかしら?」


膝をつき頭を垂れる者は首を振る。


「そう」

「申し訳ございません」


「犯人は?」

「調査中ですが、大方目星はつけております」

「複数犯?」

「いいえ」

「手口は?」

「窓辺に細い痕跡がありましたので、おそらくあの女の糸でしょう」

「目的は?」

「分かりかねます」

「あそこに目を向けさせない、もしくは注意を引くということかしらね」

「可能性はございます」

「…そう。ままならないわね」


玉座に座す者の椅子が、より深く沈む。

もう一人は、動かない。


「話を変えましょう。彼は、どう?」

「探し人に間違いございません」

「それは上々。事がうまく運ぶといいわね」

「…はい」


話は終わり、奥へと消える。


静かになったことを確認した彼女も、大広間から退出した。











都市の外れでは、闇取引が盛んに行われている。

癖のある者や、互いを信用していない者達も多い。

盛んという表現は間違いかもしれないが、どの大商人にも属さない地区で、各々が暗黙の了解のもと、表に出にくい商品を売り出すことで、大様に商売が成立している。



「この型式でこの値段は高くないか?」


覆面をした者が商売人にケチをつけている。


「嫌なら買わなくていいんだ。あんた以外にも客はいる」


頭からフードも被っている。


「任務中でなければ、お前の首はなかっただろうな」


覆面フードは店外に出た。



「あぁ、私だ、繋げてくれ」


沈黙のあと、回線が繋がる。


「君か、報告してきたということは成功したのかい?」

「ああ。しかし、これを外部に持ち出すのは不可能だ。追跡装置はないが、ある一定の区画を出ると街中でアラートが鳴る仕組みになっている」

「そのままでいい。一番の目的はあの女を我々から遠ざけることだからな」

「私はいつまでここにいればいい?」

「追々連絡を入れる」

「この指輪は何なんだ?」

「君がそれを知る必要はない。指輪があっても、3つの暗号が分からなければ意味はない。それを探す必要もない」

「そう、契約は継続中で間違いないな?」

「もちろん。君の今後の活躍に期待している」

「分かった、また連絡する」

「不要だ。次はこちらから連絡を入れる。回線が傍受されている可能性も考慮する必要があるからな」



有無を言わさず、回線は切れる。


覆面フードもその場をあとにした。

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