それぞれの一番②
【主要登場人物】
リン・フォワード(主人公、男、白髪)
フィロ・ネリウス(獣人、女、黒髪)
ジェット・エーギル(傭兵、男、金髪)
オウル・P・マギー(ハッカー、男、青髪)
【サブ登場人物】
ドム(赤牛亭店主)
アイ(ドムの娘)
1番手はフィロ。
アイちゃんの側に寄っては、身ぶり手ぶりで、その時の情景を分かるように話し始めた。
「私のいちばんは、わーむ!」
「わーむ?」
アイちゃんは首を傾げていた。
「お前達あのルートを通ったのか?仙都を出たら8割が幻想、残りの約2割が薬草で、大地の街から入るルートを選ぶ奴等は滅多にいないぞ」
「ダイスが意味なくなってしまいましたから、仕方なく真ん中を選ぶことにしたんです。まさかあんな感じとは…」
「そうだぜドムさん。なんで仙都の次の街の1つなのに、文明が発達していないんだ?俺達は別世界に来たのかと思ったぜ」
「大地は民族的風習を重んじる街だからなぁ。それなりに賑わってはいただろ?」
「まぁ…変な民族衣装着せられたり、仕来りなんかをさせられましたけどね」
「い!ま!は!わ!た!し!が!は!な!し!て!る!の!」
ジェットとオウルが思い出し嘆きをしているところに割って入るフィロ。
2人とも手を合わせ申し訳無さそうにしていた。
「おねぇちゃん、わーむってなぁに?」
「わーむはねぇ、くねくねするおっきいへんなやつ」
「どうぶつ?」
「うん!生きてた!それがいーぱい、いるの!」
飛び跳ねたり、しゃがんだりと動作が大きい。
事実、ワームからの逃走劇は大変だった。
もう行きたくはない。
「大地の街を抜けた先にあるのは名も無い土地だったな。2択選べたと思うが、そこでも一癖ある方を選んだのか、沼地ではなく」
「はい、僕達の選んだのは時間のかからないと言われていた暗闇でした」
「あんな大きいワームがいるとは思わなかったけどね」
「銃も効かないしよ、逃げるしかねぇわな。そりゃ早く次の街に到着できるわけだわ」
「俺は行ったことはないが、あの周辺は奴等の縄張りらしいからな。生還できたのはお前達の実力だろうよ」
「知能レベル低い生き物に負けるわけがねぇ」
「ハッキングの必要性もありませんし、労力は体力だけでしたしね」
「わたしのほうがはやいしつよい!シュババババッ!」
「僕の誘導もそうだけど、オウルの自動駆動も良かったよね」
「ほぉう、自動駆動なんて持っていたのか」
「はい、自作ですけどね。パーツも闇市場で手に入れた物を使用してます」
厳重な鞄から取り出した自動駆動を置く。
オウルと同じ髪色の青い虫型。
ハッキングするときの周囲警戒や、指示補助などをしてくれる。
「仙都では余裕がなかったので使いませんでしたけどね」
仙都の警備ロボとは違い高性能。
警備ロボは予め決められたプログラムに従い行動をする。
想定外は対応できない場合が多い。
自動駆動は自律的な判断も可能で、多少の会話もできたりする。
オウルのは虫型のため低飛行もできる優れもので、旅では大いに活躍した。
「つぎのはなしはジェットでしょ?」
「お前に指名権はねぇよ、次は誰がいく?」
「じゃあ僕がいきましょう。自動駆動の話題も出たし、話しやすいですから」
2番手はオウルとなった。




